こんにちは(^∇^)
【プリンセスの卒業式】主宰
母と娘の心の謎を解くカウンセラー、高橋リエです。
『逝きし世の面影』（渡辺京二著 平凡社）
という、初版1998年の名著があります。
以前にもご紹介しましたが、
好評だったので、また書きます。
１８～１９世紀の日本というのは
非常にユニークで風変わり、
どこを見ても絵画のように美しく、
人々はオープンで好奇心にあふれ、
大人も子どももよく笑い、
人づきあいがよく幸せそう、
そんな世界だったそうなのです。
明治時代まで、
その余韻は残っていたものの、
日本の近代化が進むとともに、
明治末期には、
その独特の文明は滅びてしまった・・
その逝ってしまった世界の面影を、
当時来日した外国人の残した書物から
引用し、描写している本なのです。
幕末から明治期にきた外国人は、
当時から、日本が近代化によって
「進歩」することが、
日本の真の幸福となるのか？
との疑問を抱いていました。
「この幸福な情景が終わりを迎え、
西洋の人々が彼らの重大な悪徳を
もちこもうとしているように
思えてならない・・」と。
※煩雑になるので、だれの言葉か
いちいち書きませんので、
ご興味のある方は、本を見てくださいね。
「地上でパラダイスあるいは極楽に
もっとも近づいている国だ」
とまで賞賛された当時の日本は、
たしかにいまとは全然ちがう世界。
西洋人の目から見た描写を
鵜呑みにはできないとしても、
日本人が近代化で失ったものは
見えてきます。
ひとことで言えば、
当時の日本人は総じて、
大人も子どもも、
楽しそうで幸せそうだった、
何よりも、
「日本は子どもの天国」
だったのです。
「世界中で日本ほど、子どもが親切に
取り扱われ、そして子どものために
深い注意が払われる国はない。
ニコニコしている所から判断すると、
子どもたちは朝から晩まで
幸福であるらしい」
街は子どもたちのもので、
道路で子どもたちがわいわいと遊び回り
馬車や人力車は、子どもたちの遊びを
じゃましないよう迂回したり、
道路の真ん中に座りこむ赤ん坊を
家の前まで注意深く運んだりしながら、
少しずつ進んでいったそうです。
すでに子どもをむち打って
教育していたヨーロッパ人の目には、
日本人が子どもを自由に遊ばせて、
溺愛と思えるほどかわいがり、
叱ったり罰したりしないことに驚き、
さらに、子どもたちが６、７歳頃には
道理をわきまえ、礼儀正しい
良い子になることに驚嘆したのです。
当時の日本人は、
子どもがふざけてやんちゃをしても、
叱ったり懲らしたりすることはなく、
むしろおもしろがって、楽しそうに
眺めていたようです。
男たちも子どもをかわいがり、
よく胸に抱いて歩いていました。
「赤ん坊が泣いている声を
聞いたことがなく、
赤ん坊にかんしゃくをおこす母親も
１人も見たことがない」
ということで、
子育て中のママには、
これぞ理想的な世の中、
に見えますよね！
子どもは、おとなが大事にして、
つねに優先してあげて、
かわいがってあげれば、
ちゃんと道理をわきまえて
行動するようになるんですね。
どんなふうに大事にして、
どうやってかわいがっていたのか、
明日また続きを書きますね！
★☆★☆★☆★
５月の日程が埋まりつつあります！
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