「倒産続きの彼女」
新川帆立
★★★★★
作家の弁護士ストーリーの続編
剣持弁護士の後輩弁護士玉子が主役でお嬢様育ちの剣持弁護士と祖母と二人暮らしの苦労人の弁護士と全く違う二人がタッグを組んだ殺人ストーリー。
破産が差し迫ってる会社から依頼され、今までに三社破産した会社に勤務していた女性を調査することに。その女性は月々30万の報酬を貰う代わりに只野という元同僚女性の言う通りに会社に就職して情報を話す役割。只野は会社で自殺して、結果、そこの会社も倒産に。そして、通称虎の投資会社が裏で糸を引いていることが明らかに。玉子の勤務する弁護士事務所の哀田が虎の一員で只野もそこの下っ端だった。そして哀田もバレて殺されてしまった。犯人は判明したものの虎の内部までは不明のままストーリーは終わり。
前のストーリーと同じで飽きずにワクワクしながら最後まで読み終えた。
玉子と剣持弁護士の関係性は、不幸な幼少期から恵まれて育った人のことを妬むが妬まれた方は気付かない。職業問わずに身の回りにあることだと思った。