「ぎょらん」
町田そのこ
★★★★
亡くなって火葬される前にぎょらんというメッセージを残す。それを残された者が食べると、亡くなった人の伝えたいことを教えてくれる。
そのことで引き籠もりになったトキ、ぎょらんの謎をひたすら調べる。葬儀場に就職して、様々なご遺体と向き合うが、母が病気で入院したことをきっかけに、母に説明したい思いで、また引き籠もり、ぎょらんを調べだした。結局、ぎょらんは死者の思いでは無く、受け取った側の思いということに気付く。自分が苦しんだ同級生のぎょらんは本当は憎んで無かった。自分の罪悪感からの思いかも?
7編の話をぎょらんに関連付けて、様々な生き方が見える。