静ちゃんの裏メニュー


さっき舗道に出ていたら、玲子が自転車で通った。


「こんにちはぁ」

振り向くとれいこが通り過ぎるところだった。


あのいつも明るくてみんなのリーダーだったれいこが、すごく疲れた顔をしていた。

こんにちはぁの声も全然張りがなかった。


心配ですぐにメールをした。


れいこ疲れた顔してたよ。 れいこは元気がないとれいこらしくないよ。

美味しいもの作ってやるから四次元おいで。


これだけの文章でした。


れいこから返信が来ました。


メールありがとうございました。嬉しくて泣きそうになっちゃいました。

マスターのご飯が食べたいです。


私はすぐに

いつでもおいでと返しておきました。


彼女は国立狙いです。それもそこそこの学校。

受験でナーバスになってるんだなあ。

美味しいもの作って元気出してあげなきゃ。


ここまで追い詰めてしまう受験ってなんだろう。?

改めて考えさせられました。