あの騒動から一週間
開発「彼奴どんだけ大学来ねえんだよ」
みやこの学科の教室に行く俺
開発「何で俺が気にしなきゃ」
なんかモヤモヤした気持ちに支配された
講師「開発君」
先生に声を掛けられた
開発「はい」
呼ばれて振り返る
講師「悪いんだけどこれ星野さんに渡してもらえる」
先生は俺にプリントを渡してきた
開発「何で俺が」
講師「開発くん星野さんと付き合ってるんでしょ」
開発「付き合ってません」
俺は全否定
講師「そうだったの??」
開発「取り敢えずそれは渡しておきますよ、通り道なので」
俺は先生からプリントを受け取り星野家へ
呼び鈴を鳴らす
みやこ「どうぞ」
開発「よっ」
みやこ「何だー、聡君かー」
開発「何だ、その露骨な反応は、プリント持っていくって送っただろうが」
みやこ「携帯どこにあるかわからないし」
開発「お前なあ」
俺は呆れ果てた
開発「取り敢えず俺の用は済んだ」
帰ろうとすると
みやこ「待って聡君」
抱きつかれて阻止された。
開発「何してんだ!!みやこ」
背中にみやこの感触と匂いを感じた。
みやこ「これから花ちゃんが来るの、私一人でお出迎えするの緊張するから」
開発「やめ」
ぷしゅー
みやこ「きゃー聡君から煙が」
俺は小さい頃からみやこ悩殺される事がある、因みに本人に自覚はない、俺は密かに無自覚悩殺と呼んでいる
みやこ「大丈夫?」
開発「何とか」
悪気がない分怒るに怒れないのだ
胸のドキドキと顔の火照りを冷ます
開発「で何で花が来るんだ?あの一件から察するに来ないだろ」
みやこ「ひなたもそう言ってた」
落ち込みながらいう
開発「やっぱり」
みやこ「でもどうしても会いたかったから「美味しいお菓子あげるから家においで」ってひなたに言ってもらった」
開発「それは変質者の誘い方だ、それで来る訳」
ピンポーン
花「御免下さい」
開発「来た!!」
みやこ「いらっしゃい花ちゃん」
花「お邪魔します、あれ?お兄さんも」
開発「俺は少し用事で…ん?」
俺は花の服に目が止まった
開発(何だその服)
服にはアフロの謎の生物がプリントされていた。
開発「…」
言葉を失い横を見るとみやこも固まっていた。
花「どうしたんですか?お兄さんじっと見て」
開発「それなんてキャラクターなのかなあって」
花「お兄さんいい目の付け所です」
開発(褒められた)
花「これはヒゲ郎って言うんです」
開発(何そのキャラ)
みやこ「花ちゃん、知らない人にお菓子貰ってもついて行ったらダメだからね」
花「それをお姉さんが言いますか?」
開発「それは激しく同意だが、みやこの言う事も一理あるぞ」
花「大丈夫です。私そんなに馬鹿じゃないですから」
開発「花は大人何だな」
俺は花の頭を撫ようとする
みやこ「聡君それは」
花「子供扱いしてるじゃないですか!?」
花は頰を膨らませて抗議をする。
みやこ(撫でれてる、そうだ聡君にはそれがあった)
花「所で美味しいお菓子って何ですか?」
みやこ「プリンだけど」
花「プリン」
開発「本当に大丈夫か?」
可愛いけど心配する反応だった
みやこ「聡君も食べていかない?」
開発「いや…でも」
みやこ「プリント届けてくれたお礼もしたいし」
開発「じゃあお邪魔させてもらうわ」
数分後
花「んーーー」
花はほっぺが落ちそうな位の美味しい反応をした
開発「気に入ってくれたみたいだな」
みやこ「うん」
開発「みやこが可愛いって言うのも分かる気がする」
みやこ「でしょ、聡君わかる」
開発「相変わらずのうまさだし」
みやこ「聡君って本当プリン好きだよね」
開発「それはみやこが…」
みやこ「えっ何?」
開発「何でもない」
だだだだ
ひなた「花もう来てるのか!?さと兄」
開発「よっひなた」
ひなた「花服ダサ」
みやこ「ひなた」
開発(言っちゃった)
ひなた真っ直ぐで言う事はいつもストレードなのだ。
花「ダサい??」
ひなた「ダサいな」
花「でもお姉さんもお兄さんも」
花が疑いの目で俺とみやこを見てくる。
開発「ぐっ」
ひなた「みゃー姉もさと兄が?ないない、みゃー姉は服作るの得意だし、さと兄も手伝ってたし」
ひなたの暴露は続く。
花「嘘ついたんですか?」
開発「いや…そのなあみやこ?」
みやこ「可愛いよ?」
開発「この後に及んでまだ嘘つく気か!!下手くそだし」
みやこ「聡君だって」
花「嘘ついたんですね」
開発「すまん、花」
俺は素直に謝った
ひなた「そうだ、みゃー姉の作る服もらったら?」
みやこ「いいよ、ひなた、そんなクソみたいな服より可愛いの用意するから」
花「クソみたいな服!?」
開発「おい!!酷い事を」
みやこは二階に上がっていった
ひなた「さと兄♪」
ひなたがじゃれてきた
開発「やめろ、ひなた」
ひなた「久しぶりなんだもーん」
花「本当に仲が良いんですね」
開発「嫌な気はしないけどな」
花「所でお姉さんが服作るの得意なんですか?」
開発「それは保証するけど…」
花「けど?」
数分後
花「こういう事ですか」
ゴスロリの服だった
開発「コイツの作る奴はコスプレ用だから」
ひなた「外に着てけねえ」
花「何で勧めたの?」
パシャ
開発「!!」
ドガッ
みやこ「はぎゃ」
うつ伏せになり下からカメラを構えるみやこを踏みつけた
開発「お前何してる?」
みやこ「花ちゃん可愛いから記念撮影を」
開発「何で?下から撮る?」
みやこ「其方の方がいい写真に」
花「やめて!!」
みやこ「後一回だけ」
花「わかりました。でも下からはダメですよ」
みやこ「ありがとう」
パシャシャシャシャ
開発「連写!!」
みやこは生き生きとしていた
開発「大丈夫か?花?」
花「疲れました。着替えてきます」
みやこ「着替えるの?じゃあ次は」
花「着ない」
みやこ「もし着てくれたらプリンもう一個あげるよ?」
ぴく
開発「反応が」
みやこ「もし今後も私の作った服着てくれるなら花ちゃんの食べたい物いつでも好きなだけ食べさせてあげるよ」
花「そこまで言うなら着てあげても」
開発「危ういぞ!花」
その後もみやこの要求はエスカレートしていった
みやこ「いいよ、花ちゃん世界一可愛いよ」
花「あのお姉さん」
ひなた「みゃー姉」
開発「お前…」
俺と花は完全に引いていた
開発「お前顔物凄く真っ赤だが大丈夫か?」
みやこ「わかんないけど花ちゃん可愛いし、私が作った服を花ちゃんが着てると思うと、興奮する!!」
開発「此奴はもうダメだ」
俺は幼馴染の将来を想像して絶望した
みやこ「さあ、花ちゃん今度は」
開発「くたばれ!!」
みやこ「ぶぎゃ」
俺はこの時久しぶりにみやこに右ストレートを決めた。
第2話 キミは可愛いマイエンジェル! 完