遠征日記 2日目 Raciborz
今日は9時前起床。
起きてまず自分が凍死してないか確認
無事だった
それからマッハでテキパキと化粧したり髪の毛結ったり本番セット準備したり
そうこうしてるうちにワルシャワでメールで連絡取り合ってた、事務のMagdaから携帯にSMS
12時50分にお迎えに来るって。
10時に朝食を食べに降りた
人が全然いなくて不安になったけど、座ってる間に徐々に増えてった


ここはポのお国柄全開で、お客が厨房に「朝食とりに来たぜ
」ってアピりにいかねばならんの
あたし達は厨房の中が見える位置に座ったから良く見えたんだけど、ウェイターとウェイトレスとシェフ達は厨房の中で不良座りしてくっちゃべってんの
でも厨房とレストランを区切るドアを一歩出るといきなり早足になって忙しぶるの

あたかもバレてない風に彼らは振舞ってたけど、全部見えてますから
朝食後部屋に戻って楽譜とにらめっこ

イメトレと暗譜の最終確認して11時過ぎに駅前へ。
今日はこれからRacibórzっていうもうチェコとの国境付近の街まで遠征しに行くので、今の内に肉を摂取しとかねばならぬ
朝食で補おうとしたけど、上記の通りインチキレストランだった為肉なんてなく、肉っぽい最高の物でぱるふき(ソーセージ)だった
これでは弾けぬ
と思って相方とThe 肉
って事でケンタへ。
本番の日にファーストフードぉ~
って思うかもしれないけど肉は肉ですから
でもさっき朝食をとったばっかでさらにThe 肉を摂取したので、もう目玉が飛び出そうな位苦しかった
でもこれで大丈夫
競歩でホテルに戻って出る準備してたら今日のお世話係りMagdaがやってきた

部屋でギャラの精算をし、Racibórzまで車で連れてってくれる人との待ち合わせ場所へ向けて出発
すごいゆっくり歩いて行ったんだけどこれが結構遠くて、そして寒くて参った
やっと到着するも、ホテルでのあたし達の出発準備が整い過ぎてて30分近く早く目的地に着いてしまい暇をもてあます
Magda曰くたいていの出演者は12時50分に迎えに行くと、そこから10分~15分かけて準備するんだって
だから13時過ぎに出るって計算でいたんだけど、あたし達は12時45分の時点でもう出る準備出来てたから計算が狂ったらしい。
しかしMagdaよ、日本人はこういうもんですえ
そこでお寿司のネタについてMagdaに質問されながら待ってると今日のもう1人の出演者のトランペット君がやってきた
続いて彼の伴奏者も

そして皆で白い息吐きながら寒い寒い言って待ってると、車で連れてってくれるおじちゃんがやってきた

ここで一悶着あり
おじちゃん全員乗り切れないと言い出した。
4人乗りの車だから5人は無理だって言い張るおじちゃん
で、挙句の果てに、出演者のみで同行者の相方は乗せられないって言い出したとこをMagdaが食い下がって下さり、あたしも懇願する子犬の目をして今にも泣きそうな顔して訴えかけた


それに負けたおじちゃんは、「・・・何とか行ってみよう
」って言ってくれて一見落着
車に乗り込んでみると4人乗りじゃないじゃないかこらっ
ちゃんと5人分シートベルトがあるもん。
まぁちょっと窮屈で、トランペット君なんか大柄なのに助手席で直立不動で可哀相だったけどね

