妄想ひだまりスケッチ 第6話 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

ゆの「聡君次の教科なんだっけ」

開発「数学だよ」

ゆの「そっか」

開発「しっかりしてくれよなゆの」

美術クラスだけど普通の科目もある

吉野屋先生「はーい皆さん」

開発「吉野屋先生?教室間違えてませんか?次は数学ですけど」

吉野屋先生「そんな間違え私がする訳ないじゃない」

開発「どこからその自信が来てるのか不思議です」

吉野屋先生「数学の阿部先生が風邪でお休みなので代わりにやりまーす」

開発「大丈夫なんですか?」

吉野屋先生「もう開発君は疑り深いですねえ。今日は急遽テストを作ってみました」

俺だけでなくクラスからも不満の声があがる

吉野屋先生「下位五名は校門前に名前を張り出しますので」

クラスからより不満の声があがった

開発(そんな屈辱受けてたまるか)

問題用紙と回答用紙が配られテスト開始

問1。この写真の人物の名前を回答用紙に記入しなさい

開発(何で数学の時間に社会の問題が?)

問2。貴方の好きな芸術家の名前を回答用紙に記入しなさい(複数回答有)

開発(問題じゃねえ。アンケートだろこれ)

問3。貴方の弱点は何ですか?回答用紙に3つで記入しなさい。配点30

開発(なんだこれは)

吉野屋先生「開発君弱点の所書いてませんねえ。ダメですよ。書かないと開発君の弱点を」

殺意が芽生えた

吉野屋先生「いたたたた。アイアンクローは」

開発「先生この問題は無効ですよね。配点なしですよね」

なしになった

開発(なんやかんやで全部終わった)

カリカリカリ。しゃーしゃーと何かを描く音がした

開発(文字書いてる音じゃない音が。まあ確かに落書きはしたくなるよな)

吉野屋先生は黒板にチョークで絵を描き始めた

開発「ジッとしててもらえますか?」

吉野屋先生「はーい。テスト時間終了です」

開発「数学関連が一切ないテストに何の意味が」

吉野屋先生「後ろの人が集めて来て下さい。最初に言い忘れましたけど問題用紙も回収です。皆さん安心して大丈夫ですよ。問題用紙への落書きは成績には関係しません。採点中の退屈凌ぎにするだけですから」

開発(コノヤロー)

