園の中で毎日の仕事をするときに、

夫のところから離れないようにと、
天使はエバに注意した。

彼女が夫といっしょにいるときは、
1人でいるときより
誘惑に陥る危険が少なかった。

しかし、エバは、
楽しい仕事に夢中になって、
知らず知らずのうちに、
夫のそばから離れていった。

彼女は、
自分が1人なのに気づいたときに、
身の危険を感じたが、

自分には悪を見わけて
それを退ける知恵と力が
十分にあると考えて恐怖をしずめた。

彼女は、
天使の注意に気をとめないで、
まもなく、
好奇心と賛嘆のまじった思いで
禁じられた木をながめていた。

その実は、非常に美しかった。

彼女は、
なぜ神がこれを禁じられたのかと
疑問を抱いた‥‥

それが、
誘惑者の待っていた機会であった‥‥

彼は、彼女の心の動きを
読みとることができるかのように、
彼女に言った。

「園にあるどの木からも
    取って食べるなと、
    ほんとうに神が言われたのですか」
(創世記3:1)。

エバは、自分の心の思いが
声となったのを聞いたような気がして
はっと驚いた。

しかし、
へびは音楽のような声で、
彼女のすばらしい美しさを
巧みにほめ続けた。

その声は不快ではなかった。

彼女は、
その場所から逃げ去ろうとしないで、
へびが語るのを聞いて、
不思議に思いながら、ためらっていた。

もし、エバが
天使に語りかけられたのであれば、
彼女は、恐怖心を抱いたことであろう。

しかし、エバは、
目を奪うばかりのへびが、
堕落した敵に用いられるとは
夢想だにしなかった。 

彼女は、サタンの誘惑の言葉に答えた。

「『わたしたちは
     園の木の実を食べることは
     許されていますが、

    ただ、
    園の中央にある木の実については、
   これを取って食べるな、
   これに触れるな、
   死んではいけないからと、
   神は言われました』。

へびは女に言った、

『あなたがたは決して
    死ぬことはないでしょう。
   それを食べると、
   あなたがたの目が開け、
   神のように善悪を知る者となることを、
   神は知っておられるのです』」
(創世記 3:2、3)。 

彼らが、
この木の実を食べるならば、
もっと高い存在者となり、
さらに広い知識をもつことができると、
彼は言った。

へび自身も、
禁じられた実を食べたために、
話す能力を得たのだと言った。

そして、主は、
彼らの地位が高められて、
主ご自身と等しくならないように、
何とかして、この実を彼らに
与えまいとしておられるのだと
ほのめかした‥‥

神が、
それを味わうこと、また、
それに触れることさえ禁じられたのは、
それに知恵と力を授ける
驚くべき性質があるからである‥‥

神の警告は、
実際にその通りに成就するものではなくて、
ただの威嚇にすぎないのだ‥‥

また、彼らは、
どうして死ぬことができようか‥‥

彼らは、いのちの木の実を
食べたのではなかったか‥‥

神は、彼らが気高く成長し、よ
り大きな幸福を見いだすことを
妨害しておられる‥‥と、彼は言った。 

こうした方法で、
アダムの時代から現在にいたるまで
サタンは働き続け、大成功を収めている。

彼 (サタン) は、
人を誘惑して、
神の愛に頼らず、
神の知恵を疑わせるのである。

彼は、
不信心な好奇心を刺激し、
神の知恵や力の秘密を探ろうとする
際限のないせんさく心をかきたてようと
常に努力している。

多くの者は、
神が ”みこころ“ のうちに
隠されたものを捜し出そうと努めて、

神が、啓示された真理で、
救いに欠くことのできないものを
見落としている。

サタンは、人間を、
驚くべき知識の分野に
入るかのように信じさせて、
不服従に誘惑する‥‥

しかし、これは、全くの偽りである。

進歩的思想に得意になりながら、
彼らは、神の要求をふみにじり、
堕落と死の道に踏み込んでいるのである‥‥

つづく‥‥

【引用文献】
人類のあけぼの
第4章 エデンの園の悲劇
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