妄想紅殻のパンドラ 10》Episode 3-3 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

昨晩

拓美「調整前の偽装空間データのバックアップがあってセーフだっただやー。ネネちゃん怒らせると怖いだやー。まこれで改めて歓迎会出来るだや。あや?」

警報「侵入者あり」

拓美「こんな真夜中に「お客さん」だやか?今日はどこの産業スパイだや」

警報「戦闘力5」

拓美「ゴミだや。んちょっと離れるだや」

カメラを引くと聡君がコンビニに行く所が写っていた

拓美「ははーん。聡君気配で把握してるだや。福音ちゃんと同等それ以上に」

翌朝

開発「起きたみたいだな」

福音「あっ聡君お早う。凄い汗だね」

開発「ちょっと鍛練しててな。シャワー浴びてくる」

福音「はーい」

浴び終え福音達を探していると

拓美「全くやっと落ち着いたからって緩み過ぎだや」

福音「はい。気を付けます」

開発「拓美さん」

拓美「あっ聡君どうしただや。」

開発「今日これから外出します」

拓美「わかっただや」

福音「いってらっしゃーい」

開発「お前らも来るんだよ」

福音「えっまさかデート」

開発「違う。俺もお前も昨日の騒動のせいで荷物が無いんだ。俺は昨日下着と簡単な服買ってきたけど色々必要だろ。金なら俺が出す。ウザルさんはそれも込みで俺に金を渡した筈だからな」

拓美「確かに」

福音「服は別に」

開発「下着の替えもないんだろ」

福音「一着あれば」

拓美「理屈はわかるだやが嘆かわし過ぎて却下だや。という訳で聡君福音ちゃんの事頼むだや」

開発「承知しました」

拓美「それとさっきうちの会社からこれを支給させただや」

ガンベルトに二丁の拳銃とナイフが二本

開発「持ってて良いんですか?」

拓美「ウザルが許可を出したから大丈夫だや」

俺は背中からナイフを出せるようにしまった

拓美「呉々も注意をしてほしいだや」

外に出た

開発「福音。クラリオン待たせたな」

福音「じゃあ。行こう」

福音が手を繋いできた

開発「あっああ(さてとどう行動に出るか)」

後ろからゲルツェコマが案内でついてくる

福音「そう言えばゲルツェコマさん‥達ゲルコマさんて呼んで良いかな」

画面にゲルコマと入力され認証された

福音「ゲルコマさん達は地下で助けてくれた人達と同じなの?」

クラリオン「それは開発途上機だからハイペースに細かくバージョンアップする。ウザルが所有していたのはマイナーチェンジ前のバージョン」

福音「マイナーチェンジ?」

開発「大体同じって事だな」

福音「そっか。あの時は助けてくれて有難う。それとクラりんを助けてくれて本当に有難うゲルコマさん」

開発(無機物に礼を言うとはまあ。それが福音の良い所なんだがな)  

