モンキーRはメーカーが手掛けた最高のモンキーカスタムか?
管理人です。
世の中には登場した頃にはパッとせず、
消えてしまってから人気の出るものがあります。
モンキーRもそんな中のひとつでしょう。
モンキーRはレーサーレプリカ全盛時代の1987年に登場。
エンジンはすでに12V電装&CDI化されていたスーパーカブがベース。
両端ボールベアリング入りのカムシャフト、キャブレターやマフラーなどの改良により、
歴代モンキーの中では最高出力となる4.5psまでパワーアップされています。
ただし当時は4スト400ccの4気筒マルチモデルが大人気。
私は学校帰りに毎日バイトでせっせと稼ぎ、
夏休みには猛暑の中、屋根に登って瓦敷きのバイトをし、
「GPZ400Rにするか、それともFZ400にするか。いや、軽量なGSX-R400か? V型4気筒&カムギヤトレイン採用のVFR400Rも捨てがたい・・・」
と散々悩んだもんです(結局はVFR400Rを選びました)。
当時のバイク雑誌では、見開き広告が掲載されるなど、
モンキーRが大々的に宣伝されていました。
“モンキーのスポーツバージョン!”という感じで。
ただし私的には正直ほとんど眼中になかったです。
それよりも、
「何でモンキーが“スポーツ”なの?
意味が分からん・・・。
スポーツするならRZ50やMBX50とかの2ストにすればいいでしょ?」
と、小さな疑問すら感じていました。
当時は景気も良かったから、
メーカーも「モンキーのスポーツバージョン」だなんて“お遊び”が許されたんでしょうか?
1986年には、スズキがGAGを発売したりしましたし。
なお、モンキーR発売後のわずか2ヵ月後、2ストスポーツモデルのNSR50が登場。
ゼロハンユーザーの目は7.2psの過激なNSR50に向かったのか、
残念ながらモンキーRの人気に火が点くことなく、生産中止となりました。
モンキーRが「いいなあ!」と思い始めたのは、
それから10年以上経ってから。
ちょうど新たな4ミニブームが起こり始めた頃ですね。
モンキーのカスタムって、モンキーに見えないカスタムが多々ありますが、
モンキーRのカスタムは、ほぼモンキーRって分かるでしょ?
あれって完成度の高さの証なのでは? と思ったりもします。
そう考えれば、モンキーRは
メーカーがかなり本気で手掛けた、モンキーの優等生カスタム
といったところでしょうか。
モンキーRは時代を先取りした、かなりゼイタクな4ミニカスタムとも言えますね!
なおモンキーRに関しては、4ミニ.netで詳しく紹介しています!