2日目 | 滞納癖ブログ

2日目

今日は目が腐るまで寝ようと思ってたのにカーテン越しのまぶしい朝日で10時半に目が覚めちゃった
ちょっくら外をのぞいてみると大快晴で太陽が炸裂
豪邸前のフィールドには朝の散歩を楽しむ人や犬がモリモリ×10
気持ち良さそう誘われるように1階に降りた。

「あれ何でもう起きるの」って朝からずっと料理しっぱなし(今日のリサイタルに来てくれるお客様の為にオルガナイザーと相談して演奏後立食パーティーを設け、おばちゃんの手料理をもてなす事になってたから)のおばちゃんにも叔父Dにも言われたから、「天気が良くて気持ち良さそうだったから」って言ったらなぜか二人が満足げに「Yeh~、おふこ~す」とうなずいてらした。

しかし叔父Dは昨日車の中で「明日は朝8時に網戸張りの人が来るからその工事を見たいんだ」って言ってたが、あたしが起きて降りてった10時半になっても未だ網戸屋は現れず。ポみたい。
その代わりさっきまでポリが来てたらしい。なぜかというと最近ここの付近の住宅の庭が何者かによって荒らされたり物がなくなったりするんで、ポリが一軒一軒事情聴取してるらしいでも噂ではキツネの仕業かもしれねーんだとここではブタと羊とモグラは見た事あるがキツネも出るのか

滞納癖ブログ-豪邸前のフィールド テラスで太陽の光をさんさんと浴びながらコーヒーを堪能し、じっとしていられなくなって着替えてフィールドを散歩しながらイメトレ開始
真っ青な空と緑いっぱいの山、太陽の光を反射してキラキラしてるフィールドに、ランニングしてる人や動物達と戯れてる人や転がる子供達
これが本来の人間の暮らしだよな~なんて思いながらイメトレがどんどん進む

そうこうしてるうちに12時になりやっと網戸屋到着。
「遅れてすみません」の一言もなく、いつの間にかゆ~っくりゆ~~~っくり作業開始。しかし叔父Dはスーツに着替えて出社準備ニアミスでしたな。

太陽と大地の自然パワーを吸収しまくったあたくしは豪邸に戻り、軽くパン食べて、ポでも滅多に外に出ない出不精の青白いあたくしにはちょっと自然の力は偉大過ぎた様子でにわかに頭痛発生してたので薬飲んでちょびっと昼寝

14時に起きて化粧やら髪の毛結ったりと準備開始一通り料理の準備を終えたおばちゃんも準備開始して、あたくしの持って来たドレスにケチをつけやがり、「おばちゃんの貸してあげるからこっちおいでっ」って言われてまず地下の衣裳部屋へ連行そこにはよくもあたくしのドレスにケチをつけられたもんだなっつー位ダサいドレスがいっぱいで、「これは?」「これは?」って薦められるがその度に「やだ」とお断り。

めげないおばちゃんは今度は2階の衣裳部屋にあたくしを連行
さっきよりはましなのが多かったが、アクセサリーや靴とかとのバランスを考えるとあたくしが持ってきたドレスが一番良いって事がここの時点になってやっとおばちゃんにも分かってもらえたらしく一件落着。ふ~でも一着すごい可愛いドレスもらっちゃったアメリカに住んでる時はよくイブニングパーティーがあったんだとよ。

んで、化粧を終えて髪の毛結ってたら今度は髪の毛にいちゃもんつけてきたおばちゃんアップにしろとよ。これも丁重にかつ無言でお断りさせて頂いた

んで衣装を着てアクセサリーもつけて廊下に出るとまたおばちゃんに見つかってしまった
そして一言「ババ臭~い」。「ああんだとババ臭くて結構」と言い返してやると、裾から糸が出てたらしく「Wait」と言われ、しつけされてる犬の様にピタっと止まったあたくしのドレスの裾の糸をハサミで切ってくれて、「娘の晴れ舞台だから」ってニコニコ色々チェックしてくれました。こういう笑顔を見ると何言われても憎めないよね。

15時から遅めのランチ昨日の炊き込みご飯とお味噌汁と漬物とパーティーに出す食べ物を少し拝借して済ませた。

16時に近くに住むガボアさんていうミニバスの持ち主がミニバスに乗ってやってきた料理の山をミニバスに乗せ、おばちゃんとあたくしも乗り込んで会場へ。
しかし、ちょうどこの時間街は渋滞が発生しててなかなか会場にたどり着けず、真夏の様な日差しが差し込む車で50分位かけてやっとこさペストサイドにある会場へ到着

今回の会場はブダペスト在住のフィンランド人インテリアデザイナーさんのサロン。100人位入る会場で、インテリアデザイナーっていうからすごいモダンな会場なのかと思いきや、クラシカルなインテリアで統一されててまるでどっかの美術館の様だった

そこで今回立食パーティーの準備を手伝って下さる助っ人、SONYハンガリー支社の社長夫人とTDKハンガリー支社の夫人と対面とても優しくて美しくて面倒見の良い方達でした。

