4sightConsulting代表浅野のリスクマネジメントブログ -6ページ目

プロ野球開幕に隠された謎

今日のブログは、まるっきりの根拠のない推測の話です。


今回のプロ野球開幕騒動。
セ・リーグ球団を批判するのは簡単です。

しかしこの騒動、どうも何かが背景に隠されているように思えてなりません。


セ・リーグ球団側の事情として、「スポンサー対策」がネックになっているのではないかと思うのです。
球団がみずからすすんで開幕延期や試合数削減を打ち出すと、いろいろと契約上の問題があるので、世論に押されて泣く泣く撤退せざるをえないというストーリーをつくる必要があるのではないかと思うのです。

球団のスポンサー契約は、万が一試合数が減少した場合のリスクを想定した契約だと思います。(未確認ですが)
もしかすると試合数が減少した際は(私が実際に見たわけではありませんが「政府や監督官庁など関係機関からの強い要望があれば、球団には責任がない」といったような条項があったのではないかと思うのです。

「首都圏が停電しているなか、世論や選手会が強く反対しており、政府官庁関係機関からも要望が出ているので、(私たちは野球をやりたいのだけれど)仕方なく延期(または中止)します」というストーリーにしたいのではないか、という私なりの推論です。


この騒動は、それくらい異常なことだと思うのです。
そうでなければ、このような事態(被災地の現状や計画停電)でありながらプロ野球開幕を強行するのは、どう考えてもおかしいでしょう。
きっと、このストーリーは選手会に知らされてはいないのだと思います。

球団は、みずから撤退を意思決定するのではなく、世論に押されて撤退せざるをえない状況をつくり、スポンサーに対する説明責任を負う展開を描いているのではないかと思うのです。


もしこの推論がある程度当てはまっていたら、スポンサー企業の内部統制の影響とも言えるかも知れません。
というより、私がスポンサー側であれば、このくらいの契約条項を盛り込むのは当然と言えます。
内部統制では、業務の効率性、資産の保全、法令遵守が謳われていますから、お金を出す側としてはありうる話です。


しかし、この対応は「プロ野球経営の理念はいったい何か」と問われかねない事態だと思います。

どうか、野球ファンを大切にした球団経営であってほしいと思います。