新たなコラム「日々猫」始めました。
猫活動は多くの猫のみではなく人々に関わることでもあります。
日頃のちょっとした出来事や想いを「日々猫」に、3人のボランティアが交互に掲載することにしました。
年齢・職業・経験も全く違うメンバーが各々の価値観で、猫達に関する事柄を自由に語っていますので、よろしくお願いします。
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こんにちは。
第一回は、ボランティアメンバーのミミが担当します。(ちなみにペンネームはそれぞれの飼っている猫の名前です)
トップバッターでドッキドキですよ
多くのボランティアがそうであるように、私も仕事をしながら猫活動のお手伝いを少しだけしています。
今日のお話は、会社の近くにいた「地域猫」と呼ばれる猫の思い出。
「地域猫」とは、不妊、去勢手術を済ませ、その猫一代の一生を、お世話をしてくださる方々に見守られて全うする外猫のことです。
私がその猫と出会ったきっかけは、その子が自分の狭いテリトリーから「ニャー」 と鳴いて呼んだ事でした。それ以来、毎日挨拶をする仲でした。最初は近くにも来てくれない、私の全くの片思いでしたけどww
数年経って、かなり年をとり、弱ってきて初めて側まで来てくれるようになりました。でも手を出せば猫パンチ!&流血ww (あ、皆さんは私のようにうかつに手を出さないでくださいね!猫の爪や歯には沢山の菌がついてますので、破傷風になったり大変な事になることがあります)
お世話をしている方によると、もう10歳を超えているとの事でした。外猫にしてはかなり長生きですね。
その後、とうとうその子は天寿を全うしました。そこに来て14年経っていたそうです
その日の朝、通勤途中になんとなく胸騒ぎがするなあ、と私は思いました。そして、毎朝の挨拶をしようといつもの場所を覗くと、その子はもう呼吸が止まっていました。「ああ、挨拶をしてくれたんだな」そう私は勝手に思ったものです。
お世話をしている方に伝えると、すぐに飛んできてその子を抱き上げて、箱に入れてくれました。その時に初めてその子を撫でることができました。ありがとう、と心から思いましたよ。
その子が亡くなって初めて分かった事。何人もの周りの方々が花を手向けたり、高級な餌を包んで持ってきてくれたことで、たくさんの人に可愛がられていたのが分かりました。おじさんからお姉さん、小学生のボクまで。みんなの心に残る子だったんですね。例え猫パンチでも
でも、これは珍しいケースです。外猫の生活は、それは厳しいものです。交通事故、虐待、病気、悪天候、いろいろな危険が伴うのです。できれば皆が安心できる家を見つけて、幸せになってほしい!
あれから挨拶ができなくなって、私たちは少し寂しくなりました。でも、この子がお世話をしてくれた大好きな人の側で、眠るように天国に旅立った時、その場に居合わせることができた。それは私たちの心を安らかにしてくれたのでした
こんな思い出をつらつらと綴りました。読んで下さって、ありがとうございました