光があるから影がある 逆もまた然り


こんにちは。あのねです。

今回は結束バンドのカラカラについて、自分なりに解釈していこうと思います。


普段からアニメを観るのが好きなのですが、最近観たアニメの中で1番面白かったのがぼっち・ざ・ろっく(以下ぼざろと略します)でした。

その中でもカラカラという曲がお気に入りで、今年聴いた曲ベスト3に入るのではないでしょうか。


まずはこの曲の基本情報について、簡単にまとめようと思います。

この曲はぼざろの4〜7話までに使用されたEDで、ベースの山田リョウがボーカルを担当しています。

tricotボーカルの中嶋イッキュウさんが手がけた楽曲です。


考察をする前に、この楽曲自体書き下ろしであるため、このアニメの内容を含んだ考察になっていくと思いますのであしからず…。

この曲の主人公は山田だと思っていいのかな。

それを踏まえた上で考察していきます。

アニメを知らない人は、この記事がアニメを観るキッカケになればいいなと思います。


まずは1番のAメロから。


重大な問題抱えて眠る
愛された方が確かに無双的だけれど
冷たい夢から目覚めて痺れる身体
君が眩しいから私は影になれる



世間一般的に愛された方が、みんなが味方になってくれるからそういう振る舞いをした方がいいのだろうかと悩む。

そんな悩みを考えるだけで苦しくなる。

だけどこうやって自分らしく振る舞えるのは、眩しい君がいるおかげなんだ。


ここで言う君は恐らく虹夏だろう。

自分は光ではなく影のような存在であることに自覚しているが故に、自己肯定感的な解釈が出来ます。


同時に2番のAメロも読んでみましょう。



簡単な道も遠回り行止り振り返り
便利な方が確かに楽だけれど
どうせどこかの誰かみたいに生きれない
だから
私のことなら私が推せる



愛されるという生き方は、自分らしくない生き方である。

自分にとっては簡単な生き方でも、遠回りしたりする生き方はとても効率の悪い生き方である。

でも虹夏みたいに生きれない。だから私は私の生き方を肯定する。


山田は以前組んでたバンドが、売れ線の曲ばかり作るようになり、本質的な目標を見失ってしまったが故に解散しました。

自分が無理して振る舞うのは山田は絶対したくないのでしょう。

だから今のこの関係性や居場所はとても心地が良いのでしょう。


次にBメロです。


いざ踏み込め
確かな事など一つもないけれど
幼い心を明日に運ぶのさ



この生き方が正しい道だという確証はないけど、そんな幼心でも生きていくしかないのだ。


生きていくのに、何かしら妥協しなくちゃいけないこととってたくさんあるんだと思うんですよ。

前から歩いてくる人に避けて道を譲るとか、些細なことを含むとほぼ無限に。

でも幼い頃から根っこにあるものって中々変わらないと思うんです。

いわゆる拘りと言うやつですかね。

山田はこの影として生きる生き方に拘りを持っているし、そんな自分が大好きなんだと思うんです。一切妥協できないほどに。

その生きた方は何度も書いてあるように、世間的に見て良い生き方では無いのです。

それを覚悟の上だからこそ踏み込めなんだと思うんです。


次にサビです。


カラカラ騒ぐ思考飛ばして
前借りしてるこの命を
使い切らなくちゃ今この瞬間も
ダラダラ過ぎる日も愛して
きっと君に会いに行く
いつか消えてしまう前に



頭の中をいっぱいにしてる考えを飛ばさないと、限られた人生を自分らしく生きてけない。

こんなことで考えてる自分すら愛さなくちゃ。

限られた人生を自分らしく(影として)生きるため、光である君に会いに行くんだ。


カラカラって何も無い時に使う表現だと思うんですけど、敢えて頭の中をいっぱいにしてるって解釈しました。

騒がしい音が頭の中をいっぱいにしてるって思ったんですよ。

じゃあなぜカラカラという表現にしたのか。

影としての生き方以外の生き方を除外したからこそ、カラカラと音が鳴ることになったんだと思いました。

そんな生き方を選んだからこそ、その生き方に必要な虹夏の元に行かなくちゃいけないんです。

限られた人生を好きなように、自分がしたいように生きるために!


そしてまたBメロに戻ります。


いざ踏み出せ
自慢の武器など一つもないけれど
幼い心を明日に運ぶのさ



自慢できるようなことは何一つもないけれど、それでも決めた道(生き方)を進むんだ。


何回もしつこいようですが、決して良い生き方では無いのです。

得るものより損することの方が多いんです。

だからこの生き方を人に自慢できるようなものではないのです。

だけど一度決めた生き方を曲げる訳にはいかない。

自分の人生なんだから、自分の生き方は自分で決めるんだ!

という強い決意を感じ取れます。


ラストのサビから最後まで一気にまとめます。



カラカラ騒ぐ思考飛ばして
前借りしてるこの命を
使い切らなくちゃ今この瞬間も
ダラダラ過ぎる日も愛して
明日は君に会いに行く
早く言わなきゃ

スカート揺れる教室の隅で
ずっと溢れる夢を抱きしめてた
「きっとやれるわ」

やれるわ



若干被ってる部分は割愛。

不安な夜を乗り越えて、明日は君に会い行く。

後悔して死んでしまう前に、早く君に言わなくちゃ。

もう一度バンドをやりたい。虹夏と組んでやりたい。

きっと2人でやれば上手くいくから。

だから きっとやれるよ。


やっぱり山田はバンドを組むという夢を諦められないんですよ。

前組んでたバンドは上記のように、いわゆる方向性の違いというやつで解散してしまった。

けど虹夏となら。光と影ならば上手くやれる。

君が光として輝けば輝くほど、影は濃くなる(某バスケ漫画みたいだな…)。

どんなに遠い回り道になろうとも、きっと2人なら。

ここまで考察していく中で、山田は自分の生きる道とか、人生そのものについてすごく大事なものだと捉えてるんだと思うんです。

だから一分一秒も無駄にできないし、貴重な時間だってことは把握しているんです。

それを踏まえた上で、虹夏とバンドを組みたいと思っているんです。

なんなんだこの2人の関係性。てえてえな。

お互いの生き方に干渉せず、尊重しあってるんですよね。

これは虹夏の考えについても今度触れていきたいですね。

それはまた次の機会に。


それでは今回はこの辺で。