地域の環境問題として | 「下町の猫たち クワトロの会」

「下町の猫たち クワトロの会」

東京・墨田区など下町周辺地域の自治会等に地域責任を求めつつ「野良猫対策」をご提案し、TNRに取り組む任意のボランティア団体です。野良猫への不妊・去勢手術や保護せざるを得ない猫たちの飼育者募集などのクワトロの会の活動を紹介をさせていただいています。













              


                 野良猫問題の解決策

         なぜ「地域猫活動としてのTNR 」なのでしょうか?
           TNR とは: Trap 捕獲する。
                  Neuter 避妊去勢手術を行う。
                  Return 捕獲したその場所に戻す。
都会にいる動物

 すずめ・ドバド・カラス・タヌキなど
    ⇒野生動物 「鳥獣保護法」で保護・規制

 犬・猫・うさぎ・馬・牛・ハムスター・インコなど

    ⇒愛護動物 「動物愛護管理法」で保護・規制

( 犬は狂犬病予防法でも規制)

野生動物:


 たぬき・ハクビシン・ドバト・カラスなどは自然界で自力で餌を取り

 種を保持していく動物。

 無闇な餌やりは生態系を壊すために餌やりは禁止
愛護動物: 


 馬・牛・豚・めん羊・やぎ・犬・猫・家ウサギ・鶏・家バトなどの動物

 (野良猫など飼い主の有無に関わらず、愛護動物に分類される) 

愛護動物は人間が愛護し、管理していく必要があるとされている。

 
 餌やりは禁止されていない。

動物の愛護及び管理に関する法律(第44条)
愛護動物への遺棄・虐待を犯罪としている。(平成24年9月罰則が強化)
  愛護動物をみだりに殺傷した場合:

             2年以下の懲役または200万円以下の罰金       

  愛護動物を虐待した場合:100円以下の罰金

  愛護動物を遺棄した場合:100円以下の罰金
しかし無責任に餌を与え続けると・・・・

 爆発的に繁殖し、増加し続け、泣き声・糞害など環境の悪化を招く
では餌やりを禁止すると・・・・

 

  ゴミをあさり、人家に侵入し食べ物を盗むようになり、

  「生命の危機」として本能的に繁殖力が高まり、餌やりを止めても

野良猫は減らない
なぜ保健所は野良猫の捕獲が出来ないのか

 野良猫は愛護動物であり、処分目的の捕獲は出来ない

  ➼ ただし犬は例外!

     「狂犬病予防法」の規制により野良犬の捕獲・処分が可能

猫の繁殖能力


  猫はメスは生後4ケ月で妊娠可能

  オスは生後10ケ月で生殖が可能
  交尾と共に排卵で100%妊娠
  妊娠期間は60日 (多くは主に春と秋が繁殖シーズン)
  1年で4回の出産が可能。一回の出産で1-6頭を出産

  ねずみ算式に増えていく。

  繁殖頭数は一年後10頭から20頭、二年後には40頭から80頭!
こうした問題に対して考案された方法

野良猫問題は環境問題という捉え方  環境省・東京都も提唱!
 地域の環境問題として地域の自治会が自立して取り組む「地域猫活動」

「地域猫活動」とは

野良猫にTNRを行い、これ以上猫を増やさず、「地域の猫」として地域で
ルールを設け、寿命を全うするまで管理し、住み良い街を目指す。
地域で行う「地域猫活動」のポイントは?

★ 法律でも示す野良猫も「いのち」ある生き物という認識(餌やり肯定)
★ 三者連携:地域団体(町会など+ボランティア+行政)
★ 「野良猫=飼い主がいない猫」→「地域の責任で適正管理する猫」
★ 人と猫が共生できる清潔な街づくりを目指す
「地域猫活動」の具体的活動内容

1)町会・商店街など地域団体が環境保全として取組を検討・決定
2)猫の捕獲・手術などを行うボランティアを選出

3)避妊去勢手術を施し、繁殖を抑える

  (手術費負担は区の助成金と地域団体)

4)ボランティアは一代限りとなった「地域猫」の餌の後始末や

  猫トイレなど管理役を担ってもらう

「地域猫活動」成功の鍵とは・・・・


1)地域団体は「地域猫活動」を回覧板や掲示板などで多くの住民

  へ広報を行う 重要!

2)「餌やり」を否定することから肯定に考えを切りかえ、餌やりと

  連携してTNRを行う

3)TNR後、餌の後始末や糞尿対策などを条件とした

  適正な餌やりのみ許可

4)飼い猫を適正飼育促進。野良猫を増やす大きな原因となっている。