開発「只今帰りました」
ニナ「お仕事お疲れ様初日だから疲れたでしょ」
開発「何の、ずっとゴロゴロしているより良おござった」
ニナ「聡君お風呂にするご飯にする(夢のシチュエーション)それとも(言える言える)」
千矢「お外に出してーわおーん」
紺「勉強しなさい」
小梅「もー静かにしてよ気が散るでしょ」
開発「何をやっておるのだ」
ニナ「アハハ」
開発「ニナ殿?」
ニナ「いいのよ」
ぐぐー
開発「申し訳ござらぬが」
ニナ「すぐ準備するわ」
ずず
開発「染み渡ります」
ニナ「美味しそうに食べてくれるわね」
開発「ニナ殿の味噌汁は格別ですので」
ニナ「ふふ有難う」
開発「所で千矢達は何を?」
ニナ「明日試験なの」
開発「成程勉強でござるか」
千矢「わおーん」
開発「大丈夫でしょうか?」
ニナ「多分」
開発「これは土産で夜食にでも持っていってやってくれませぬか?」
ニナ「まあ金鍔、有難う、きっと喜ぶわ」
翌日
ぐぐー
開発「はあよく寝た」
こんこん
開発「はい」
千矢「千矢だよ」
紺「紺です」
小梅「小梅よ」
ノノ「ノノです、ちょっと用があって」
開発「入ってくれ」
がらっ
千矢「遊びに来たよ」
開発「試験ではなかったのか?」
小梅「うっそれは」
開発「?」
ノノ「終わって」
開発「そうなのか(なんだ今の明らかな動揺は)」
紺「これ良かったらどうぞ」
開発「なんだこれは」
目の前に徳利と盃が置かれた
小梅「何ってお酒よ」
開発「なぜこれを?」
ノノ「日頃お世話になってるからお礼に」
開発「昼間にか?」
紺「昨日渡そうと思いまして」
開発(目が泳いでいるぞ、紺)
凄く怪しかった
千矢「聡飲んでくれないの?」
開発「そうじゃな、お前達が私にくれた物だ、頂くとしよう」
私は徳利と盃を両手に持つ
紺「注ぎますね」
開発「すまぬのう」
紺がお酌をしてくれた
開発(良いものだな注がれるのは)
くっ
口に酒を入れる
開発(この味盛りおったな)
ちらっ
開発(不安そうな目で見るな)
ノノ「どうですか?」
開発「中々に美味い酒じゃ」
小梅「それだけ?」
開発「それだけとは?」
小梅「えっそれは」
開発「(此奴ら嘘が下手すぎる)所で試験の結果はどうだったのだ?」
千矢「うっ」
小梅「それは」
ノノ「うう」
開発「その様子だとダメだったようじゃな」
落ち込んでしまった
開発「紺は大丈夫だったみたいじゃな」
千矢「紺は満点を取ったんだよ」
開発「ほうそれは大したものじゃ」
紺「この位当然よ、見習いとはいえうららの名に」
開発「大丈夫だ、顔に努力をしたと書いておる」
紺「うう」
開発「今回の試験の内容はどんなものだったのじゃ?」
千&小&ノ「黒子」
開発「黒子?」
授業
ニナ「黒い子と書いてほくろ、私達の体にある黒子には一つ一つとても深い意味がある事は教えたわね、黒子占いは人相占いの一種でその位置や形によってその人の性格や運勢を占う事が出来ます、そこで皆には全身の黒子が示す意味を覚えてもらったわけですが、さっきの暗記試験の結果」
現在
開発「千矢、小梅、ノノが赤点を取ったと」
千&小&ノ「はい」
開発「千矢と小梅は何となくわかるがのう」
千&小「ちょっと何その言い方」
開発「ノノが赤点なのは意外じゃな、真面目そうなのだが」
ノノ「マジメニヤッテルノニオボエラレナイヒトモイルンダヨサトシサン」
開発「マツコさんが乗り移っておるぞ」
ノノ「昔っからそうなの、お姉ちゃんは何でも出来る優等生なのに私は何の取り柄もなく苦手ばっかり棗屋一族の落ちこぼれなのっ…」
マツコさん「オチツイテノノノノハノウナシナンカジャナイヨ」
ノノ「マツコさん」
開発「いやその妖術はかなり芸達者じゃが」
ぽん
ノノ「ふえっ」
開発「占いに関して儂は素人じゃが積み上げてきた努力は決して無駄にはならぬ、今は畑に肥料を撒いておる状態じゃ、芽が出る頃になればそれは大いなる実りになる、そう悲観的に捉えてはならぬ」
ノノ「ふええん聡さーん」
紺「聡さんやっぱり凄い」
千矢「ノノだけ狡い私も慰めて勉強してないけど」
小梅「そうだそうだ、勉強してないけど」
開発「掛ける言葉が見つからぬな、ぶつくさとこんな所で油を売っていないで勉学に励め」
教室に四人を投げ込んだ
開発「左眉の下は長命、右のほっぺは几帳面色々あるのだな、しかし黒子で占えるのか?」
小梅「そうなのよ!!それが問題よ」
紺「諸説ありますけど黒子は母黒と呼ばれていたそうです、一説によると赤ちゃんがお腹にいる時に母親がその子に望んだ性格を記した印だとか」
小梅「へー母の愛の結晶ね」
開発「涙ぐましいのう」
紺「もしくは母親のお腹の中でついたゴミ説」
開発「それが真実にならない事を祈ろう、ん?ノノには泣き黒子があるのじゃな」
ノノ「えっあっうん」
開発「泣き黒子は何を意味するのだ」
