玲子のお父さんから町内会の集まりにオードブルと焼きそばを作って欲しいとの注文が入りました。
80人分なので、今日仕入れに朝出掛けました。
その帰り道豚さんを満載したトラックにあいました。荷台に折り重なるように積まれた豚さん。
自然に怒りがこみ上げてきました。これから殺されて食肉になるのでしょう。
どの子も諦めたような悲しい顔をしています。
今更豚を食べることに反対とか野暮なことを言う積もりはありません。ただこの扱いは、酷いと思うのです。
大切な命をいただくのですから、こんな物みたいな扱いをせず、命の尊厳に対して敬って欲しいのです。
よく国産肉じゃなきゃあという声を聞きます。
でもどの命も重さは一緒です。
彼らの犠牲の上に我々の食生活は成り立っているのですから、もっとみんなが感謝の念を持っていただくということが、必要ではないでしょうか。
植物も動物もみんな生きている。
命を奪う行為に変わりはありませんが、せめて、食べることにもっと感謝の気持ちをもてば、優しい人間も増えて殺処分などということも減ってくるのではないでしょうか。