小太郎の死 | 「下町の猫たち クワトロの会」

「下町の猫たち クワトロの会」

東京・墨田区など下町周辺地域の自治会等に地域責任を求めつつ「野良猫対策」をご提案し、TNRに取り組む任意のボランティア団体です。野良猫への不妊・去勢手術や保護せざるを得ない猫たちの飼育者募集などのクワトロの会の活動を紹介をさせていただいています。

2020年11月9日朝

山あり・・谷あり・・14年近い生涯を小太郎が終えた

厳しい野良で4〜5年

我が家の保護猫として5年以上

そして譲渡先Mさん宅で4年  

厳しい野良時代

保健所から引き取ったという飼い犬のリードを放し

3本足で必死で逃げ惑う小太郎の姿を見て楽しむ夫婦に

「止めて下さい」と何度大声を出したことか!

「貴方の犬とこの子たちどこが違いますか?」

「こいつらゴミ屑だッ」

 

程なく歯肉炎が酷くなり抜歯目的で保護

先に交通事故での治療を終えて保護されていた

野良仲間の健介と我が家で再会し友情が復活

いつも・・・いつも・・・一緒だった

2016年7月5日友人Mさんに譲渡

元来の甘ったれ・・・

2008年から東京都動物愛護推進員として忙しい日々に

充分甘えさせる余裕もない中での譲渡だった

若くもなく・・足も悪く・・美形でもない

「どうしてこの子?」と思わず確認したほどだったが

Mさん宅高齢の先住猫ミイちゃんも

息子を迎える母のように優しく包んでくれて

すんなり新たな環境を受け入れたようだった

 

去年辺りから

次第に腎臓機能が失われるつつある日々が伝えられ

亡くなる前日小太郎に会いに伺うと

目を腫らし声を枯らしたMさんが悲しみに沈み

ミイちゃんも伏せる小太郎の傍から離れない様子に

こんなにも愛してもらえて

小太郎の一生で最も「幸せ」で穏やかな4年間だったろう

 

Mさんそしてミイちゃん・・・ありがとう