こんなんじゃ落ち着かないでしょ?
ついに引越しが終わった。
予定より1日遅れの12月24日に引越しをした。
夏子とはいろいろあったけれども、まだ気持ちがあるのは確かだ。
夏子 「あーん、もうお別れなのネ♪」
俺 「別れで喜ばれるのって複雑だぞ (´Д`)」
夏子 「荷物は全部あっちにあるの?」
俺 「一緒に運んだジャン!!」
夏子 「ううん、新しく買ったものとかあるの?」
俺 「買ったのなんて洗濯機くらいだよ (´Д`)」
夏子 「それは良かった♪」
俺 「じ、じゃあ、もう行くね」
夏子 「うん……」
俺 「いまになってさびしくなった?」
夏子 「そうじゃないけど、一緒に行ってみていい?」
俺 「いいよ。でもなにもないけど
そして新居へ
夏子 「やっぱ広い!!」
俺 「うん、できるだけ広い部屋がよくて」
夏子 「11畳だよね? 4.5畳の2倍以上あるじゃん」
俺 「あー、そうだね。けっこう広い」
夏子 「でもさあ、こんなに広さ必要ないでしょ」
俺 「はい? (´Д`)」
夏子 「勇太郎にこんなスペースいらないでしょ?」
俺 「おっしゃる意味が……」
夏子 「夏子の荷物置いてもいいよね!!」
俺 「ここはトランクルームじゃねーよ (´Д`)」
夏子 「スペース使わないのにもったいないでしょ!!」
俺 「いや、そういう問題じゃなくて……」
夏子 「スペース独り占めするっていうの!?」
俺 「ここ俺んち (´Д`)」
夏子 「こんなんじゃ落ち着かないでしょ?」
俺 「すげー落ち着く!!」
夏子 「……そう。性格悪くなったね」
俺 「そういう問題じゃ…… (´Д`)」
とはいえ、
夏子の言った「こんなんじゃ落ち着かないでしょ?」という言葉は
間違っていなかった。それはこれから実感することになる。