妄想私に天使が舞い降りた 第1話 まさに天使なJSだった!! | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

俺が大学入学してから約2ヶ月


春も終わる気配を出し始めた5月の末の事

開発「授業も終わったし、今日はバイトもない」

授業が終わり帰宅途中に

ピリリ

携帯が鳴った

開発「みやこ!!出たくねえな」

電話の相手は星野みやこ俺の幼馴染の女で腐れ縁

開発「そうだ、携帯の電池を」

鳴る携帯を無視して電池を抜こうとするも

開発「…」

1つ溜息を吐く

開発「なんだよ」

俺は電話に出た

開発(迂闊)

みやこ「どうしよう??聡君、やばいやばいやばい」

みやこはテンパった口調と勢いで喋ってきた。

開発「お前がやばい事は今に始まった事じゃないだろ」

みやこ「そこじゃないんだよ」

開発「いや認めるんかい」

みやこの話によるとみやこの妹ひなたが同級生の白咲花を自宅に招いた

そこにみやこが遭遇

途轍もなく可愛いと思った

どうにかして仲良くなりたい

開発「それ犯罪者の発想」

俺はみやこに警告を発した

みやこ「違うよ!私犯罪なんかしないもん」

みやこは否定した

開発「前例があるんだが」

俺は過去の事を持ち出した

みやこ「あれは…」

再び溜息を吐く

開発「まずは挨拶しろ」

みやこ「それが出来たら苦労しないよ」

開発「初っ端で挫けるな」

みやこは筋金入りの人見知りでひなたと幼馴染の俺以外とは顔を合わせられない

開発「なら顔隠せばいいんじゃないですかねえ?」

適当な提案

みやこ「それだ!!」

以外な返答が来た

開発「みやこ?」

みやこ「サングラスとマスク」

何やら準備をしているようだった

開発「冗談だぞ、話し聞け」

電話を切られた

開発「バカ女」

俺は走って星野家へ急行

開発「来てしまった」

俺は星野家の玄関扉の前で躊躇っていた

開発(悪夢が)

ひなた「わああ」

開発「ひなた!!」

ひなたの悲鳴が聞こえてきた

ガチャ

俺は思わず扉を開けた。

鍵が掛かっていなかった事は後でツッコミを入れる事に

ひなた「みゃー姉助けてー」

二階からひなたの助けを求める声が響いていた

開発「ひなたー!無事かー」

玄関からひなたに呼びかけて安否を確認した

ひなた「その声!!」

俺の声に反応した

ダダダダ

勢いよく階段を降りてくる音が近付いてきた

ひなた「さと兄!!」

開発「ぐふぉー」

懐かしい声と感触と共に強力な衝撃を受け止めた

どが

開発「ふご」

受け止めきれず後頭部を扉に強打した

開発「いったー」

ひなた「うわ、さと兄大丈夫か??」

ひなたは心配そうに俺の体の上でおろおろとした

開発「大丈夫だ、ひなた二ヶ月会わない内に大きくなったな」

そう言って俺はひなたの頭を撫でた

ひなた「おう!」

カラカラとひなたは笑った

ひなた「そうだ、さと兄不審者が家に」

開発「色々忙しいな」

ひなたに案内された

オチは予測できたので冷静にひなたの後をついていく

みやこ「うう」

母校の指定のジャージ上下姿、蹲っているグラサンとマスクで顔を隠している女がいた

開発「やっぱりか」

予想が的中し更に溜息を吐く

ひなた「さと兄」

開発「安心しろこれはお前の姉だ」

グラサンとマスクを剥ぎ取った

みやこ「取らないで」

みやこはマスクとグラサンを取り返そうとする

ひなた「なんだ、みゃー姉ビビらせるなよ」

開発「本当にするとは」

俺は呆れてまた溜息をついた

みやこ「それないと恥ずかしくて」

開発「相変わらずだな」

花「あの…」

開発「悪いな俺の知り合いが迷惑かけて」

ひなたの部屋にいた女の子に謝罪をした

花「私ひなたのクラスメイトの白咲花って言います」

開発「俺は開発聡、宜しくな花」

花「花って!?」

花は少し焦った声を上げた

開発「?」

花「何でもないです。所でお姉さんとお兄さんって恋人?」

開発「ないない、みやこは俺幼馴染で腐れ縁」

その質問を否定した

ひなた「そして私の兄の様な存在だからさと兄って呼んでる」

開発「俺も妹みたいに思ってるよ」

ひなたの頭を撫でた

ひなた「へへーさと兄♪」

花「本当に兄妹みたいです」

みやこ「あの…花ちゃん」

花「?」

みやこ「私とお友達になって」

みやこは恐る恐る花に聞いた

花「嫌ですけど」

みやこ「そこをなんとか」

開発(なんて情けない光景なんだ)

花「お姉さんと友達になる理由がないですし」

ひなた「理由ならあるぞ、みゃー姉は友達がいないんだ!可哀想だろ」

ちなみにひなたに悪意はゼロ

みやこ「ひなたー」

開発「今の状況が一番可哀想だ」

花「そうなんですか?」

花は哀れむ表情でみやこを見上げる

みやこ「いや違うよ、友達いるから、いっぱい」

みやこは謎の嘘をつき始めた
 
開発「嘘つけ、お前小中高ぼっちだったじゃねえか」

みやこ「いるもん、その」

みやこは俺をチラ見しながら言い訳をする

開発「俺は友達じゃねえぞ」

否定した

みやこ「そんなー」

みやこは落ち込んだ

花「友達になりましょうか?」

みやこ「哀れまないで」

ひなた「よかったなーみゃー姉」

みやこ「なんか思ってたのと違う」

開発「上出来なんじゃないか?」

花「元気出して下さい」

花はみやこの手を握って励ました。

みやこ「ふひひ」

みやこは花の手を撫で回す

花「どうしたんですか?」

開発(っこの笑い声)

凄い嫌な予感のする笑い声だった

みやこ「花ちゃんの手スベスベで気持ちいいねえ」

開発「セクハラ親父かお前は」

俺はツッコミと同時にみやこを蹴り飛ばしていた

みやこ「ぷぎゃ」

開発「大丈夫か花」

俺は花を抱き寄せてみやこから距離を取った

花「兄さんそろそろ降ろして下さい」

開発「悪い」

みやこ「ちょっと二人共変な意味じゃないから」

弁明をしようとするみやこ。

開発「変な意味以外に何がある?」

花「それ以上近づいたら通報するから」

みやこ「ちょっとひなた助けて」

ひなた「みゃー姉…私の手の方がスベスベだぞ」

みやこ「ややこしくなるから張り合わないで」

ひなた「ほらさと兄」

かばっ

開発「ぐふぉ」

ひなたに押し倒された

ひなた「ほらほらー」

ひなたが俺の両頬を両手で触った。

開発「わかったからみやこを助けてやってくれないか?」

ひなた「任せろ」

数分後

花「もっもっ」

ひなた「食べ物あげたら大人しくなる」

開発「ちょろい!?」

ひなた「こうなったら食べ終わるまで動かないぞ」

そういってひなたは花の頭を撫でた

みやこ「じゃあ私も」

撫でようとすると

バシン

はたき落とされた。

第1話 完