村上春樹という巨人

◎村上春樹氏の新作「1Q89」の発売ががよいよ迫ってきました。

おそらく、私と同世代または上の人で、
小説が好きな方は、全作読んでいる人が多いのではないでしょうか。

私もすべて追っています。

最近はエンターテインメント系の作家が好みですが、
読書を始めるきっかけがそもそも漱石であったり、
梶原基次郎であったりと、いわゆる純文学だったわけで、
その分野で有名な作家はやはり読みますし、
中でも村上春樹は、
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド/村上 春樹

￥2,520
Amazon.co.jp

という作品がこの上なく好きなので、
ずっと追ってきました。

ネットがなくても売れる作家ですが、
ネットがあるおかげで、
その販売力はすごいものがあると思います。

以前は、予約だけで１万冊を越えようと、
ライブでその情報を知ることができなかったので、
実際に表に現れる影響力はゆっくりだったと思うのですが、
今やそれだけでネットニュースに載り、
それを読んだ人が、
それならばおれも（わたしも）と買いに走り、
加速度的に買われる状況になっていますね。

さらに秘密主義を貫き、
誰よりも早く自分が読んで、
その内容を知りたいという、
飢餓感と欲求を最大限に大きくしているのも、
この作家ならではでしょう。

誰もがこの手法をマネしてもできるわけではないですね。

私なんかは、
伊坂幸太郎氏がこの手法で著作を宣伝されても、
同じようにたまらなく読みたくなることうけあいです。