朝5時半に迎えが来る というので

まさかと思いつつ早朝のホテルのドアを開けると

ちゃんといた 

ミニバンには運転手のほか2人と 

ギュウギュウの荷物がすでに載っていた



走るうちに夜は明けて 2時間ほどで

インカ道のスタート地点についた

道路はここで終わるので 運転手はクスコに戻っていった

残った2人は、ガイドのジェシカさんと、たぶんシェフ(料理人)

ここでさらに6人の荷物運搬人、ポーターさんたちが加わる

我々3人に、なんと8人のバックアップ体制

こんなに大げさなことになるとは思ってなかった

チェックポイントでパスポートと入山許可をみせて

憧れのウルバンバ川にかかる吊り橋を渡れば

インカ道が始まる
マチュピチュへの道  ~インカトレイルを歩く~-23


けど始めの登りで 


その吊り橋を見下ろせる場所までついたら

もう息切れ 

それでも素晴らしく晴れ渡った空のもと

始めの遺跡、リャクタパタを見て興奮する


マチュピチュへの道  ~インカトレイルを歩く~-24


これはケチャ語で 上と下 とジェシカさんの説明がある

インカ道は 石畳が敷き詰められた舗装路を想像していたけど

平地は地道で

坂道になると石を並べて整備されている

マチュピチュへの道  ~インカトレイルを歩く~-25

ただし巨大な一枚岩を階段状に加工してあり 

これには驚いた

お昼は川の流れるキャンプ場で 

重たい荷物を背負ったポーターさんたちは

とっくに我々を追い抜いて

すでにテントを張って食事の用意が進んでいた


キャンプはよくするけれど
 有り合わせ あるいは何が入ってるかわからないような食事があたりまえなのに

シェフが作り ナイフとフォークがならぶテントの中のテーブルに

スープから運ばれてくる フルコースディナー は初めてのことで

貴族か王様か大名になった気分だ


とはいっても歩くのは自前の足で、

食事のあとの登りは辛く長かった

さらに乾季というのに雨が降り始めた


マチュピチュへの道  ~インカトレイルを歩く~-26

道端のタバコの葉も 雨に濡れている

夕暮れにキャンプ場にたどり着いたときには
 

まったく疲れきっていて

テントに倒れこむように 入って体を休めた


このときも キャンプ場について
 

もうテントが張り終わっていることに 心から感謝した

しばらくして夕食に呼ばれた

このときもまた スープから始まり、これはおいしくいただいたが

なんとメインの食事を食べられない

気分も悪くないし 頭も痛くないし おいしそうだなと思い

おなかもすいているはずなのに まるで満腹のときのように

食欲がまったくわかない

歩くこと、そして体力を回復することに体のすべてが集中して

それゆえ食事をし、消化して吸収する 

という作業を拒否してる


食べるのはエネルギーが必要なんだ
 と身にしみて思う

水分と塩分しかとれなかった

そういえば昼食後、寝るまで写真も
 ただの一枚もとらなかった

歩くことだけで精一杯だった

8時過ぎにはもう寝袋に入り

すぐに眠りについた