妄想恋姫夢想 第1章 第2話我が名は張飛 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

張飛と名乗る女の子鈴々に競争を挑まれるもそんな訳の分からない事に体力を使いたくない僕は劉備と名乗る女の子と張飛の後を追った

劉備「鈴々ちゃんどこ行っちゃったのかな〜」

開発「それを初対面の僕に投げ掛けられても困る、ていうか何で張飛と力試しをする事になったの?整理がつかないんだけど」

劉備「聡様が天の御使いだからだよ!」

開発「答えになってない」

劉備「鈴々ちゃんと追い掛けっこなんて久しぶり♪」

開発「会話をして下さい(劉備って天然なの?劉備っていったら三国志の中でも有名な偉人だよ、ていうか何で女の子?)

劉備「でも、鈴々ちゃんに追い掛けっこで勝てた事なんてなかったなあ、鈴々ちゃん、とっても足が速くて誰も追いつけないんですよねぇ」

開発「そりゃそうだよ」

劉備「一緒に遊ぶ子供達からも人気だったんですよ〜」

開発(勝てる気がしない、勝つ気もないけど)

劉備「ふふ、楽しいですね、聡様!」

開発「楽しんでる余裕ないんですけど」

劉備「楽しくないですか?」

開発「楽しいか楽しくないかで聞かれれば少し楽しいかな」

劉備「それは良かったです、勝負なんだから勝たなきゃですね」

開発「(不思議と考えてる事がどうでも良くなってきたかも)にしても張飛はどこまで行ったの?張飛の弱点とか知らない?」

劉備「鈴々ちゃんの弱点?うーん、お勉強は苦手だと思うけど、今は関係ないですもんね」

開発「あまり役には立たないね(て事は頭を使えば勝てる確率は上がりそうだな)」

劉備「あ!聡様、彼処見て下さい」

鈴々「…。」

開発「何してるの?」

劉備「休憩してるのかな?おーい!鈴々ちゃーん」

開発「呼んだら気付かれるんですけど」

劉備「あっ、御免なさい!」

鈴々「お姉ちゃん!追いつかれたのだ、鈴々に追いつくなんて中々やるのだ。でもそれ位では認めないのだ!追いつかれないようにここでちょっと疲れてもらうのだ」

劉備「えっ」

開発「面倒臭い」

鈴々「我が名は張飛!ここを通りたければ倒してみるのだ」

張飛は蛇矛を構えた

開発「やるしかなさそうだね」

僕は竹刀ケースから一本竹刀を取り出した

開発「劉備これ持っててくれる?」

劉備「はい、聡様、鈴々ちゃん凄く強いから気を付けて下さいね」

開発「わかってるよ」

竹刀一本を片手に持ち構えた

開発「ふぅー」

深く細く息をはいた

鈴々「でやあああ」

ぶん

さっ

横移動で避けた

鈴々「このこの」

ブンブン

張飛は振り回してきた

開発(重い攻撃だな、まあ当たればだけど)

攻撃をかわした

鈴々(張飛)「この」

振り上げた時

フラッ

開発「ここ」

ごっ

蛇矛の中心に突きを見舞った

鈴々「ぐっ」

劉備「凄い、鈴々ちゃんが押されてる」

開発(崩れた、女の子に暴力はまずいけどこれで)

劉備「あ、もしかして、鈴々ちゃん!」

開発(終わり)

鈴々「のだ」

開発「?」

鈴々「お腹空いて力が出ないのだ」

キュキュキュ

突然の発言に急ブレーキをかけた

開発「はっ?」

劉備「朝御飯も食べてなかったもんね。私もお腹空いてきちゃった」

開発「何この緊張感のない会話は」

劉備「聡様はお腹空いてないんですか?」

開発「そう言われればね」

劉備「皆お腹空いてるんですね、そう言えば愛紗ちゃんと別れる時に、確かこの荷物の中に…。」

開発「展開についていけない」

鈴々「あー!そうだったのだ!お姉ちゃん、それは鈴々の、物なのだー!」

劉備「きゃっ!」

鈴々「隙ありなのだ!」

張飛は劉備から荷物を掻っ攫った

劉備「鈴々ちゃん!」

鈴々「この荷物は鈴々が頂いてくのだー!」

唖然としてる内に走り去ってしまった

劉備「待って!ってううー行っちゃった」

開発「あれ取られても大丈夫なの?」

劉備「はい。取られても困るものではないですが、あ、今の状況だと困るのかなあ、うーん」

開発「何となく次追い付ければ勝てると思うんだけど」

劉備「もしかしたらそうもいかないかも、です。」

開発「空腹なら今がチャンスだよね?」

劉備「チャンス?」

開発「好機って意味だよ」

劉備「そうですね。足の速い鈴々ちゃんに追い付ける機会は早々ないですから、聡様好機を失わないよう、急いで鈴々ちゃんを追い掛けましょう」

開発「了解」

劉備「まさか取られるなんて。こんな時愛紗ちゃんがいてくれたらなあ」

開発(この疲れる追い掛けっこはまだ続くのか)

竹刀を仕舞い張飛を追い掛けた

第1章 2話我が名は張飛 完