その後俺達はエリアマーキュリに行き

福音「見てみて聡君これどう?」

福音が下着を見せてきた

開発「見せるなアホー」

クラリオン「聡はすぐに顔を赤くする」

福音「聡君はウブなんだよ」

開発「俺を玩具にしないでくれ(にしても鈍臭い追跡者だ。目的も福音なのがバレバレだ)」

拓美ちゃんの御使いでエリア・カロンに来た

福音「変わった看板がいっぱいだね」

開発「それはあまり見るな」

ゴロツキ「おいてめえどこの店のもんだ。縄張りあらしか来いや」

ゴロツキに追跡者が路地に連れてかれた

開発「世話の焼ける。計画変更」

俺は路地に向かって走る

福音「聡君」

ガッ

ザッ

ホルスターから二丁銃を抜いた

パンパン

ゴロツキ「ひいっなんだてめえ」

開発「其奴を離せ」

ゴロツキ「うっ」

開発「次は脳ミソをぶちまける」

ゴロツキは逃げていった

開発「さて。追跡者なぜ俺達を尾行する」

追跡者は逃げようとする

開発「拓美さん」

拓美「任せるだや」

ゲルコマが包囲してとらえた

開発「あんたは確かウザルさんの。拓美さん拘束を解いてやってほしい。その代わり包囲はそのまま」

拓美「了解だや」

銃を突き付ける  

開発「さあ目的をいえ」

バニー「皆の為に「ブエルの認証キー」を手に入れないといけないのよ」

開発「ブエル。何でそれを今更」

拓美さんとの通信が途絶した

福音「聡君」

ぐんづ

開発「はうあ」

後ろからズボン越しにモノを掴まれた

開発「福音!!クラリオン」

二人に掴まれていた

福音「女の子に乱暴しちゃダメだと思います」

ぐりぐり

開発「やっやめ、御免なさい」

クラリオン「後で辱しめる」

ぐりぐり

開発「悪かったよ」

銃をしまい解放された

開発「さて何が目的だ」

福音「ところでこの人誰?」

開発「気づいてなかったのか。ほらウザルさんの所の無能な」

バニー「誰が無能よ」

開発「ぎゃああ」

後ろから股間を蹴りあげられた

福音「聡君大丈夫」

もみもみ

開発「やめ。福音揉み回すな」

福音「可愛い」

バニー「サハルのメガネ‥どうしたか知らない?明日までに必要なの」

クラリオンが手に持っていた

奪おうとするが拳打で阻止

バニー「あっそっか土下座?いーわよ。ただだもん。さっきは蹴って御免なさーい」

バニーが俺の股間を撫でようとしてきた

開発「やめろ。変態」

福音「じゃあ。私も」

開発「セクハラするなあ」

クラリオン「違う。伝言を預かってる」  

するとゲルコマにウザルが映し出された

ウザル(伝言)「やっほー馬鹿者共生きてる?」

バニー「サハル!!」

ウザル(伝言)「ほらお前らって致命的に不器用だから逃げそこなって取っ捕まって死刑になりかけたり情報漏れを恐れた黒幕に拉致されて口封じされそうになってたりしないかなーって。心配してたんだけれども考えすぎだよな。しかしまあもしお前らが困っているようだったら認証キー位は渡してやるようにクラリオンに言ってある。キーが欲しければお尻を三回振って兎の泣き真似とかバカな事をしなくても普通に受け取っていくとおい」

バニー「バーカバーカ。後蹴飛ばして本当に御免」

と言って走り去っていった

ウザル「退職金代わりだ。黒幕に宜しく」

そこで伝言は終わった

開発「黒幕‥(あれを手引きしたやつがいる)」

クラリオン「ネネ。聡寄りたい所がある」

俺達はエレベーターで上がってきた所に来た

クラリオン「「予定」より早いけれど「ブエル」というキーワードを崑崙八仙に知られたら開示しても良いと言われた」

そう言いながらクラリオンは地面に穴を掘る

すると見慣れない筒のような物が掘り起こされた

それを持ち上げるクラリオン

その中に

開発「ブエル。そういえば此奴の事忘れてた」

筒から出してやる

ブエル「永かりし瞑想に遣わば真理到達に至る程の時間。貴様!迎えに来るのが遅すぎである!余は暗い所が嫌いなのだ」

開発「暗所恐怖症なのか」

クラリオン「ずっと。何ヵ月か埋めとく予定だった」

ブエル「世が恐怖を感じておる‥」

福音「御免ね。忘れてて」

ブエル「汝‥さらりとひどいな」

開発「可哀想に思えてきた」

ブエル「その貧弱な胸にて我を慰めるならば暗き過去を水に流そうぞ」

ダンダンダン

ブエル「いやああ」
 
開発「福音に何かしたら殺す」

ブエル「余を魔界の哲学者魔王ブエルと知っての所行であるか!」

拓美(ゲルコマ)「おい。それが「ブエル」だやか?」

ブエル「いかにも胸が細やかっぽい声の者よ。余は五本の山羊の脚と」

拓美(ゲルコマ)「まだ完成はしてないんだやな」

ブエル「否!「ブエル」は完全である!この身は「ブエル」のカギとなる暗号化知能を搭載した中枢制御ユニット即ち魂魄といっても過言ではない。世の巨大なワガママボディは現在休止しておるが正常に起動中である」

開発「あれが壊れてない。て事は(まだ終わってないのか)」

ブエルを中心にそれぞれの思惑が交錯していくととなるのはまだまだ先の話

10》Episode 3-3  完