ドラマに出演の機会を得て数作後、
少し英語なまりのあおぼつかない日本語を心配して
色々な方に相談してご紹介いただいた。
俳優座出身の現役の女優さんでいらして
キャリアのある女優さんも演技のリハビリにみえていた。
とっても厳しい哲学をお持ちの方だった。
阿佐ヶ谷のスタジオで若い俳優を沢山育てられたと思う。
厳しく導いてくださる方が殆ど居ない中で
台詞や気持ちの作り方等の演技指導は勿論
生き方、所作、仕事に向かう姿勢、学ぶ姿勢と
全てを叩き込んでくださる教えだった。
西田はとっても可愛がって頂いて
学校とドラマで伺う時間は取れないけれど
越えられない山があるときは
仕事の短い合間や、遅い帰えり時間に合わせて
みてくださった。
舞台に入ってからも必ず観にきて下さった。
一人芝居とか能楽堂での芝居とか挑戦的にされて、
妖しくうつくしかったり、時に恐ろしかったり
哀しかったり、美しく教えを体現されている姿を
そこに魅せていただいた。
西田が結婚して、東京を離れてから
なんとなくお逢いする機会がなくなり
息子さんが教えを引き継いでいらっしゃるとか
お噂を伺っていた。
逢うべき方を亡くしてしまった。。。
後悔が襲い掛かる。
御通夜は24日
葬儀告別式は25日10時
杉並堀の内斎場だそうです。
心安らかに眠られますように祈ります。