ある公園でのTNR | 「下町の猫たち クワトロの会」

「下町の猫たち クワトロの会」

東京・墨田区など下町周辺地域の自治会等に地域責任を求めつつ「野良猫対策」をご提案し、TNRに取り組む任意のボランティア団体です。野良猫への不妊・去勢手術や保護せざるを得ない猫たちの飼育者募集などのクワトロの会の活動を紹介をさせていただいています。

2015年

町会費とどうぶつ基金を利用して

28頭の捕獲に動いた墨田区内のある公園

猫が増えて・・・とTNRの依頼が餌やりの方から入った

コロナウイルス問題で

動物病院においても

野良猫の受入れを制限するなかで

病院にご理解いただき

急ぎ妊娠中というメスの捕獲に動き出した

しかし捕獲を始めると

予定していた妊娠中の猫は出産したかも・・・とのことで

止む無く別のメスを捕獲したのだが・・・

   *最初に捕獲された生後8ケ月くらいのメス*

 

なんと!そこに・・・妊娠中のメスが姿を現し

その捕獲を試みるも捕獲が出来ないまま

代わりにオスの捕獲でその日の捕獲は終了

 *妊娠中のメスに代わり捕獲器に入ってしまったオス猫

           (捕獲器での写真撮りもれ)*

 

当初予定していた妊娠猫の捕獲をしたく

動物病院に無理を願い出て

再び手術予約を入れたのだが

餌やりの方から

「産ませたい・・・」との意向が示され

捕獲を断念せざるを得なかった

  *公園内には捨て猫と思しき猫たちも多い*

 

厳しい野良環境で

身を削る子育ての苦労をする母猫に出会ったことで

避妊去勢を活動の柱にしてきた「クワトロの会」にとって

産ませない・・・子が宿る前に繁殖抑制をするべきであり

産ませてあげたい・・・は受け止め難い

「産ませたい」思いは理解出来るが

「産ませる」現場に会の募金を使うことにも抵抗がある

捕獲からリリースまで全てを行って差し上げるTNRは

人柄にもよるが

やってもらって「当然」という誤った認識を植え付け

餌やりの方々に問題意識や自立して解決に向き合う芽を

安易に摘んでしまっていたのではないだろうか?

 

「クワトロの会」が繁殖抑制に

ノミの駆虫や手術費負担をしてまでも

懸命に動く意味を

依頼してきた方にどのように理解していただくか?

 

中途半端に終わらせた今回のTNRは

クワトロの会として

今後のTNR対応の仕方を模索するきっかけとなった