んでいざRacibórzへ

行く途中、うちらのおんぼろホテルの前を通過
え~だったらこっから拾ってくれれば良かったのにぃ~
なんて思いながらおもむろにイメトレ開始。
しかしね、待てど暮らせど着かないの
いったいどこまで連れてかれるんだろって位、外の景色もガラリと変わって山になったり工場地帯になったり、また街になったり、そして今度は野原になったり。
途中で車の燃料足す程遠かった・・・
今日は電車移動が無い分幾分楽かなって思ったけど、勘違いだったね
昨日よりキツイかも知れぬ
やっとRacibórzの街に到着するも、目的地の音楽学校の詳しい場所が分からず地元のタク運やお店の人に聞いたりして捜索。たまたまそこから近かったからこの後すぐ着いたけど、もうこの時点でコンサート開演40分前位ですから
もう今日は指慣らしもPróbaも無しで本番に挑まねばならぬって、道中で腹くくってたから、結果的に5分位会場でピアノに触れられたのはすごい嬉しかった
しかし触っておいて良かったよ
昨日に増して凄まじい状態のカリシアちゃんでした
右手のメロディーで良く使う音域だけなぜか音が篭ってて、どんなに踏ん張っても音は飛ばず、逆に低音はそっと弾いても簡単に爆音が出ちゃうという難易度A級の代物
キーもぐっちゃぐちゃで、おまけに調律もぐちゃぐちゃで、ペダルもキーキー
さらに今日のプログラムで一番大事な真ん中のGの音がほとんど鳴らない
これじゃポロネーズスタート出来ませぬ・・・
改善策はとりあえず左手を押える事位しか無い・・・って諦めてトランペット君達にPróbaを譲った。
何か2日連続の凄まじい状況に張り詰めてた気分がだんだん緩んで、逆に開き直ってきて楽屋では紅茶やお菓子を食べる余裕さえもあったね
んで車で連れてきてくれたおじちゃんがいつまでも楽屋にいるのを、“これは帰りもKatowiceまで連れて帰らなきゃだからきっとここで待ってるんだ”って思ってたら、彼、ただの運ちゃんではなく実は今日の司会進行役だった
ウケた。何でもするのね

昨日の司会進行役は何か偉そうで冷たいおじいさんだったけど、実態を知るまではただの運ちゃんだと思ってた今日の司会進行役は、そう考えるとすごい陽気なお人だ
司会進行役って言っても、演奏者のプロフィールやプログラムを言ってコンサートを進めて行くだけでなく、演奏される曲目や、作曲者、作曲された時代背景について、さらにどこが聴き所かなどなど音楽的な事を色々説明せねばならんのです
だからおじちゃんの正体は多分音楽家とか音楽評論家とかなんだと思うんだけど、到底そうは思えない陽気な運転っぷりでした



今日はまず9歳の見た目コナンみたいなヴァイオリン君が弾いて、次にトランペット君、そして最後にあたしという順番だった。
Salaはアカデミーのメルツェラみたいな感じで、昨日よりは多少響きはあったけど、果たしてこれをSalaと言って良いのか?と疑問を感じる様なSalaだったな
特にトランペット君は可哀相でした。
Salaが横長だったから、まるで壁の前で吹いてるみたいな音の反射っぷりだったと思う
でも舞台袖で聞いてる限り、コナン君もトランペット君も上手だったな~
皆緊張ってもんをしないんですかねぇ
いよいよ自分の番になりSalaに入ってびっくり
熱い
灼熱地獄だ


客席がお客さんで埋め尽くされ、椅子が足りずに楽屋から椅子を足す程の人・人・人

廊下にも人・人・人


そしてカロリーフェルガンガン


トランペット君と伴奏者がサウナから出てきた様な見た目で出てきた
その灼熱地獄へあたしもin

演奏内容は本番レポで
とにかく今日は開き直りが功を奏して大分気持ち良く演奏できた
お客さんの拍手も暖かく、最後にここの音楽学校の生徒の1人である僕ちゃんが、小さな花束をくれた
一生懸命感想を述べてくれて、んもう可愛くて可愛くて握手してる手を離したくなかったね
「感動しました」って言ってくれたけどこっちのセリフだえ
んで颯爽と退場しようとしたらドアが押しても引いても開かず、そのテンパる様子にお客さんも笑いを堪えてあたしに釘付けというオチ付きでコンサート終了
もうね、ポロネーズの前に一回袖に引っ込んだとは言え、本番はただでさえ色んな汗かいて暑いってのに、Salaが人口密度120%な上に灼熱地獄で、あたしお腹回り汗びっしょり


演奏中も汗が目に入りそうな位の発汗っぷり
岩盤浴入ってるんじゃないんだからさぁ
ドレスクリーニング出さないともう着れないなこれ
上半身、水につけた様に色変わっちゃってたもん
んでマッハで着替えて司会進行役だったJanuszは今度はまた運ちゃんに早換わり
帰りも途中で車の燃料足していざKatowiceへ