あ~んど今回のコンサート主催者であるAに対面←本当にこんな顔だった(笑)
ここだけの話、彼実はゲイなんだけどね、とってもとっても良い人であたし大好きになりました

滞納癖ブログ-本日のピアノ そしてピアノはHOFMANN&CZERNYとかいう大分年代物の古いピアノが入ってて、触ってみると反応が耳の遠い爺さん級凹んだっきり戻ってこないキーもあり、調律はぐっちゃぐちゃまぁ古いんだから仕方ないよな・・・って自分の耳をその異次元の調律に慣らせてたら、「NAMI、このピアノ調律狂ってるね、今から調律師を呼ぶから」って言ってきたのがリスト音楽院で合唱を教えてるProf.Lだった。彼はこのコンサート企画の関係者で、本番では曲目解説などしてくれるらしいあたし以外に気がついてくれる人がいて良かった~って思うと同時に、耳の肥えた人がいるって現状にちょっと緊張

調律師が来るまでこのピアノのキャラを必死でキャッチしようと全力で頑張ってたらいい加減疲れて頭がぼーっとしてきたので料理隊が頑張ってるキッチンに行って水分補給

その内調律師が来て戻らないキーや打鍵するとなぜか木の音がするキーなど指摘して、調律・調整してもらった。彼はタトゥーしてて、TシャツにGパンで、一見そこら辺にいるチャランポランな兄ちゃんに見えるが腕は確からしく戻らないキーも木の音がするキーも一瞬で直してくれて、調律も大分マシな状態にしてくれたしかし古いからね、すぐ狂っちゃうのは仕方ないよね

その間あたくしはリスト音楽院のProf.Lに曲目解説上の理由でシマノフスキについて質問されてて嫌な汗をガンガンかいておりましたただでさえ働いてない頭を絞って、少ない知識を言葉にしようも単語が出てこずとにかく空回り語学力が欲しいぃぃぃ

そうこうしてる間にも続々とお客さんが集まりあたくしは楽屋にて待機。
その間におばちゃんの友達であるカナダ大使館の外交官であるアグネスが挨拶に来てくれて、“この人はいったい誰なんだ?”って?マーク全開ながら必死に笑顔を振りまくあたくしに「あなたの写真何度もN(おばちゃんの名前)に見せられてるから知ってるの」と言いながら自己紹介してくれた。
続いて誰だか良く知らない人が数人挨拶に来てくれた
最後にのん気に叔父D登場

聞くと叔父Dったら今日リサイタルの最初に挨拶をするとか言うではないか聞いてないぞそんな事
ほいで本番開始10分前にその原稿作成の為に今更インタビューに来たらしい聞かれたのが、いつからあたしはピアノを始めたか、いつから本格的に勉強し始めたか、中学・高校時代は一日何時間練習してたか、今は何時間練習してるか、どうしてポーランドに留学したか、なぜショパンが好きかなどなどなどなど、またまた英語と日本語ごちゃ混ぜでインタビューしてくるわけよだからあたくしも無い頭振り絞って英語と日本語ごちゃ混ぜで必死に答えるんだけど、緊張もあってなかなかうまい言葉が見つからないんだけど、叔父Dはうなづきながらポイントポイントをちょこちょこメモで、そのメモを覗き込むとどう考えてもスピーチ出来そうな状態じゃないから、「こんなんで練習もなしにいきなり皆の前でしゃべれるの?」って聞いたら「大事なのはポイントを抑える事」とだけ言ってヘラヘラ去ってった。

そして叔父Dはさっきの数分間であたくしのつたない言葉の中から真意を全てをキャッチしてポイントをおさえまくり、完璧に理解してたというのが本番の彼の天才的なしゃべりで分かった
本物のビル・ゲイツさんとお仕事するだけの事はあるんだな~って叔父Dの凄さを垣間見た瞬間だったね忘れ物とか多くて、いつもうっかりミスしておばちゃんに怒られてる姿と、あとはランニングしてる姿位しか今まで見た事なかったからもんだからさー、あたし驚いちゃったよー
ちょっと鳥肌たったおい皆、Dは実はすっごい人だったんだよー

コンサート主催者Aの司会から「今夜はとてもスペシャルなコンサートです。なぜスペシャルなのかは、Mr.D(叔父)に説明してもらいましょう」とバトンタッチされた叔父D
「スペシャルな理由は二つ。今日は二人のじゃぱにーずによってお客様に素敵な一時をお届けします。一人は僕の姪であるNAMIがピアノを、もう一人は僕の妻がコンサート後に簡単なお食事を・・・」と始まって、もう何十年も司会進行業やってます風な余裕とユーモアとセンスの良さを漂わせながら、時々お客様の笑いをとってあっという間にあたしの経歴や音楽に対する想いも的確にスマートに伝えてくれて、いつの間にか名前を呼ばれて誘われるように舞台に出た

すごく緊張して、1曲目なんかは左手ちょっと作曲したりもしたけど、お客様は皆温かくて一曲一曲終わる毎に拍手喝采して下さり、最後には音が鳴り止む前にブラボーもらってカーテンコールしつこい程してもらって終了
詳しくは本番レポで

