晩御飯騒動 | 4.5畳の恋人。

晩御飯騒動

間取図


会社にて、上司から食事のお誘いが……。
よくあることだが、オレは結構、困るときがある。


若林 「勇太郎君、夜、しゃぶしゃぶ行こうよ」

「うわっ!! 行きたいです!!」

若林 「六本木の“しゃぶ禅”ってとこなんだけど」

「おおおおおお~!! 行く行く!!」

若林 「じゃあ、20:00に出発ってことで。ほかにも5人くらいくるから」

「はいっ!!」


帰りが遅れるって
夏子にも連絡しないとな。

携帯



携帯2



了解って、なかなか素直だな♪





………………………………………………。




俺 「とにかく帰ってこい!?(´Д`)

ハァ!?







トゥルルルルルルルルルル♪




夏子 「もしもし」

「あっ、俺だけど」

夏子 「うん、何?」

俺 「いや、とにかく帰ってこいって何?(´Д`)

夏子 「あー、夏子のご飯ないじゃん?」

「……あれ? 昨日の晩、今日の晩御飯用のご飯作ったよねチャーハン」

夏子 「お昼に食べちゃったからないのよ」

「あれ3人前くらいあるだろ!!」

夏子 「昨日の夜中に1回食べて、今日の昼も食べたらなくなった♪」

「……そ、そう」



夏子 「だからさ、ご飯作りに一度帰ってきてよ
俺 「ハァァァァァァァァァァ!?(´Д`)



夏子 「あ、今、鬼嫁日記の嫁みたいって思ったでしょ?」
俺 「いつも思ってるけど


夏子 「まったく違うから。この家のルール守ってほしいだけ」


俺 「夏子が快適に暮らすためのルールだよな(´Д`)


夏子 「ルールはルールでしょバカ!!」

「悪法でも法は法か……」

夏子 「ひっぱたくよ? それで今日は何を食べてくるの?」

「し、しゃぶしゃぶ」


夏子 「じゃあ私もしゃぶしゃぶがいいな♪


「あの部屋で、ひ、ひとりでしゃぶしゃぶ食べるの?」

夏子 「勇太郎も夏子はぶいてしゃぶしゃぶでしょ!?」

「……。でも仕事忙しくてさ、帰れそうにないよ」

夏子 「夏子、お腹すいて倒れてもいいの?」

「な、なら自分で作れば……」

夏子 「夏子、料理できないのしってるくせに!! いじめないで!!」

「……」

夏子 「女なら料理できてあたりまえとか思ってるでしょ!? 差別だよそれ」

「いやいや、人として最低限の常識的な調理知識は覚えようよ……」


夏子 「もういい、また勇太郎のすり込み教育がはじまったわ
俺 「な、何もすり込ませようなんて思ってないっつーの!!


夏子 「何時に会社出るの?」

「20時」

夏子 「19:40ごろに会社出て、上司には現地集合ということで了解を得て」

「……」

夏子 「その足でセイフーで牛と豚各400グラムずつ買って家に戻ってきて」

「……」

夏子 「あとはダシ汁作って。用意できたら上司と合流しましょう」

「……」


夏子あとは食べとくから
最後だけは自分が活躍するような言い方だな


夏子 「とにかく帰ってきてね♪」

「はい(´Д`)」



……なんか最近俺に厳しい……
律子との騒動があってから……
いや、前からか!?



……………………………………買い物。
……………………………………調理。
……………………………………移動。



「ハァハァハァハァハァハァハァ……」

若林遅いよ勇太郎君~。残業?

「は、はい……すみません」

若林 「和牛食べ放題コースだけど、まだ食べられるから大丈夫だよ」

「はははは、よ、よかったです。ハァハァハァハァ」

店員 「あと15分で終了です

若林 「……」

「……」

若林 「……ま、また連れて来るから♪」

……(´Д`)


『4.5畳の恋人。』とは?
『4.5畳の恋人。』 を livedoor リーダーに登録する