街灯の無い真っ暗な道を、前のトラックが遅いからって抜こうとして反対車線に出るも、対向車が現れて慌てて急ブレーキっ
・・・みたいなハラハラ運転だったけど、全てをやり遂げた後の達成感でそんなのもジェットコースターみたいで心地良かったね
田舎道を走ってる時に見えた星空、素敵だったなぁ~
一生忘れないでしょう。
途中でトランペット君の伴奏者を降ろし、続いてあたし達のホテルまで無事送り届けて頂いてお世話になった運ちゃん兼司会進行役の陽気なJanuszと、帰りも助手席で直立不動だったトランペット君とバイバイ
終わったぁ~
って事で部屋に荷物をほっぽって、昨日の晩行ったおんぼろホテルの目の前のイタリアンへ
そこでメニューを見てるとCから携帯に電話
今日からCとヴァイオリニストのSさんもフェスティバル参加だったので、Racibórzから本番どうだった?ってSMSしてたんだよね
どうせ泊まるホテル一緒だし
んでびっくりな事に彼女らも今日の本番を終えて同じレストランでご飯食べてたの
探したらど真ん中の大きいテーブルんとこにいらっしゃった



もうそっからは合流して大宴会よ
お二人は明日もコンサート控えてるのに「いいねん。楽しい時は飲むねん
」て言いながらワイン飲む飲む

この勇気にマジでこの人達芸術家だって思ったね。かっこ良過ぎ
相方は昨日も飲んでたけど、あたしは今日が終わるまでは飲む気になれず、風邪対策で昨日はオレンジジュースというショボさだったもんね
でも今日は全てが終わって晴れて飲める身
大先輩にあたるCとSさんは、灼熱地獄だったあたしとは逆で冷蔵庫の様な極寒Salaでご飯も食べずに演奏したんだとか
今朝ワルシャワから遠征してきてこれだよ
信じられぬ。
この難関を乗り切れたのはこのお二人だったからであって、あたしだったら絶対無理だっただろうな・・・
もうね、笑い過ぎて顔の筋肉が痛くて困った
一応皆音楽家なのになぜかイカの進化の話で大盛り上がり
Sさんの哺乳類の進化の話もめちゃくちゃ興味深くて、身を乗り出して聞いちゃったもんね
Cのドラえもんの最終回の話もめちゃめちゃ心がほんわかして、相方の素直過ぎる反応に皆爆笑したり
とにかくこういう仲間がいる事をすごく幸せに思う夜でした
盛り上がり過ぎてお店の人に勝手にらふねっくを持ってこられ、大先輩達は明日を控えてる事だし涙を呑んでお開き
しかし帰る場所は皆一緒のおんぼろホテル
「何か合宿みたいで楽しいなぁ~
」ってSさん
それに続いて「そうだよね~」「ホンマやな~」「だなっ」と残りが後に続く。
んでおんぼろドアなしエレベーターの中で明日の成功を祈ってそれぞれとハグして解散
そのまま寝ると思いきや、あたしと相方はまだ騒ぎ足りないらしく、そっからまた外へ出て24時間営業のお店にビールを購入しにうすうす出かけた



そこで何をボケボケしてんのか思いっきり犬の糞を踏んだあたくし
「これで運がついたで
」って相方になだめられながらも、夜中だった為ギャーギャー騒げず、無言で足を道路になびったのでした
部屋に戻り、相方が家から持って来てたお菓子をおつまみに今日の反省会兼全体の反省会兼宴会2次会開催
そこで相方からNiespodziankaが
うちの大先生から「Rybko、Rybko」呼ばれてるあたしにRybkoの置物
しかも白目
もう最高
相方曰く、何か成功したり願いがかなったりしたらこの白目に黒目を入れろとの事
だるまじゃないんだからさ

そしてさらにもう一つあり
これは本当に感動した
相方によると、サルと言えばあたしらしく、つぶらな瞳で柿の種の健気組に入れる勢いでバナナを献上する姿が愛らしいサルのジュエリーBox
それを開けると指輪を差すとこに小さなメモが

