自分を変えるって、大変なことなんです

● 自分を変えるって、大変なことなんです

こんにちは、高橋リエです。

さて、わたしたちはみな、幼い頃に、親を見ていて、

自分はこんなふうに生きていこう、

とサバイバル戦略や、人生シナリオを決めるんですね。

で、決めたことは、潜在意識に刻まれますが、顕在意識では、すっかり忘れてしまいます。

どんなふうに生きようと決めるかは、生育環境によって、さまざまです。

ただ、毒親育ちさんによくあるのが、

「自分を殺して、我慢しよう」

という選択です。

親が感情マヒで、子供を思いやる余裕ゼロなので、理不尽に従わされたり、我慢させられることが多いので、

親に育ててもらうために、とにかく我慢しよう、と決めるのは、ごく自然なことですよね。

で、問題なのは、幼いときに決めた生き方を、成人して親元から離れた後も、そのまま続けてしまうこと。

思春期に、健全な反抗期があって、親に自分の思いを受け止めてもらって、

「これからは、自分の価値観で生きよう！」

と決断し直すことができればいいのですが、

毒親さんの元では、反抗期が成立しないので、

幼いときに決めた人生シナリオで、ずっと生き続けてしまいます。

だから、我慢を続けることになり、生きづらくなるわけです。

でも、何十年もそれを続けていると、もうすっかり慣れてしまって、

自分が生きづらいことにも、気づけなくなっています。

たとえ、我慢という自己犠牲的な選択であっても、長年やっていれば、慣れてしまいますし、

人って、自分が慣れていることを続けるほうが、生き方を変えるより、うんとラクなんですね。

「我慢は美徳」という信念をもったまま、一生を終える人も、たくさんいます。

でも、いまの時代、その信念を揺らがされる人がとても増えています。

早い人なら、若いうちから生きづらさに悩み、さまざまな症状に苦しめられます。

子育てを始めて、無性にイライラする自分が、なんかおかしい、と気づく人もいます。

思春期の子供の問題行動で、気づかされる人もいます。

子育てはなんとか終えられたものの、

成人した子供に、突然、反旗を翻されて、戸惑い、苦しむ人たちもいます。

病気に苦しんで、生き方を考え直す人たちもいます。

だれも悪くないんですが、戦後の日本が、人々にいかに我慢を強いてきたか、

つまり、奴隷のように生きざるをえなかったか、

そこを直視し、受け入れざるを得ない、

いまは、そんな時代なのかなと感じています。

幼いときにできた自分の信念や、生き方を変えるのは、本当に、大変なことです。

変えなきゃいけないわけではないのですが・・・

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