異臭騒ぎ

彼女と一緒に4.5畳の部屋に
住むようになってから、はや1週間。

彼女は自宅で設計の仕事。
オレは会社が終わると晩御飯の準備……

って、ええええええ～～!?
なんかいつの間にか晩御飯係りになってるんですけど!!

夏子は料理がまったくできない。
どう転んでもできない。作ったことがないのだから当たり前だ……。
ま、まあそれはいいとして、調理を始めると問題が発生する。

夏子 「ねえ……」

俺 「なあに？」

夏子 「肉臭いんだけど……」

俺 「肉野菜炒めだからね♪」

夏子 「いや……そうじゃなくて、いま寿司屋の設計してんの」

俺 「ああそう。何か問題あった？」

夏子 「寿司屋の設計なのにインスピレーションが
肉になっちゃうのよ。ちょっとは考えて！」

俺 「えええええええ～!!　でもこの部屋で調理するしか……」

……ワンルーム
……しかも4.5畳だよ？
ニオイ防ぐの無理だよな……。

っつーことで、湯気や煙が出る料理は、
できるだけニオイがしないものにすることにした。

つまり……

・スパゲティ
・ごはんにふりかけ

……飽きる（笑）。
なので必然的に外食が増えることになったのです。


『4.5畳の恋人。』について