それを読んだ時、そしてこの演出をしてくれた相方の愛に、んもうあたしの目頭は沸騰を通り越して焦げ臭かったね
しかしウケるのが本人も自分用にお揃いで買ってた事
ちゃんと袋までつけて自分にも買ってたってとこが愛らしいじゃないか。
そしてあたしもささやかながら相方にNiespoを用意してたからそれ渡した
喜んで下さいました
2次会ではこのあたしがすごい勢いでビールを飲み、相方がびっくりしてたけど、程なくして寒くなって(あたし飲むとなぜかすっごい寒くなる)ブルブル震えだし、「風呂入ってこい、勝手に1人でやってるから」という相方のお言葉に甘えさせて頂いてお風呂入った
その間相方は本当にもくもくと1人で飲んでらっしゃった様です
んでそれから延々と朝方4時前まで宴会は続いたのでした
何かを成し遂げた後の開放感いっぱいの宴会って本当に最高っすよね
そして今日からついにこのおんぼろホテルにもカロリーフェルがついたらしく、ポカポカではなかったにしろ昨日よりはましな中、疲労感と達成感と共に就寝
明日は10時の電車ですぜ
死んでも寝坊出来ぬ
どぶらの
遠征日記 1日目 Katowice
今日から地方へ遠征です
この度、光栄な事にポで行われた国際音楽フェスティバルに招待されましてヒーヒー言いながら2ステージ弾いてきました。
朝6時半に起きて分刻み計画にのっとり、最終パッキング確認して、髪の毛結って、ブリタ洗って、チャイニック洗って、電話の線抜いて、留守中に大家が来ても大丈夫な様に大家対策して、戸締りしていざ中央駅へ
とタクに乗った途端に忘れ物に気がついた
あたくしが忘れたのはパスポート。
別に無くてもどうにかいけると思うけど、遠征先はホテル滞在(外国人はホテルチェックインの際パスポート提示する)だし、心配だったのでタク運に謝り倒して取りに戻ってもらった
時間に余裕持たせ過ぎて行動してたので、焦り狂う事もなく、また時間早めに設定して待ち合わせしてたから、その時間に2分遅れで到着するもまだ余裕
「やっぱり何があるか分からないから早め早めに行動しましょうね、うんうん」ってこの度の遠征についてくる相方と時間に余裕を持って行動する事の大切さを再確認。
今日のコンサートはKatowiceで行われます。
Katowice行きの電車の中からの景色は、もうね、遠征に行くんじゃなくて紅葉狩りに来たのかもって位素晴らしく綺麗だった
ポの秋は“黄金の秋”って言うけどホントそうだと思った。
黄色じゃなくて黄金なの
そして赤く紅葉してる木々も沢山あって、何かピンクゴールドめいててすっごい綺麗なの
コンサート前に良いもの見れて感激
電車も遅れる事なく、予定通りお昼頃Katowiceに到着して駅のホームでこの度のフェスティバルの出演者お世話係のBと対面
握手をしながら挨拶を交わし、まずは歩いて荷物を置きにホテルへ
この時にお世話係のBに「あなた本当に日本人?何か顔ポ人みたいね」って言われた
どういう意味だ?
あーだこーだ言いながらホテル到着。まぁ~外観から中までボロい事ボロい事
まず入り口はいったいどこですえ
って位地味なの。
クラクフのおんぼろ寮で慣れてるとは言え、息を呑むボロさでした
まずトイレ・シャワーのドアが壊れてます
そして心配だったのがお湯が出るかどうか。
試しにひねってみたが待てど暮らせどお湯は出てこず
フロントに「お湯出ないから部屋変えて」って言いに言ったら、「出るはず。5分以上待ってみて。そしたら必ず出るから」って言われた。
5分て・・・もう笑うしかなかったね

真冬に外の水道出そうとしてる訳じゃないんだからさー
で、15時からPróbaだったのでまずは腹ごしらえに駅前の栄えた通りへ
おいしそうなバルを見つけたのでそこで本番の日にはいつものあれを
っつー事でKotolet Schabowyを注文
相方もマネしてこれを注文。
これがすごいおいしかった
あたしKatowice今まで数回来た事あるけど、こんなおいしいお店があったなんて今まで知らなかった。
満腹満足で転がりながらホテルに戻り本番セット準備して迎えに来てくれるはずのお世話係Bを待つ
数分後、ポらしくなく約束時間より早くBはやって来てそのまま会場へ。
今日の会場はKatowice市内にある音楽芸術学校。
何かちゃんとしたフェスティバルらしく、ポスターもあちこちにべたべた貼ってあったし、アンケート用紙みたいなのも準備されたし、出演者達の写真つきプロフィールの冊子などもポとは思えない位しっかりしててびっくりした
楽屋もちゃんと準備されて
て、お紅茶も出して下さいました
あたし達の楽屋は幼稚園生位のじぇつこの教室で、可愛いおもちゃが所狭しと並んで
て、ここでも気持ちがすごい癒された
あたしはすぐに靴だけ履き替えてSalaに案内してもらった
で、中に入って驚愕

