僕達は、銃弾の中を走った。
生きるか死ぬか。ただそれだけの為に…

死にたくないとか、怖いとかそんな事ではなく。
今のこの惨状から、ただ逃れる為に。

走り抜けた先に何があるのかなんて、どうでもよかった。
だた、この襲撃を乗り越えれば、やがて明日がくる。
戦場の中で僕らは日々を、その瞬間を生き抜こうとしていた。
やがて、穏やかな平和がやって来る事を信じて。

息も絶え絶えに走りながら何度も転び、その度に互いの体を引き起した。

転んでは走り、転んでは走り…
それでも容赦なく降り注ぐ爆薬に、どこをどのくらい走ったのか記憶すらない…

無数に散らばる、死体やら破片やらに躓いてはそれを払い、
汗とも言えず涙ともいえないそのしずくを両腕いっぱいに拭った。

人気は消え、死臭も消え、火薬の臭いすら消えた頃。
小高い丘にたどり着いた。

もう東の空は明るくなっている。

いつの間にか、敵軍の襲撃機の姿もなくなっていた。

「大丈夫か?」
君は僕の掴んでいた左手をゆるめた。
「ああ。」
そう答えた君が僕の足元にしゃがみ込んだ。
「撃たれたのか?」
「いや、転んだ時の傷だと思う。」
君は無言のまま傷口をみて、その辺に生えていた薬草を傷に擦り込んだ。

僕らは手をつないだまま、明けていく朝日を眺めていた。
赤く染まる陽の光が、まるで、さっきまでの惨状を嘘のように包み込んでいく…

もし、産まれ変わったその時代が、平和であるなら、
僕はまた君に会おう。そして穏やかな時間を一緒にすごそう。
そして今度は僕が聞くんだ。

「大丈夫か?」
と、そう君に…



ってことで、ちょっと書いてみました~♪
妄想とは… こうゆうもんだ(笑) ムフッ。