僕は、RICOH GXRにカールツァイスのc sonnar t* 50mm f1.5 zmを装着して写真を撮っている。

ポートレートにぴったりなレンズで、たまにピントがしっかり合っていなかったことに後から気づくこともあるが、それもまた一興と楽しんでいる。

専ら、人や風景を撮る。

先週末、あるSNSを通じて、海外の雑誌の編集長から「特集させてほしい」とオファーをいただいた。

エッジィな雑誌だが、クオリティの高いファッションフォトを載せている媒体からの話は信じられないくらいに有難く、快諾させていただいた。

父が、僕が幼い頃に、フィルムのカメラで弟と僕をよく撮っていた。

厳格すぎるが故に、いつの間にか父が大嫌いになっていて、親子の縁は疎遠になっていった。

去年の2月に東京で父と母に数年ぶりに会った。弟の計らいだった。

父は想像以上に老いていて、僕は直視できず、偶然入った鰻屋の白焼きに目を落とした。

その時を境に、父とよく電話で話をするようになった。昔の人なので、長電話はしないが、僕が電話をかけると、「どうだ、元気か?」と嬉しそうに訊いてくる。

僕は、父が昔こよなく愛していた写真を、父が撮っていた以上の頻度で撮っている。

父の感性を僕が受け継いでいる。

最近になってようやく、その事を僕は誇りに思えるようになった。