ここは日本ですか
って位綺麗なSalaなの
こんなのポでは見た事無い
でもあいにくピアノはペトロフの超ミニサイズで、古くは無いにしろキーは不揃いで激重、そして綺麗なSalaなのに全然音が響かない為、何弾いても毛布のかぶせて弾いてるみたいな音になっちゃう
そしてなぜか弱音ペダル踏んだ方が音が出る不思議なピアノだった
このピアノと響きに慣れる為に色々試行錯誤して、相方に音の飛び方を確認してもらったり、ペダリングを急遽変えたりタッチを変えたりしたけど、ん~本番はどうなる事やら
でも大分特徴をつかめたので有意義なPróbaでした。
その後は楽屋に戻って着替えたり、司会の人と打ち合わせしたり、フェスティバル出演の事務処理などをこなし、いよいよ17時になり本番スタート

出来は本番レポに書くけども、今日のプログラムは馬力が物を言うプログラムだったので、ピアノとSalaが曲に全然合わなくて大そう残念だった
しかしいつも先生に言われてる通り、プロはどんなピアノでもどんなSalaでもその特徴を捉えて、瞬時にコントロールし、そこで出来る最高の演奏をしなきゃいけないんだよね
そういう点においては前より大分出来る事が増えてきた様に思う
しかし朝6時半起床で、何時間も電車に乗って遠征した日の、もう今日は宴もたけなわですって時刻からコンサートで、体力気力共に消耗はなはだしく、キメの部分で白目一回転だったのは不本意
まぁでもこれも勉強。
後半はヴァイオリン君が演奏
その間あたしは楽屋で白目になってたんだけど、そこへやってきたのは噂で聞いてた写真のおじちゃん
あだ名の通り本当に写真のおじちゃんだった。
カメラ好きでさらに日本が好きでそしてそこに住む日本人をこよなく愛してるらしい。
「花を持ってどっか綺麗なとこで撮ろう
」とか「ちょっと斜め向いてみて
」とか「笑って
」とか色々注文つけられながら、震える指でシャッターきってらしたけど、絶対ブレてると思うんだよね
さらに「写真送るから住所書いてくれるかい?
」って言われ、怪しさ満点だったけど悪い人には見えなかったので書いてたら、その書いてる様子までも写真におさめ始めて「書きながらこっち向いて
」とか言ってきた。
マニアというかオタクというかそういう特殊な人ってポにもいるのね。
後半のヴァイオリン君が弾き終わり今日のコンサートが終演後、相方が楽屋に訪れると今度は相方が写真のおじちゃんのターゲットになってた
あたしは無視して着替えたり荷物まとめたり忙しいふりしてみました。
うまく写真のおじちゃんをまいて、ロビーに出るとSalaから出てきたお客さん達から色々と有難い言葉をかけて頂いた

そこに写真のおじちゃんが再登場



どうやらSalaのドアに貼ってあるあたしの名前のポスターの前で記念に一緒に撮りたいらしく、相方にカメラの説明をし写真のおじちゃんとツーショット
彼、結構有名みたいで、日本人が出るコンサートには必ず出没するんだって。んもうギャラリーには笑われるわ、先を急ぐお世話係りのBとまだ撮り足りない写真のおじちゃんとの間にプチ口論が始まるとかで、あたしもう白目全開
やっとお世話係のBに助け出して頂いてタクシーを待つために外へ。
しばらくして写真のおじちゃんも出てきて「どぞばちぇーにゃ
ちぇしち
」って言って去ってった。「どぞばちぇーにゃ(また会おう)」は余計です。
このタクシーの待ち時間の間に、またまた人間観察好きのお世話係のBに言われた言葉
「あなた年齢20歳位?」
と言われ、驚きのあまり「えー
にえにえにえ
」と答えたら
「じゃ、18歳?」
とさらに年齢下がったー
口が裂けそうな位の笑顔でじぇんくいえん言い倒して本当の年齢を告げると今度はBが驚きのあまりに「えー
にえにえにえ
」と否定されておりました。
今日のコンサートで言われたコメントの中でこれが一番嬉しかったです
彼女にホテルまで送って頂いて、本番セットを部屋に置いて近くのイタリアンに夕飯食べに行った
ここのピザや魚介のリゾットおいしかった~


