あるボランティアさんが永年、餌をあげてきた
野良猫が目の前で交通事故で亡くなってしま
ったと、「餌がこの時間でなかったら死なせな
いで済んだかも」と自責の念と共に知らせて
きた。
常なることの無い「はかなさ」とでも言おうか、
野良猫と関わると、多かれ少なかれこんな哀
しい想いをボランティアの方々は経験されて
いるのではないだろうか。
私自身も生後5ケ月の懐き始めた仔猫に避
妊手術を済ませホッとした一週間後、交通
事故で亡くした思い出がある。
大雨の日、ずぶ濡れの既に異臭を放ち始め
たその子の遺体を公園のごみかごから見つ
け出した時には、雨と涙で私の顔もずぶ濡れ。
一頭でも交通事故に遭わせたくない。
一頭でも厳しい寒さの中で餌をじっと待つ子
をなくしたい。
一頭でも生きる権利を主張することなく殺処
分される子をなくしたい。
一頭でも・・・。
一頭でも・・・。
TNRに動くことは自分を慰めること。