尾上菊之丞さんが創作舞踊で寿いでくださって

ショーが始まります。

万葉の女真琴さんがテーマソングを唄いながら登場。

広崎うらんさんのたまゆらの精がこのショーの案内役。

額田王(愛加あゆさん)と天智天皇(新納慎也さん)と

大海人皇子(今井翼さん)との三角関係ともいうべき

恋のさや当ても歌で綴られ雅です。

万葉の時からたまゆらを手に。

大貫祐一郎さん率いるミュージッシャンの方々も素晴らしく

筝曲あり、クラシックあり、シャンソンあり宝塚楽曲あり

ちょっと演歌風もあり、カラフルで楽しく場面を繋ぎます。

今井翼さんの光源氏、愛加あゆさんの紫の上

愛加さんの歌声が広く響きます。

光の君を中心に沢山の姫君の色とりどりの十二単姿が。

真琴さんは六畳御息所として出演。

光の君恋しさに葵上にとりついてしまう

いとしさ、切なさを表す舞で今井翼さんと絡みます。

ご覧ください。此の美しさを。

上から刺繍するのではなくて、元から計算した織物なのです。

恨みつらみは語れども。。。

葵上を取り殺してしまったショックで去っていきます。

吉井盛吾さんの太鼓を中心にリズムの変化が楽しい

和のジャズ演奏でお客様をわくわくさせたところに

真琴さんが若武者姿で登場。

格調高い白の直衣でりりしくてリベルタンゴを。

会場からため息が聞こえました。

平安の時を経て戦乱の時代を過ぎて

即位の礼も疎かな時もあっても

永遠の時を刻みながら

たまゆらの(右手にしている装飾品)音を聞かせる。。。

装束は外見を飾るだけのものではなく、

遠い昔の想いを伝え、

今に生きる人のこころのうちをてらすもの。。。 

国や時代を超えて、

永遠に続く人々の想いが籠っているのです。

真琴が身に着ける主な十二単がもう一着ありました。

皆さん沢山の装束を華やかに着飾られました。

時の天皇陛下から芸人、庶民まで

是非ご覧頂きたかったです。