ここで相方に聴衆としての感想やどこがどうだったかなど事細かに話して頂き、最後にまたお辞儀の仕方を注意されて一日目の公演反省会終了。
満腹と凄まじい疲労感でホテルに戻った
が、信じられない事に息が白く出る程激寒なのにも関わらず、ここのホテルカロリーフェルついてないの
凍死しないように、予備でおいてあった毛布をかけて、その上からコートをかけて、靴下履いて、パジャマの上からカーディガン着て、顔の防寒と喉を乾燥させないためにマスクして、自分で自分を死体遺棄してるみたいな感じで就寝
しかし腕に湿布貼ったら寒くて寒くて我慢できずにせっかく貼ったのをはがしたくなったけど、明日も控えてるので我慢して「ここはコタツ
、ここは温泉
、ここはサウナ
」って呪文唱えながら寝た。
あ、そうそう、シャワー5分以上待ったら本当に徐々にお湯になった
すげー・・・
サバイバルだ。
怒涛の一日目終了
明日も頑張るぞ
おやすみなさい
ヤギェウォさんは夏休み
今日はついに気が向いたから部屋番号94に住んでるくさいPan ヤギェウォさんとこ行って草刈のお願いしてきた
94で合ってるか不安だったけど、確認したらめでたくヤギェウォさん宅でした
んでも出てきたのはご夫人。
ヤギェウォさんは今夏休み中でどっか遊びに行ってて来週帰ってくるらしい。
だから来週草刈してくれるってさ。
良かった良かった
その後この前見つけたスーパーで買い物して帰って来た
それ以降は弾きこもり
ガシガシ練習してると、上の階のご夫人が男の人と一緒にうちを尋ねてきた。
何かね、ご夫人ちのキッチンがさらに上の階からの水漏れでびっしゃびしゃなんだって
そのびしゃびしゃ具合が凄まじくてキッチン中が湖なんだって
だからうちも被害こうむってるんじゃないかって心配して来て下さったの
あたしゃ、また苦情かと思って冷や冷やもんだったけど、用件違ったから良かった~
しかもうちは今の所被害こうむってませんし。
親切なご夫人なのでした。
それから久しぶりにうちの大先生から電話あって、さっそく初回レッスンの時間を言い渡された
10時だって10時
はりきり過ぎやしませんかえ?
またあの生活が始まる・・・


コンサートデー
今日は待ちに待ったコンサートデー
はりきり過ぎて7時半起床
まずは12時から今シーズン最終日のワジェンキでY。さんがクラクフでお世話になったダンディーKarolのコンサート。
久しぶりの日の光に大そうまぶしくて目が3%位しか開けられなかったけど、あったかくて、ショパン像を囲んで木々が黄金色に紅葉してて、そんな中で奏でられるショパン
すごい良かった
ダンディーKarolは見た目同様、酸いも甘いも知り尽くした色っぽい大人の男の演奏してらっしゃった
Y。は目がもう終始ハートで可愛かった~


続いて一度家に戻り18時から今度はクラクフでお世話になったもう1人の個性派ダンディーKevinとお肌つやつやダンディーJabłąskiのコンサートに王宮へ
この度のコンサートの事はクラクフ中に直接Kevinから教えてもらってて、SとんとY。とあたしは有難い事にKevinから招待状を頂いてたので、これは3人で貢物持って応援に行かねば
とKurs中から今日の日を楽しみにしてたのでした。
っつー事でコンサート前に早めに集まって、かさばらないクッキーと水を購入
Kurs中、Kevinは人の持ってる水も飲みたがる程水を欲してたので、今日もきっと欲してるに違いないと踏んであたくしが提案致しました

