要注意!
気分を害する表現がございますので女性の読者は、再度ご遠慮願います。
それでは後編、始まります。
事前にジョギング中に目星をつけていた製紙工場の資源置場に、意とも容易く潜入できた。
というのも、工場に隣接している空き地にただ山積みに置いてあるだけなのだ。
しかも、雨ざらし。
高さは3m位だろうか。
本当に山型をしているので天辺まで簡単に登れることができた。
ところがである、雨ざらしの為に山の表面にある新聞や雑誌が溶けているではないか。
まず、溶けているものを除けることから始めなければならない。
そこで鋏とカッターナイフの出番になる。
新聞や雑誌の廃品回収にはつきものの束ねてある紐を切って、とにかく濡れた跡が無い部分が
出てくるまでほじくりまくる。
だがそこで、新たな試練が待ち構えていた。
やっと濡れた跡が無い雑誌を見つけても、重みで圧縮されたページがくっ付いてしまっている。
だめだ! この山は使い物にならない!
次の日から、新たなターゲットを探す旅に出る。
そこで目に留まったのが、シートで覆われた山だ。
これなら見つかるだろうと高を括っていたら、シートの中に潜り込んでの作業は困難を極めた。
息苦しいは、暑いはで汗だく。
確かにこの大きな山の何処にあるかなんて誰も知る由も無く、ひたすら鋏とカッターナイフで山を
切り崩していく。
そして、やっと一冊の本に巡り合えた。
『漫画 エロトピア』
保存状態も良く、達成感が込み上げてくる。
だが、それを家に持ち帰ることは出来ない。
その場で立ち読みして、結局元に戻す。
あ~情けない!
この時ほど自分が小学生だったことを恨んだ事は無い。
翌日学校に行って、仲の良い友人達にその話をした。
独りだと大変だから一緒にやらないか?と誘った。
二つ返事で決まった。
ただ、彼らは深夜に家から出るのが無理なので、工場が休みの日曜に決行だ!
いざ、宝の山へ。
メンバーは4人。
それぞれ、違う場所を掘っていく。
すると、出てくる出てくる!
エロ漫画系、GOROなどグラビア系、PLAYBOYなど洋物系、映画の友などピンク映画系。
回収した雑誌の行き先は・・・
友人の兄貴の部屋の押し入れ。
友人の兄貴は喜んで貸してくれた。
だが、またまた問題が発生する。
学校内でこの話は公にできない。
そこで、暗号を使おうという事になる。
『その場所を 、《イスカンダル》 と呼ぼう!』
当時、TVアニメの宇宙戦艦ヤマトに出てくる星の名である。
それ以来、学校内で
『今度何時、イスカンダルに行く?』
などと平然な顔をして話を進めていた小学生時代だった。