この記事の中で、以下のように解説されています。
『東電によると、原子炉の中には4月11日時点で9200万テラ(テラは1兆)ベクレルの放射性物質が残っている。事故発生当時の3月11日(6億6000万テラベクレル)に比べ、放射性物質が自然に崩壊して7分の1にまで減少しているもよう。
応急的な手法とは言え、冷却がこのまま続けば「大量の放射性物質が放出される可能性は低い」(原子力学会の沢田副会長)』
『最も懸念されるのは、溶けた燃料が再び連鎖的に核分裂反応を起こす「再臨界」が起るかどうかだ。
再臨界にはウランが高濃度に集まり、連鎖反応が起るような速度に中性子が減速されるなど、複数の条件が必要になる。
大半の専門家は「再臨界の可能性は極めて低い」と声をそろえる。』
ここまでを読めば最悪の事態は回避できるとなりますが、問題は以下の記事のしめの部分です。
『原子炉建屋内には米国製ロボットが入り、中の様子が次第に分かってきた。
しかし、圧力容器の蓋を開けて内部がどうなっているか調べられるようになるのは早くて数年先。』
『原子炉の計器の多くは壊れており、得られる限られたデータから複数のシナリオを想定し、対策を打っていくしかない』
この結末部分からは、原子炉内部は全く分かっておらず、原子炉内部の様子を見られるのは早くて数年後になるとしており、しかも計器が壊れており、実態が分からないとも指摘しており、これで「楽観論」を述べているのです。
(NEVADAブログ)
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追加配備の電源、容量不足で冷却果たせず
東京電力福島第1原発事故を受け、全ての電源が断たれた場合に備えて各電力会社などが新たに配備した電源車や発電機では、ほとんどの原発で原子炉を安定した停止状態にすることはできないことが25日、電力会社などへの取材で分かった。
容量が小さく、原子炉を冷却する装置を一部しか動かせないのが理由。地震後の福島第1原発と同様に、非常用発電機が使えない場合の代替電源がない状況は事実上、改善されていない。経済産業省原子力安全・保安院は、緊急安全対策の一つに位置付けているが、こうした状態での運転継続は議論を呼びそうだ。
原発を所有する電力10社と、高速増殖炉もんじゅ(福井県)を持つ日本原子力研究開発機構によると、事故後に電源車や可搬式発電機を原発に配備した。だがこうした電源で動かせるのは計器類や小規模の注水装置だけで「非常用発電機のバックアップとは言えない」(電力関係者)という。
東京電力だけは、柏崎刈羽原発(新潟県)に配備した4500キロワット1台、500キロワット4台の電源車などで運転中の4基の冷却が可能だとしている。
ガスタービン発電機の設置などで十分な大容量電源が確保できるのは「2012年度初め」(九州電力)、「2年程度」(北陸電力)と比較的時間がかかる施設と、秋—年内という東北電力東通原発(青森県)、日本原子力発電東海第2原発(茨城県)、関西電力、中国電力、「速やかに」(四国電力、原子力機構)などに分かれている。
日本原電によると、敦賀原発2号機(116万キロワット、福井県)の安全な冷却には約3500キロワットが必要だが、配備したのは220キロワットと800キロワットの電源車1台ずつ。1825キロワットの電源車3台を手配したが、配備は「来年3月ごろまでに」としている。
中部電力は東海地震の震源域にある浜岡原発(静岡県)で、廃炉手続き中の2基を含む5基に追加対策。現在ある非常用発電機に加え、津波の影響を受けないように海抜約14~30メートルの原子炉建屋屋上などに新たにディーゼル発電機計9台を設置したが、容量が小さいため、さらに敷地内の高台にガスタービン発電機3台を配備する。
北海道電力は、泊原発に3200キロワットの電源車1台を配備したが1~3号機共用のため、2年以内をめどに1台追加するという。
▽お粗末すぎて言葉が出ない
小出裕章京都大原子炉実験所助教(原子核工学)の話 お粗末すぎて言葉が出ないような対応だ。配備された電源車では、いざという時に原子炉をしっかり冷やせず、役に立たないのは明らか。大容量の電源車を配備したとしても、さらに想定外のトラブルが起きれば使えない恐れもある。これまで電源問題を放置してきた国の責任も重い。どんな技術も破られるというのが今回の事故の教訓。原子力発電を続けるかどうか考えるべきだ。
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外人は来ない保安院・東電の会見
外国の記者を相手にした保安院と東電の会見には、最近、記者1人、説明側10人ということが続いたが、4月25日、ついに誰も記者は来なかった。

無人の記者席に向かって、「誰もいないのに」説明をするという非人間的なことをする保安院の役人の姿が印象的だった。
海外では福島原発の事故についての関心は強い.関心が強いので、保安院や東電の記者会見に出ても、ウソを教えられるので、聞いても意味が無いのだ。
日本人として哀しい。
日本人の記者会見は相変わらず盛況だ. 事実と違うことを聞いても政府の言うことなら「黒も白」なのだろう。
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ところで、時々、日本社会には「悪魔の言葉」が出てくるが、
「自分だけ生きようとは思わない」
という驚くべき言葉が福島(中通り付近)ではやっているらしい。そしてマスクをしたりして放射線に対して防御している人に、
「あいつは自分だけ生きようとしている」
と非難すると言う.
今の福島の中通りの状態が「放射線が強く、生きるのが難しい」と思うなら、防御したり、避難したりするべきで、自分で危ないと思っているのに、子供を道連れにするというのはどういうことだろうか?
なぜ、中通りの人が防御しないのか、少し理解できたような気がするが、自爆するなら自分だけがして欲しい。
「あいつは自分だけ」というところが、残酷で感心しない言葉である.
(平成23年4月26日 午前11時 執筆)
武田邦彦