さてステップ1では、禁欲をして体が充実していないと善玉の栄養が筋肉に巡らず意味がないと言い、トレーニングにおいて痛みが倦怠感を上回ればそれはすでにオーバーワークである事。そして、痛みを感じるまでの許容範囲を増やさない限りは体が引き締まらないという事を話した。

 

さて、第二ステップでは基本動作をマスターしよう。

まず足腰のトレーニングは、140bpm前後の心拍で20分走りきる事を目標としよう。なに、計れないだって?なら、140bpmくらいのワークアウト用の音楽を聴きながら走ればいい。ちょうどいい呼吸と心拍で苦痛を感じなくなればそれが今の自分の最適であり、「ランナーズハイ」を体感する事ができるだろう。その為には雑念を感じないように体にストレスを与えない服装で、かつ心理的に落ち着いた状態で走り始めなければならない。さもなくばバテて短距離を走りまたバテてとこのトレーニングの意義がなくなってしまう。距離ではなく、体感が得られればそれでいい。無理はなにも意味をなさないということだ。

 

そして上半身は、腹筋を「ニータック」で、腕・肩を正しい姿勢での膝をついた腕立て伏せで鍛え、ヨガの呼吸で体幹の意識を、ポージングで脊柱付近の強化を行う。どれもが障害を負っていなければたやすくこなせるもので、トレーニングにおいては痛みよりも体の倦怠感が強く、力を出し切りもう力が入らないという状態となるだろう。そこに心地の良い疲れを覚えるはずだ。これが体の出す休養の信号で、無理のない睡眠の基となるものだ。痛みが伴えば興奮の信号が発されて睡眠の阻害としかならない為、気をつけよう。

 

そして食事は体が充実している為に、あまり食事をしたいとは思わなくなる頃であろう。それこそ、消化によく栄養が豊富で腹持ちの悪いもののみで食事を構成しても空腹感に苛まれないということでもあり、味覚の変化も相まって菜食に転換をする好機となる。体の外と中のどちらが欠けても健康とはいえない。だからこそ、内臓のマネジメントをトレーニングプランに入れることなしには行動に結果が伴わずに、三日坊主になってしまう。

 

そう、プランを練る時には、広い視点で見て無理のないスケールで適宜変更を行いながら完成を目指すしかない。「広く浅く、だんだんと深く」これが大切だ。

 

また、料理のスキルが上がれば少量で栄養・味が調和した満足感を得られるものを自分で作り出すこともできる。栄養のあるものをとにかく混ぜ込んで料理と呼ぶ愚か者どもがいるが、料理は食材と熱による変質、そして油の調和、ほか色々が完璧に補う一つの芸術である。欠ける事も蛇足すらも許されない、その熱意こそが情熱であり、愛なのだ。

 

少しズレたが、そこらへんの動画収益者の提唱するゲテモノによる栄養補給だけは、食の冒涜や食べ合わせによる身体への悪影響など、全く良いことがない為に簡単な料理と付け合わせから内臓のマネジメントを始めてはどうだろうか?葉野菜はテクニックなどよりも誠意が大切な要素となる為に、手始めにはちょうどいい。また、最初はソースも市販のものでいいだろう。