昨日栃木動物緊急避難所の慶くんが亡くなりました。
福島県の保健所から引き出したばかりの男の子でした。
うちは一度会っただけでした。
パルボという恐ろしいウィルスに犯されて、発症してから亡くなるまで10時間くらいでした。
発症直後、マスターは他の子に伝染らないように必死で消毒作業をしていました。
うちもお手伝いに行くというと、ママに止められました。
パルボウィルスというのは子犬にいちばん危険なの。だからあなたがそのウィルスを持って帰ってきたら、ネロやリュウに伝染ってしまって大変なことになってしまう。
だからマスターはこっちに来れないの。
ママも真剣な顔で言いました。
ネロとリュウを動物病院に連れて行ってワクチンを注射しました。
まだ、2ヶ月経たない二人にはお母さんの抗体があるので、また1ヶ月を過ぎたら行かなければなりません。
夕方慶くんが亡くなった電話をママが受けていました。
マスターが泣きながらすぐに火葬にしなければならなくて、ゆっくり弔ってやれないのが一番辛いと言っていたとママが目に涙をいっぱいためて言いました。
うちは何も言えずにママの胸で泣き出してしまいました。
貴方は代表なんだからまだ悲しんでなんかいられないよ。他の子を守ってやらなきゃいけないんだから。
お骨になった
慶くんの火葬場でマスターは電話を受けていたらしいです。
今日の夏祭り、私たちは勤めて明るく振舞うことにしました。
ママはマスターを休ませてあげようとうちに言い、マスターは店内で生ビールの注文があったときだけ受けるようにしました。
ママの暖かさが伝わってきて、ウルウルしてしまいました。
四次元ポケット静のカキ氷は栃木のお祭りに欠かせないアイテムです。
年に一度の夏祭りをうちらのカキ氷を楽しみに来るお客さんも多いんです。
ママは大忙し、うちもママとマスターに何かしてあげたいけど、何をしたらいいのかわからない。
そんなこと、知ってか知らずかネロとリュウは
マスターの親友ラミンさん一家が来てネロとリュウたちと遊んでくれました。
みんな四次元ファミリーです。
福島の中尾電器中央店の奥様もマスターに温かいコメントを残してくれてました。
慶君の亡くなった事は悲しいことだけど、四次元ファミリーは温かさに包まれてます。