お昼

紗英「お邪魔。ゆの。聡。宮子学食行かない?」

ゆの「わっ行きます」

開発「喜んで行きますよ」

ゆの「まだ行った事ないから凄く混むって聞いて」

開発「確かに今の時間だと大分混み合ってるのでは」

紗英「大丈夫だよ。ヒロが5人分席取りしてるから」

ゆの「ヒロさんが5人分」

開発「ゆのそれ滅茶苦茶迷惑だしヒロさんどんだけ長いんだよ」

宮子「関取り」

開発「殺されるぞ」

学食

ヒロ「皆ーこっちこっち」

開発「すみません。ヒロさんにさせてしまって」

ヒロ「良いのよ。食券買っておいで私はもう買ったから」

宮子「良い匂いがする~」

ぐーぐごぎゅーごーきゅるりーごごごごぐぎゅーと腹を鳴らした

開発「音の種類が多い」

宮子「胃酸過多‥」

開&ゆ&紗「何!!!?」

突然の行動に驚いた

開発「仕方ないな」

俺は宮子に肩を貸した

ゆの「宮ちゃーんしっかり」

紗英「手の掛かる奴だなあ」

開発「おーい大丈夫かー」

宮子「聡優しいね」

開発「別に優しくないだろこの位(何俺ドキドキしてんだよ。宮子如きで。いや此奴大人しくしてればかなり美人) 」

ゆの「大丈夫聡君」

紗英「凄く顔真っ赤になってるけど限界なんじゃ」

開発「まだ大丈夫ですよ。俺が宮子如きで(結構ギリギリだ。ちゃんと女の子らしい感触が‥ ってなにやってんだ。相手は宮子で)」

宮子の柔らかい感触が胸を高鳴らせる

宮子「聡」

開発「はい」

宮子「何百円迄食べて良いのん?」

開発「一言も奢るなんて言ってないぞ」

ぐうううと鳴る

開発「金持ってるんだろうな」

宮子「ない」

開発「仕方ないから奢るよ」

宮子「やったー」

開発「現金な奴」

ゆの「カレーライス290円カツ丼味噌汁付き250円」

開発「随分安いな」

ゆの「何でこんなに安いんでしょうか」

紗英「学食だからねー」

開発「学生にとって有難いですよね」

紗英「確かに」

ゆの「働いてるおばちゃん達のお給料少ないんじゃ」  

紗英「そんなんないないー」

開発「最低賃金は貰ってるから大丈夫だ」

ゆの「え‥無給」

開発「どんなブラック企業でも0はないぞ」

ゆの「ここブラックなの!?」

紗英「いやそうじゃなくて」

開発「ゆの面白がすぎる」

ゆの「うーんカツ丼か親子丼。悩む」

開発「確かにどれもうまそうだもんな」

宮子「うーその二択私だったらカツ丼♪さっくり中はジューシィなトンカツにふんわりトロリの卵が絡まってそれをご飯と一緒にもぐもぐっと」

ゆの「どうしよってあれ!?いつの間に売り切れ」

開発「宮子の宣伝力恐るべし」

ゆの「カツ丼は次の時絶対食べる」

其々食券を購入

開発「ほれ宮子」

宮子「有難う。聡ー。このご恩は」

開発「いいよ。別に」

宮子「あっ忘れた」

開発「感謝しろ」

紗英「ここボリューム多いけどゆの平気?」

ゆの「ホントですか?すみません。ご飯ちょっと少なめでお願いします」

おばちゃん「はいはいー」

宮子「じゃあその分は私にドンと」

開発「んなサービスねえよ!!」

そんなこんなで

開発「やっと食べられる」

宮子「聡が梃子摺る」

開発「お前が訳わからん事してるからだ。それにしてもお前そんなに食えるのか」

俺は大盛りのカレーを指差した

宮子「余裕ー。今日はこれ一食で乗りきるし」

開発「お前はどんな生活してるんだ」

ゆの「それと比べてヒロさんお握り二個って少なくないですか?」

ヒロ「そうかな?ついカロリー計算して食べちゃうのよね」

開発「あのーヒロさん口にクリームが」

ヒロ「御免なさい皆を待ってる間にケーキを」

ヒロさんが自白した

開発「大丈夫ですよ。ケーキの一つ位 」

ヒロ「三つ食べました」

開発「余罪があった。まあ前にも言いましたけどヒロさん太ってないですよ」

ヒロ「ホント?」

開発「ええ(ヒロさんの体重の原因は腹じゃなくて胸だし)」

其々食べ始めた

宮子「んー美味しい」

開発「ほっぺについてるぞ、たく」

とって口に入れた

ゆの「聡君何して」

開発「へっ」

紗英「今米を」

開発「勿体なかったので不味かったですか?」

ヒロ「無自覚って恐ろしいわね」

宮子「米泥棒だ。一粒分のお金払え」

開発「その金を出したのは俺だが?」

紗英「その反応は違うだろ」

宮子「テストの後だから尚更おいしい」

ヒロ「テストあったの?」

ゆの「疲れました」

開発「テストを作った人が吉野屋先生だったので」

紗&ヒ「それは本当に大変だね」

開発「ご経験あるんですね」

数分後

ゆの「どうしよう」

開発「どうした?」

ゆの「ご飯少なくしてもらったけど食べきれなくてまだ結構余ってる」

開発「だったら宮子」

宮子「私はもう食べられない」

開発「じゃあ残すのは」

ゆの「それはダメだよ。折角作ってもらったのに」

ヒロ「ゆのさんは偉いわね」

ゆの「そんな事ないです」

紗英「でも無理する必要はないよ」

ゆの「でも~」

開発「だったら俺が食べるよ」

ゆの「いいの。食べかけだけど」

開発「俺は気にしないから」

ゆの「でも」

開発「いやなら」

ゆの「ううん、そんな事ない!!じゃあ。はい」

ゆのは蓮華でご飯を掬って口元に持ってきた

開発「いや。ゆのさん自分で‥」

ゆの「はっそうだった。あっでもそれの」

ゆのがテンパり始めた

紗英「ゆの落ち着いて」

開発「はぐ」

ゆの「ふえっ」

開発「うまいなこれタレもいい感じだ」

ゆの「聡君」

開発「いやテンパってるゆのが可愛かったからつい‥ね」

ゆの「はわー」

宮子「ゆのっちー」

後半ゆのは保健室で寝込みました

後日テストの返却日

吉野屋先生「下位五名については先程校門に張り出しに行ってきました」

生徒からは不満の声があがる

吉野屋先生「ですが。すぐに校長き見つかって酷く怒られてしまいました」

開発「それが普通です」

吉野屋先生「そんな開発君酷いわ。そんな冷たい」

開発「詰め寄るな!?」

吉野屋先生「あの夜の事は嘘だったの」

開発「ねえよ。あんた懲戒免職喰らうぞ」

ゆの「そうなの。聡君先生と」

開発「なんでそこ信じる!?」

宮子「やるじゃーん」

開発「だからやってねえよ」

テストが返却された

ゆの「聡君百点」

宮子「おおー」

開発「難しい問題ではないからな」

吉野屋先生「皆さーん。代わりに面白かった落書きの問題用紙を校門に張っておいたのでぜひ帰りに見て行って下さい」

校門

ゆの「うわああーん」

開発「お前かよ!?」

第6話 完