千矢「えっと右目尻の黒子が意味するのは…男の人にもてもての魔性の女だって!」
小梅「魔性の女」
開発「言われて見ると何と無く色っぽく」
ノノ「えっそんな事」
小梅「ノノきっと将来男泣かせなマドンナになっちゃうわよ」
ノノ「ええっそんなぁ」
千矢「ニナ先生もきっと泣いちゃうね」
ニナ「うちのノノは簡単に嫁にはやりませんから」
開発「想像できるのう」
小梅「泣かせ黒子ねー」
開発「儂も簡単にくれてやる気は無いがの」
ぱしっ
鉛筆を構えた
紺「聡さん怖い!!」
小梅「1番危ないかも」
開発「で酒に薬を盛った訳は?」
千矢「それは聡を眠らせてその間に」
小梅「千矢!!」
ノノ「あわわ」
紺「それは秘密で」
開発「成程やっと合点がいった、恐ろしい事を考えよる」
千&紺&小&ノ「御免なさーい」
開発「もうよい」
小梅「なんで効かないのよ」
開発(幼き頃より毒に対しては訓練をしていたなどとは言えぬな)
ばさっ
上着を脱いだ
ノノ「きゃっ」
紺「ちょっと聡さん」
開発「見るのだろう」
小梅「恥ずかしく無いの?」
開発「お主ら子供に見られた程度で心を乱す訳なかろう」
小梅「むっなんかムカつく」
紺「そうね」
千矢「袴も脱いで」
開発「なっ何を!!」
小梅「ん?乱さないんじゃ無いの?」
開発「当たり前だ」
ばさっ
袴を脱いで下着だけとなった
小梅「じゃあここに寝て」
小梅がテーブルを指差した
開発「うむ」
私はテーブルに仰向けになる
千矢「わっ聡お腹割れてる」
紺「筋肉もかなり」
小梅「結構色白ね」
ノノ「男の人の体見るの初めて」
開発「うっ(これは想定外の恥辱、気丈に振舞わねば)」
紺「ここにあったわ」
千矢「ここにもあったよ」
小梅「へえーあんなとこにも」
ノノ「ここにも」
開発(なんなのだ、この羞恥は、そんな所を見るな)
小梅「ちょっと聡あんまり赤くなられると見つけにくいんだけど」
開発「(無茶言うなー)ふう」
心を落ち着かせる為息を吐く
開発「一応儂にも世間体がある見るなら手早く終わらせてくれ(心頭滅)」
千矢「よーしよしよしよし」
さすさすさすさす
開発「どわー」
いきなり千矢に腹をさすられた
開発「何をしておる!!」
千矢「聡のお腹初めてちゃんと見たんだもん、お風呂別だし」
開発「当たり前じゃろ!!」
千矢「今初めて見て撫でたいって思って」
開発「覚悟は出来ておるな」
ごすっ
千矢「いたーい」
開発「触るなど聞いておらぬぞ」
小梅「でも触って動かして見ないと見えない所も」
開発「確かに、ならば手早く」
再び寝そべった
ぺた
開発「うひっ」
さわっ
開発「ん、すまぬ変な声が」
千&紺&小&ノ「もしかして」
ペタペタ
さわっ
開発「うわっ何をする、ん?やめっ力が」
どたん
机から落ちた
開発「お主ら!!」
紺「聡さんってもしかして肌を触られるの苦手ですか」
開発「そうじゃ、昔から女に触られると力が抜けるのだ」
ノノ「弱点あったね」
開発「もうよいだろう」
服を着た
小梅「ん?聡、背中に傷が」
ばっ
開発「昔野盗に襲われた事があってのう」
千矢「そうなの」
開発「大昔の話じゃ」
小梅「あっそういえばさっき出てたけど首筋に黒子が縦に2つ並んでると真面目で責任感が強くてちょっぴり頑固な印」
千矢「あっそれ紺の首筋にあるよ」
紺「ほんと!?」
ノノ「当たってる」
小梅「待って二人共この黒子にはもっと深い意味が隠されてるわ、ほらっ吸血鬼ドラキュラ伯爵の噛み痕にそっくり」
紺「噛むわよ、もう3人共さっきから真面目に勉強する気あるの!?男の人の裸見ちゃったし」
開発「見たと言っても」
紺「もう聡さんなんか知りません」
部屋を出てってしまった
開発「また面倒な」
小梅「二人は勉強してて」
開発「儂は下に降りてお茶をして来る」
とっとっ
開発「おや、佐久殿?」
佐久「聡さん子守お疲れ様です」
開発「全くいつもあの四人を纏めておるニナ殿には脱帽でござる」
ニナ「そんな事ないわ、お昼食べる?」
開発「頂きます」
話題はノノに
佐久「ニナも妹離れする時が来たのかもな」
ニナ「笑わないでよ、佐久」
開発「しかし何時迄も子供ではおられぬものでござる」
ニナ「わかってるわ、けど物凄く寂しい、ノノがいつだって背中にいてくれたから私は前を向いて来れたの」
開発「ふふ」
ニナ「何聡君?」
開発「いえ、今の言葉ノノに聞かせてやりたいと思いましてな」
ドスンバスン
佐久「まあまだ大人とは言えなさそうだけどな」
開発「言って来ます」
佐久「私も行こう」
がらっ
佐久「こらお前達、もう少し静かに勉強出来ないのか」
開発「そんなんでは赤点を」
障子が開け放った
少女達は下着姿で筆を持っていた
開発「なっ何を!?」
小梅「見られたからには聡にも」
開発「待て何でそうなる」
ずずっ
とっ
不意に押された
開発「佐久殿」
千矢「やっちゃえー」
筆責めをされた
第8話 完