好きなものがあったら
それは宝物。
絶対にそれを
手放してはならない。


好きなものを
好きでいるときは
全身全霊で
生きていられていると思う。


好きなものがあったら
それを守ったり
周りの色々に感謝したりが
普通にできるようになる。


猫が好き。

そのきもちだけで

今、とある場所の猫たちの
食事の世話をしている。

去勢されていて
人慣れもしている。
人の身勝手で
置き去りにされたのだ。


猫はそれでも
ひなたを愛し
無防備にお腹を見せる。
悲しいとか
恨めしいとか
微塵もないようだ。


そんな猫たちが
安心して生涯を送れるように。

そんなふうに思っているのは
新参者の私だけではなかった。


水の入ったボウルが
餌場に増えた。
閉店した店の前に
ご飯が撒かれていた。


それぞれに、
出来る範囲で気にかけている。


夕暮れの
ホッとした空気に誘われて


ワンちゃんを連れたパパと
自転車を押すおばさまと
立ち話した。


おばさまは
置いて行っちゃうなんて
しかも
餌やりを頼むなんて
無責任な話よね。
と呟いた。


でも、
店主も職探しをしなくちゃだし、
店は続けられないしで
きっとそれどころじゃないんですよ。。。

お店が壊されたら
どうなっちゃうのかしらね。。。


と。
その翌日。


見慣れた車が
お店の前に止まっていた。


店主だ。


あれ!
どうしたの??


うん・・
たまに昼間、
餌やりに来てんだ。


お元気そうで。
よかった。


この年になるとね、
どっこも雇ってくんないよ。
自分で稼ぐしかないのかな。
と、お店を見上げた。


73歳。
まだ、体は問題ない。


だけど今からはじめて
倒れて迷惑かけるわけにも
行かないしな・・・


倒れるって・・・
家でひとりで倒れたり
道端でだって倒れるんだし、
そんなの気にしなくていいんじゃない?

それよりは、
好きなところでバッタリいったほうが
幸せなんじゃないかなあ。。。


魚さばきたい。

魚、触りたいんだよね。


好きな事やりましょうよ。
ひとりで切り盛りできるような
お店をしたらいいじゃない!!


おいちゃんが歳とって
心配になったら、
私、ヘルパーだから
面倒みるからさ!!


思いもよらない言葉を
私まで発してた。


趣味であり
仕事でもある。
人助け。
最近は主に
猫助け。


だけど最近
夫や甥っ子に
企画を提案して
自分まで幸せになった。


誰かの相談に乗って
色々調べて
イベントを計画するのが
私は好きなのだ。


私は無力だと思っている。
けれど
誰かと何かをつなげて
皆を喜ばせることは
できるみたいだ。


「つなぐ」
という
使命。
役目。

ライフワーク。


今は
猫の命をつなぐことが

一番大事。

そのために
店主も戻ってきてほしい。
お店が昔のようにとはいかなくても
地域の楽しみの場所
となってほしい。


とある老婦人に
昼ご飯を作った。


今日は何をたべましょうか?


そうねえ。
少し涼しくなったから
ご飯をお粥にしてくださる?
やわらかいのがいいんです。
お願いしますね。


冷蔵庫にあった
古びたオクラと一緒に
コトコト煮てみた。


お粥がやわらかくて
おいしかった・・・!
ありがとうねえ!!

拝むように感謝された。


腰がね。
転んでから安定しないんです。
もう、出かけることもできない。
悔しいですよ。
あなたはまだ、若い。
だけど誰でもいつかは
自由が利かなくなるんです。

ベッドに座っても
後ろにひっくり返りそうになる
その老婦人は、
いつも涙を流して感謝し
気を付けてかえるんだよ!!
と、手を握ってくれる。


とにかくいつも
やわらかいものをと
食感だけは細かく指摘する。


だけど
いつも作るものはシンプルだ。
こんなお安いご用な事で
こんなに喜んでもらえるんだと
心が洗われる。


頑張ってくれる
その気持ちが
私はうれしいんですよ。
と労ってくれる。


日々の辛さを
代わることはできないけれど、

できる事をして
心を寄せることはできる。


人助けって
シンプルだけど
難しい。


だけど私は
そのシンプルなツボのようなところを
時に探して
そこに全力を注ぐのが好きだ。


好きな事は
誰かをも
幸せにできるんだね。


そして結局は
自分が一番
幸せになれるんだね。


2018年8月30日

Mahalo,nui!!







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