夏子ファン | 4.5畳の恋人。

夏子ファン

間取図

夏子は、すごい美人ではないし、
すごいカワイイというキャラでもない。
※とはいえブスというわけじゃない。

つまり普通にかわいい……と思う!!

そして……ハッキリ言って、夏子は天然系だ。
本人は認めないが、どう考えても天然系だ。

それゆえ、その独特の雰囲気に惚れる男性が多い。
夏子の知人に話を聞いても、大学や大学院時代から、
ずっとモテモテが続いているようだ。


夏子 「どうしよう……」

「どうした?」

夏子 「大学院時代から、夏子のこと好きっていう同期の人がいるのよ

「……それで?」

夏子 「食事しましょうってまたメールきたの」

「またって、前から誘われてるってこと?」

夏子 「……うん。でも、恋愛感情ないから、断ってるんだけど……」

「だけど?」

夏子 「何度も断ってて、もう断る理由がない」

「う~ん、そういうのは、ハッキリ言ったほうがいいと思うよ」

夏子 「なんて?」

「そういう気持ちは持てないからごめんなさいって」

夏子 「……う~ん。でもなァ~」



俺 「本当は好きなんじゃないの?
夏子 「違う!!




「じゃあ、ハッキリ言うのが彼のためでもあるよ」

夏子 「でもなァ……」



俺 「やっぱ夏子も好きなんじゃん
夏子 「違う!!




「……じゃあ好きじゃないって言うしかないってば」

夏子 「言えないの!!」

「なんで?」



夏子 「夏子のファンを減らしたくないの!!※実話です
俺 「ハァアアアアアアアアアアアアア!!!!???




夏子 「夏子のこと、好きって思ってくれるの嬉しいでしょ?」

「……いつ会おうって?」

夏子 「……明後日に会おうって言われてる」

「……夏子にそういう気持ちがないなら、行っても何も起きないでしょ」

夏子 「……」

「行ってくれば? 嫌味とかではなく、ほんとに」

夏子 「……行かない!!」

「?」



夏子 「勇太郎がいい!!
俺 「そんなこと言っても、寝ながらオナラはやめないぞ♪

夏子 「あはっ♪




……明後日。




夏子 「いってきま~す♪
俺 「いってらっしゃーい……(´Д`)




……女心はいつもわかりません。



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