…… | 4.5畳の恋人。

……


間取図


夏子は俺が12月末まで家を出ないことを受け入れて
あきらめがついたようで、あまり興奮しなくなった。
それはそれでいいのだが、なんだかさびしい日々でもある。


夏子 「お腹すきましたね」

「あ、そうだね。なんか作ろうか」

夏子 「冷蔵庫になにもないですよ」

「じゃあなんか材料を買ってくる。何食べたい?」

夏子「焼肉なんかどうですか?」

「焼肉!? ここで?」

夏子「外食なんてどうかしら?」

「……外食はいいけど、その話し方やめようよ」

夏子「どうして?」

「丁寧に話してると感じ悪いよ。不自然すぎる」

夏子 「だって夏子と勇太郎はもう関係ない人でしょう?」

「でも感じ悪い。一緒にいるんだから普通にしようよ」

夏子「……ひどいよね」

「なにが?」


夏子「夏子のこと好きなのにいじわるする
俺 「いじわるしてない (´Д`)



夏子 「してる」

「普通にしてたいだけ!!」

夏子「好きならこの状況どうにかして!!」

「なに」

夏子「……」

「もう好きな人いないんでしょ?」

夏子「……できたの」

「はい? (´Д`)」

夏子 「好きな人できたの!


「まじで? 早くない?」

夏子 「夏子は好きじゃないけどあっちが夏子のこと好きみたい」

「うほッ!!」

夏子 「そしたら少しいいかなって思えるようになったの」

「付き合ってるの?」

夏子「付き合ってない」

俺 「チューしたの?
夏子 「……



「……」

夏子「……」

「……」

夏子「……」

「す、好きな人ができたからまた俺がうざいと?」

夏子 「……そう」

「ギャグマンガかよこれ (´Д`)」

夏子 「ギャグじゃない本気!!」

「夏子ファンじゃなくて、本当に彼氏として確保したの?」


夏子 「ファンでは飽き足らないみたい
俺 「……


夏子 「……」

「……」

夏子 「……」