安楽死を選ぶのは

始めにお断りしておきますが、今から書くことはすべて私見です。

最近動物病院に安楽死をして欲しいという依頼が多いそうです。
その理由が邪魔になった、飽きたなど人間のエゴ以外の何物でもない理由です。
保健所で苦しんで死なせるのはかわいそうなので。
勝手な理屈です。
多分私がその場にいたらその人をぶん殴るでしょう。私が思うに安楽死というのは最後の手段であり、むやみやたらに使う手段ではないと思うのです。
動物は最後まで生きようとします。一生懸命生きようとします。私は自分の家の猫を今まで何匹も看取ってきました。
私や家族の腕の中で亡くなっていった子も何匹もいます。
最近ではてんてんがもう駄目だと思ってから、14時間以上も私の腕の中で、頑張りました。
何度もてんてんもう頑張らなくていいよ。楽になっていいんだよ。と話しかけました。
最後にてんてんはかすれた声を振り絞るように３回鳴いてこの世を去っていきました。
最後の鳴き声は私へのメッセージだったのかもしれません。
私はてんてんに楽になっていいよ。と言ったことを恥じました。
本当は自分が楽になりたかったのかもしれません。
てんてんの逝き様をみて教えられました。
動物は食べなくなると数日の命です。事故とかでない限り、食欲があるかぎり食べている間は、死ぬことは皆無と言っていいくらい亡くなりません。
私は一度だけ安楽死を選択したことがあります。
事故の子でした。前のブログでも書いたので、詳細は省きますが。
これから先病気の子は安楽死を選びません。
事故等で怪我が酷く、助かる見込みが1％もないという以外は安楽死を選びません。
動物は口が聞けません。
少なくとも人間の言葉を話しません。
安楽死を選ぶのは人間しかいないのです。
だからこそ安易に安楽死を選択してはいけないと思います。