「未来からの脱出」
小林泰三
★★★★
老人施設内でこの施設を怪しいと思い、3人の仲間を作り脱出を試みるが何度も失敗。脱出前の日記から、記憶を消されて施設に戻されていることを知る。
何度もチャレンジして、とうとう一人だけ脱出できたが、外の世界はITロボットに支配されていた。人間の作ったITロボットは人間を傷付けない、守る。とプログラムされている。純粋な人間だけ施設に集められ、進化技術により老いたまま長生きして保護されていた。そして遺伝子技術にて作られた偽人間は、ロボットに廃除されるようになってしまった。主人公の老人と仲間は電磁波でロボットを退治し、施設を人間を守ろうと活躍する。
数年前まではSFとして楽しめる話だったが、ITの進化によりチャットGPTも出てきて、将来現実になるのではと不安になる。
先が読めないストーリーで何度も読むのを挫折しそうになったが、最後は分かりやすい内容だった。