第一回 猫に関する思い出 by ミミ | 「下町の猫たち クワトロの会」

「下町の猫たち クワトロの会」

東京・墨田区など下町周辺地域の自治会等に地域責任を求めつつ「野良猫対策」をご提案し、TNRに取り組む任意のボランティア団体です。野良猫への不妊・去勢手術や保護せざるを得ない猫たちの飼育者募集などのクワトロの会の活動を紹介をさせていただいています。

新たなコラム「日々猫」始めました。

猫活動は多くの猫のみではなく人々に関わることでもあります。

日頃のちょっとした出来事や想いを「日々猫」に、3人のボランティアが交互に掲載することにしました。

年齢・職業・経験も全く違うメンバーが各々の価値観で、猫達に関する事柄を自由に語っていますので、よろしくお願いします。


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こんにちは。

第一回は、ボランティアメンバーのミミが担当します。(ちなみにペンネームはそれぞれの飼っている猫の名前です)

トップバッターでドッキドキですよドキドキ


多くのボランティアがそうであるように、私も仕事をしながら猫活動のお手伝いを少しだけしています。


今日のお話は、会社の近くにいた「地域猫」と呼ばれる猫の思い出。




「地域猫」とは、不妊、去勢手術を済ませ、その猫一代の一生を、お世話をしてくださる方々に見守られて全うする外猫のことです。




私がその猫と出会ったきっかけは、その子が自分の狭いテリトリーから「ニャー」Me と鳴いて呼んだ事でした。それ以来、毎日挨拶をする仲でした。最初は近くにも来てくれない、私の全くの片思いでしたけどww




数年経って、かなり年をとり、弱ってきて初めて側まで来てくれるようになりました。でも手を出せば猫パンチ!&流血ww (あ、皆さんは私のようにうかつに手を出さないでくださいね!猫の爪や歯には沢山の菌がついてますので、破傷風になったり大変な事になることがあります) 




お世話をしている方によると、もう10歳を超えているとの事でした。外猫にしてはかなり長生きですね。




その後、とうとうその子は天寿を全うしました。そこに来て14年経っていたそうですビックリマーク


その日の朝、通勤途中になんとなく胸騒ぎがするなあ、と私は思いました。そして、毎朝の挨拶をしようといつもの場所を覗くと、その子はもう呼吸が止まっていました。「ああ、挨拶をしてくれたんだな」そう私は勝手に思ったものです。




お世話をしている方に伝えると、すぐに飛んできてその子を抱き上げて、箱に入れてくれました。その時に初めてその子を撫でることができました。ありがとう、と心から思いましたよ。




その子が亡くなって初めて分かった事。何人もの周りの方々が花を手向けたり、高級な餌を包んで持ってきてくれたことで、たくさんの人に可愛がられていたのが分かりました。おじさんからお姉さん、小学生のボクまで。みんなの心に残る子だったんですね。例え猫パンチでもねこ2




でも、これは珍しいケースです。外猫の生活は、それは厳しいものです。交通事故、虐待、病気、悪天候、いろいろな危険が伴うのです。できれば皆が安心できる家を見つけて、幸せになってほしい!





あれから挨拶ができなくなって、私たちは少し寂しくなりました。でも、この子がお世話をしてくれた大好きな人の側で、眠るように天国に旅立った時、その場に居合わせることができた。それは私たちの心を安らかにしてくれたのでした四葉2 




こんな思い出をつらつらと綴りました。読んで下さって、ありがとうございましたペコリ