それでね、あたし恥ずかしながら王宮入った事無かったのでこの度はさらにワクワク感モリモリ
中に入ってみると豪華で素晴らしく、目がチカチカするシャンデリアがごろっごろぶら下がってて、天井にはゼウスか何かの絵画が施されてて、床は大理石かどうか分からないけど大理石ちっくで、良く音が響いて、ザルツのミラベル宮殿を思い出しました。
コンサートは大盛況で満員でした
後半から来た友達に聞いたらもうBilet無くて入り口のとこで立ち往生してたら、つやつやダンディーが入れてくれたんだって
素敵
プログラムはオールアマデウスで、2台ピアノの為の曲が3つとそれぞれのソロが一曲ずつだったんだけど、もうね、個性派ダンディーもつやつやダンディーももうとにかく最高でした
特にc-mollのFuga中に昇天しそうになりました


それぞれのソロもそれぞれの味と個性が出てて、しかしまぁとにかくお二人とも指が回る回る
でも我らがKevinのソロの2楽章は涙もんだったなー
あたしの耳、その時だけ普段の2倍近く大きくなってたと思う
全プログラム終えてぶらぼーが飛び交う中、個性派ダンディーとつやつやダンディーがハグしてる様子に目頭を熱くしたあたしです
最後のアンコールは大男二人が仲良く並んで連弾だったんだけどもこれも言う事なしだったね
コンサート後お客はそれぞれのダンディーんとこに、感想述べたりお写真撮影してもらったりサイン頼んだりして長蛇の列


クラクフで同じくKevinクラスで一緒だったOksanaも一緒にあたし達も長蛇の列に並んだ
やっとやっとやっと順番がやってきてまず久しぶりの再会にハグで挨拶
「やぁ良く来てくれたね」とか「元気だったかい?」とか言われてる中に「今日急遽譜めくり頼もうとして3人を探してたのに見つからなかったんだ
だから他の子に頼んだんだけど、いったいどこにいたんだい
」って言われたのにはびびった
見つからなくて良かった
だってね、あたし達の代わりに譜めくり頼まれた他の子ってのはNっちとYちゃんだったんだけど、めくるタイミング逃したり、今どこ弾いてるか分からなくなったら一環の終わりだから二人とも楽譜にかじりついてたもんね



側で世界的ピアニストの演奏が聴けるのはいいけど、間違っても手元なんて見る暇無いし、本当の意味で曲や雰囲気や世界に浸る事が出来ないからねー
Nっち、Yちゃん、お疲れ様でした
で、あたし達からの貢物として買ってきた水をまず渡したら、Kevin彫りが深くていつも目が影になってるけど、目ん玉飛び出させて超喜んでた

その理由は、ホテルにも水が無く、買いに行く暇も無く、ここの楽屋にも無く、たまらなく水分を欲してたらしい。それを熱く語る個性派ダンディーをあたしは想像出来てたから水買ってきた訳で、「I know
」を連呼してやった
そしてクッキーも渡したらこれも意外に喜んで、「これ今日の僕のディナーにする
」ってニヤニヤしてるから、「ディナーじゃなくてデザートでしょ」って言ったら「いや、ディナーなの
」って念押してたが、本当にディナーにしたんだろうか。
いやアメリカンジョークだな絶対。
で、興奮冷めやらぬままY。んちで練習中の可愛い後輩Kちゃんを交えて久しぶりのゴロンカへ
後輩Kちゃんにゴロンカを見せてあげたいという理由で行ったにも関わらず、今日は日曜日、そして時間は21時を回ってた
という事でゴロンカ売り切れ・・・
がーん
何の為にここに来たのか分からないじゃないか。
でも優しい店員さんのオススメでゴロンカに代わる料理をモリモリ頼んで4人でワイワイやりました
ゴロンカは食べられなかったけど、すっごいボリュームでかつおいしかった
でもあたしのお腹は病み上がり。
終電近い帰りのメトロ内からもうお腹が痛みだして、帰宅後は痛み最高潮

やっぱり病み上がりでいきなりあんなボリュームある物をお腹に入れちゃいけなかったみたいね
反省
でも今日一日3人のダンディーのお陰で素晴らしい音楽世界を味わえました
日曜らしい過ごし方が出来て満足
さて頭の中に今日の演奏鳴り響かせながら戦国の世界に読み浸ろうっと
どぶらの








