整体の先生はきっと、患者の体の訴えが聞こえるか、わかってしまうんだろうなと思う。
ー 今日は仕事いそがしかった?
背骨を確認しながら、軽い挨拶でそんなことを良く聞いてきた。
直後に一瞬手を離して、
ー ごめん!そんなこと聞いて!!!
と、。
会社とか仕事というワードが出ると、体が相当こわばるのかな?
そして、もっと自分に親切にね、というような事を何度も言う。
自分をひどく扱っているつもりは微塵もなく、なんなら無理をさせなさ過ぎじゃないかと思っていたくらい。
不思議すぎる先生の言葉を度々思い出し、そのうちに無意識の体の動きを観察するようになった。
ある時、スプライトが飲みたいなーと思って会社の冷蔵庫を開けて席に戻った。
さて飲もうと手元を見ると、ドクターペッパーだった。
なんでこうなった???
冷蔵庫を開けた瞬間から手元も見る寸前まで、私の意識は眠っていたようだと気づいたよ。
ドクターペッパーが好きだったJくんが離職したので、2ダースがまるまる余っていたので、少なくなっていたスプライトを避けたのだ。
なるほどー、私はこうやって自分の希望を却下しているんだ!
目覚めるって、こういうこと?と気付いた瞬間だった。
このときから、自分の訴えに耳を傾けようとしてきた。
けれど私の訴えは大抵は本当にか細くて、それか何か他の意識に邪魔をされているのか、汲み取ることが難しい。
それでも眠っていると言うのがこういう事なら、絶対に目覚めようと思って今日も頑張っているのだよ。