演奏終了後主催者のAからコンサート記念のラベルがついたワインと何か壁掛けみたいな記念品を授与され、続いておばちゃんもステージに呼ばれ同じくワインをプレゼントされ、お手伝いをしてくれたSONY夫人とTDK夫人二人も呼ばれ、じゃぱにーずれでぃー達は拍手喝采を頂き予想外の展開ゆえ少々戸惑い気味×4

これでやっと退場出来ると思いきや、もう一つプレゼントがあると言うA
何じゃろ何じゃろってドキドキしてると、何とリスト音楽院のProf.Lが「夏の思い出」を日本語でアカペラで歌ってくれたんです
「夏の思い出」ってどんな曲?って思った人の為に歌詞を
絶対知ってるよ。絶対習ったはず。ほれほれ歌ってみ

♪ 夏が来れば思い出す はるかな尾瀬 遠い空
  霧の中に浮かびくる やさしい影 野の小道
  水芭蕉の花が咲いている 夢見て咲いている水のほとり
  石楠花色に黄昏る はるかな尾瀬 遠い空♪

あたしこの曲のタイトル何十年も「尾瀬」だと思ってたんだけど違ったのね
とにかく彼の心に染み渡るような歌声に客席一同息を潜めてシーーーン
ステージ上のじゃぱにーず達は涙を堪えてじーーーん
歌い終わるとブラボーブラボーであたくしなんてマジで感動して鳥肌たちまくりで今にも飛び立ちそうだったね

ほいでふと横のじゃぱーにず達見たらおばちゃんが目にいっぱい涙溜めて泣いてたSONY夫人とTDK夫人に背中を撫でられながらおばちゃん退場。
そうなのよ、この剛鉄の様な心の持ち主であるはずのおばちゃんにも父があり母があり兄弟があり故郷があり思い出があり、すごく国際的にバリバリ生きてるはずなのにそういう心の一部分だけが昔のままだったりして繊細だったりするんですおばちゃんのそういうとこ本当に尊敬。

感動いっぱいにコンサートは終了し、その後はお待ちかねの立食パーティー
お客様はおばちゃんの激うま料理をむさぼりながら、キッチンで水分補給して魂を呼び戻してるあたくしのとこに一人一人やってきて、手をとって感想を述べて下さいました

そこでバイオリニストさんに共演のお誘いを頂き、ハンガリーでは有名らしい挙動不審のオペラ歌手とも知り合えた。彼ね、すごいマメな人で皆が空けたワインのボトルとかせっせとキッチンに片付けに来るんだよオペラ歌手って聞くまではお手伝いの人かと思ってた位機敏で機転が聞く人なの。最後にモジモジしながらハグを求められた時には笑っちゃいましたがね失礼。

その他ジュリアード卒で、今はハンガリーを拠点として活動されてる日本人ピアニストさんからすごく嬉しいお言葉を頂き、おまけに彼女がリリースしてるCDまで頂いちゃいましたラッキー

滞納癖ブログ-コンサート主催者とProf.とおばちゃんと で、21時45分にガボアさんがミニバスでお迎えに来る約束になってたので、最後は本当にバッタバタだった
オフィシャル用の写真撮影も終わってないっつーのに、ガボアが来ちゃったっつんで、会場は大騒ぎ
慌てて撮影して、サインして、諸雑務を終えて嵐の様にバスへ


滞納癖ブログ-豪邸門前にておばちゃんの友人達と おばちゃんちの近くに住む人達も一緒にバスで帰宅
皆良い人でそこでも色々な話したよ
世界中の人とコミュニケーション出来るって素晴らしいよね英語もっと勉強したいぽ
おばちゃんち到着後も記念撮影

帰宅後着替えて、結局会場では全然食べられなかったあたしとおばちゃんでワインを開けて、残り物をおつまみに乾杯そこへ叔父Dものそのそやってきて参加

盛り上がっちゃって盛り上がっちゃって叔父Dは明日朝早いので涙を呑んで就寝したが、おばちゃんとあたしはテレビの部屋に移動して、おばちゃんはストレッチ、あたしはおばちゃんのしてるダイヤの指輪をはめさせてもらって記念撮影

滞納癖ブログ-何カラットあるんだろう・・・ おばちゃんのダイヤの指輪すげーんだよ本物とは思えない程デカいの
こんなすごいダイヤをいつもつけっぱなしで、漬物漬けたり、油物の洗い物したりすんの「よくパスタソースのカスが立て爪んとこに挟まってる事あるのよ~ははは~」って信じられない事言いやがるのこのセレブお願いだからやめて
ハートのダイヤのネックレスは「ゴルフ中になくしちゃったの~」とか笑顔で平気で言うしさー。あたしだったらそんなの自殺もんだえ

そんなんしながら色々話してたらあっという間に時間は過ぎて、気がついたら次の日になってて、もう今日は遅いからっていう理由で頭カチカチ、目ギラギラのまま顔だけ洗顔して就寝

久しぶりに音楽その物を純粋に楽しめたコンサートだったなそしていつに無く感動的で、なかなか体験出来ない空間だった傷心にはすごく良い薬になりましたおばちゃんや主催者のAに感謝


さて明日は買い物じゃ