アロッタファジャイナ・ワークショップ主宰のマツガエです。

12月4日から7日の4日間

水川あさみさん、木村文乃さん出演「太陽の坐る場所」

中谷美紀さん、大森南朋さん出演「スイートリトルライズ」

池脇千鶴さん、中越典子さん出演「ストロベリーショートケイクス」

などの、静謐な名作を撮られている監督、矢崎仁司監督のワークショップを開催します。

先日、矢崎監督に、創作の秘密や、ワークショップにかける思いなどを聞いてきました。

非常に興味深い内容となっています。

全7回のうち第3回目です。


---

矢崎仁司監督インタビュー(その3)

「人を動かしたい」

(聞き手:ワークショップ主宰・松枝佳紀)

松枝 何を一番悩まれるんですか?

矢崎 どう人を動かすか…ですね。

松枝 どういうことですか?

矢崎 たとえば喫茶店で2人向き合って話しているというシーンがあるとしますよね。そこで、俳優さんに、所定の場所に座ってもらう。そして、その様子を見ながら、悩むんです。なにか動かせないかな、動かせないかなと。

松枝 なるほど

矢崎 僕は「動かす」っていうのが演出だと思っていて、だから、どう動かそうかといつも考えています。それが決まらないとカットも割れない。どうやって動かすか、そこが、一番、悩むところですかね。芝居はもう俳優さんは出来てるんで、フィックスで、2人が話しているのを撮っていれば、そのシーンは成立しちゃうんですけどね。でも、それだけでなくて、なんか「動かしたいな」というのがあるので、そこで悩んじゃうんですよね。

松枝 その矢崎さんの言われる「動かす」ってことは物理的なことですか?それとも心理的なことですか?

矢崎 たとえば座って話していて、あるタイミングで立つとする。そのときに、具体的に、どのタイミングで、どうやって立つか、なぜ立つのか、ということですね。それだけを見れば「物理的」なんですけども、もちろん「心理的」なことがちゃんとあったうえで決まってくることです。ただ、「心理的」なことは画に映らないから、どう見える形で「動かすか」が大事なんです。そして、例えば、どこでどうやってどうして立ち上がる?みたいなことを、俳優さんたちと議論できると面白い。それをやりすぎると時間がなくなってしまうんですが(笑)

その4「人物を風景の中にうずめたい」へつづく)

矢崎仁司監督インタビュー(全7回)
その1「俳優たちと出会いたい」
その2「悩むのが監督の仕事」
その3「人を動かしたい」
その4「人物を風景の中にうずめたい」
その5「撮れなくなったと正直に告白できる現場」
その6「あなたでなければいけない理由」
最終回「このセリフを削ったとき、どうする?」


---

矢崎仁司監督のワークショップ詳細については次のURLから確認ください。

http://alotf.com/ws/ws18/