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8日の土曜日は二日酔いでヘロヘロだったが

かなり前から期待していた映画

「運命じゃない人」

をシネテリエ天神に見に行く

それとなく一人で…



もういきなり結論から書いちゃうとめちゃくちゃ面白かった

あらすじを公式HPから華麗にコピペすると



婚約破棄となり、二人で住む家を出てきた桑田真紀。婚約指輪を質屋に持って行ったが3500円にしかならず、一人入ったレストランはカップル、家族、友達同士でにぎわっている。寂しさがこみ上げて今に泣きそうだ。

サラリーマンの宮田 武は、頼まれ事は断れず、すぐに人を信じてしまう典型的ないい人。結婚前提でマンションを購入した途端、行方知れずになってしまった前の彼女・あゆみのことでさえ、心配しているほどの人の良さだ。

そんな宮田の親友で私立探偵の神田は、宮田のことが歯がゆくて仕方がない。いつまでも前の彼女にことを引きずっていても仕方がないと、宮田のために女の子をナンパしてやる。それはレストランで一人で寂しそうに食事をしている真紀だった。

泊まる家もない真紀に、宮田は自分の家に泊まるようすすめ、二人は宮田の家に帰っていく。そこに行方知れずだったあゆみが現われる。あゆみのあまりの身勝手な言動に、真紀はあきれて宮田の家をでていってしまう。宮田は追いかけ、勇気を振り絞り真紀の電話番号を聞くことに成功する。宮田にとってはちょっと勇気を出した一晩。しかし実は彼を取り巻く人々、真紀、神田、あゆみ、そして、あゆみの現在の恋人である浅井の視点から見た一晩はまったく違う夜だった。複雑な人間関係に、浅井の金2000万円が加わり、事態は誰も予想がつかない方向へと転がっていたのだ──



一つの時間軸で展開するドラマを様々な人の視点で描いていて

それぞれの思惑が複雑に絡み合ってゆくパスルの様な展開に

映画後半は、驚き笑いそーだったのかという納得、が次々に襲い掛かってきた

脇役一人とっても、その行動&言動が伏線になっていたりして一瞬たりとも目が離せなかった

タランティーノ作品のような時間軸を使った作品だけど

そのパズルのはまり具合が爽快でよくできてるな、と感心させられっぱなしだった

便利屋がなぜあの時間あの道路を走っていたか、とか

あの時ウェイターがなぜあんなつらそうな顔をしていたか、とか

本当にニヤニヤさせられるのよ

俳優陣も無名ながら(失礼!)まさにはまり役ばかりを集めたキャスティングで

すっかりとりこだったりする

あと30独身男として胸に響く熱いセリフが

「30越えたら運命の出会いとかないから」

「タイミングはあるとかないとかじゃなくて作るもんなんだよ」

「全くの他人とそうじゃない人を分けてるのは電話番号を知ってるか知ってないかなんだよ」

全く意図しないところで励まされた気分だ(笑)



監督はこの作品でいきなりカンヌのフランス作家協会賞など4つの賞を獲得した

新進気鋭の若手監督、内田しんじ監督

よくこんな脚本を書いてそれを映像化したな、と思う

映画は金をかけなくてもいいものが作れる

ということを証明してくれた

これからの活躍に期待したい



評点は98点

唯一残念だったのは

本作品の見せ方としてどうしても一本太い時間軸を提示しておかないといけないため

最初の宮田のエピソードが間延びしてしまう点

これは仕方ないのかもしれないんだけど

その後のエピソードでテンポの良さが秀逸なだけにちょっと残念

でも個人的にそれ以外は本当に文句なし

ほんっとーに面白いのでぜひ多くの人に見て欲しい

てゆうかお願いだから見て

メイキングとか楽しみなのでDVDも絶対買う!