妄想まちカドまぞく 第1話 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

俺は開発聡。


どこにでもいる高校生。


それはある休日散歩している時に起こった


優子「開発君おはようです」


開発(この声)


不意に聞こえてきた声は俺の想い人


開発「お早う!吉田さんこんな所で会えるなんて奇ぐ…」


笑顔で振り向くと


優子「…」


開発(なんか生えとるー)


俺の想い人の頭とお尻に角と尻尾が生えていた


開発「吉田さん…」


優子「はい」


開発「色々聞いていい?今後の為にも」


意を決して尋ねた


優子「歩きながらでも良いですか?」


開発「うん」


並んで歩いて聞き始める


開発「えっとその角と尻尾は何でしょうか?」


優子「私封印されし「闇の一族」の末裔らしいです」


開発「序盤から飛ばすねえ」


優子「私の家が貧乏なのは「光の一族」のせいらしいです」


開発「まだぶっこんでくるか」


優子「で「家族4人で月4万生活」という呪いを掛けられてしまったんです」


開発「それ呪いなの?」


優子「どうやら先祖返りを起こしたようで、一族の封印を解き凡ゆる悪のエナジーを手中に収めるのです」


開発「それって悪役じゃん得ないでしょう」


優子「封印が解けると背が多少伸びるんです」


開発「しょうもないなあ」


優子「お金回りも多少良くなるらしいです」


開発「多少なんだ。労力割に合わないんじゃ…」


優子「そんな事ないです。ファミレスにも行き放題ですし」


開発「ファミレスの敷居高すぎない?」


優子「そして飲み放題」


開発「ドリバセットにしたら?」


優子「タワーパンケーキが食べたい!!だから私は何でもするって決めたのです」


開発「不憫すぎて見てられないよ」


見ていて可哀想になってきた


開発「でさ、その何をするの?」


優子「魔法少女を倒すらしいです」


開発「完全に悪の立ち位置だね」


優子「そしてその生き血を始祖の邪神像に捧げなければいけないのです」


開発「やり方怖い!!抑邪神像なんて」


優子「これです」


吉田さんは埴輪みたいな奴を見せてきた


開発「胡散草」


優子「ドアに挟まってました」


開発「それドアストッパーじゃない?」


優子「それで暗黒役所にシャドウミストレス優子で活動を開始する事になったんです」


開発「情報量が多い!!でもさその…魔法少女?とはどやって戦うの?その…先祖返りだっけ?普通そうなると急に強くなったりパラメーター上がるよね?そんな感じする?」


優子「いえ、空腹しか…」


開発「不憫だ…でその手に持ってるフォークは何?」


優子「これは武器です」


開発「スネークか!?いやいや難易度高過ぎでしょ」


優子「抑私スプラッター苦手なんです」


開発「向いてないねえ」


優子「体育の成績1ですし」


開発「それって死活問題じゃない?そういえばその魔法少女ってどこにいるの?」


優子「夢でこの町にいると」


開発「町一つでも広いから見つけるのは至難の業だよ」


優子「あう」


吉田さんがしがみついてきた


開発「!!吉田さん何を!?」


優子「すみません!頭が重くて鉄アレイがダブルでついてるみたいです」


開発「それ嫌がらせなんじゃない?(吉田さん抱っこできた)」


その後も


優子「ぶほ」


電柱にぶつかり


優子「きゃあ」


犬に吠えられ


優子「開発君御免なさい」


開発「何のこれしき」


フォローに回ってかなりボロボロになっていた


優子「あー封印されしご先祖様がー」


邪神像は石段を転がり落ちていき吉田さんはそれを追いかけていく


開発「吉田さん危ない」


車が車道に出た吉田さんに迫ってきた


開発「女の子?」


車を一人の女の子が片手で止めていた


開発「えっとこれは…」


状況を整理しながら近づく


開発「その格好って」


?「魔法少女」


開発「成程ー」


?「これあげる」


魔法少女は吉田さんに菓子パンを渡した


?「お腹空いてそうだったからから」


優子「これで勝ったと思うなよー」


開発「ベタなセリフきたー」


優子「でも助けてくれて有難うございます」


開発「最後律儀」


第1話 完