[ 川のある街 ] 読了。

川のある街に暮らす人の日常を

切り取った3編の物語。


1つ目の小学生の女の子の日常は

瑞々しく描かれていて、

同じような遊びをしたなあと

読みながら懐かしくなった。


2つ目はカラスの視点で描かれ、

めずらしくて少し驚いた。

3つ目は認知症の淋しさが混じる、

老女の心の揺れを丁寧に描いている。


江國香織さんの文章の美しさ……。

自分も川のある街に暮らしているような、

静かな満ち足りた気分になる作品だった。