もって行くもの、残していくもの | 4.5畳の恋人。

もって行くもの、残していくもの


間取図


夏子
「勇太郎、いい物件あったわ」

「どこらへんの物件?」

夏子 「南麻布。ここが麻布十番だから、すぐ近くね」

「な、なぜゆえ近くに……」


夏子 「近いと便利でしょ。夏子が
俺 「はい? (´Д`)



夏子 「夏子に何かあったときすぐこれるでしょう!」

「行かなくちゃならんのか……」

夏子 「夏子が何かあったらそっち行けるでしょう?」

俺 「来るのかよ!! (´Д`)

夏子 「詳細読んでここでいいなら、問い合わせしてあげようか?」

「あ……、どうしようかな」

夏子 「問い合わせはタダなんだからしなさいよ!!」

「は、はい!! (´Д`)」

夏子 「いいこだね~♪」

「……かんべんしてよ (´Д`)」

夏子 「ところでさ、PSPとニンテンドーDSは置いていくよね」

「あ、ああ。あげたものだしね。置いていくね」

夏子 「勇太郎が持っていくものって、服くらい?」

「おい (´Д`)」

夏子 「ほかに何かあるの?」

「液晶テレビとか PS2 はもってくよ」

夏子 「は? おかしくない?」

「おかしくないよ。俺のだもの」

夏子 「だって勇太郎が買ったものでしょ!!!!!!!!」

俺 「うん、だから持ってくんだけど (´Д`)」

夏子 「ずるい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「ずるはしてないよ」

夏子 「勇太郎、夏子のこと好きよね?」

「そんな甘えた顔してもダメ」

夏子 「そんな軽い気持ちで夏子と付き合ってたの!?」

「なんぞ? (´Д`)」

<夏子のものになった俺のもの>
・マンガ単行本
・PS2
・液晶テレビ/アクオス
・ニンテンドーDS
・PSP
・ゲームソフト

<俺が持っていく俺のもの>
・服
・食器

夏子 「食器は持ってってね」

「なんで食器だけ……」

夏子 「夏子、料理しないもの
俺「(´Д`)


夏子 「ところで、引越し先に洗濯機置き場はあるよね?」

「洗濯機置き場は欲しいね」

夏子 「よしッ!!


「なによ (´Д`)」

夏子 「節約のために勇太郎んちに洗濯に行くから」

「おいおい (´Д`)」

夏子 「コインランドリーもバカにならない出費なの」

「いや、そういう問題じゃなくて……」

夏子 「そういう問題でしょ」

俺「あのさ、夏子まで持っていく気ないよ


夏子 「ハァ!? 夏子のこと好きなんでしょ!?」

「好きだけど、もうふんぎりついたし」

夏子 「洗濯と恋愛は別だよね? そうだよね!?」

俺「……は、はい (´Д`)