妄想地獄先生ぬーべー #20宇宙人、童守町に現れるの巻 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

ある日の事

秀一「そしてそのオレンジ色の発光体
は僕の頭上を通り過ぎると再び天高く去って行ったんだ」

秀一君は教卓の上に座りその周りに集まる女の子達に何かの体験談を聞かせていた。

開発「何事?」

広「UFOを見たんだってよ」

開発「スーパーで?」

皆が転けた。

郷子「焼きそばじゃなくて。未確認飛行物体って聞いた事あるでしょ」

郷子さんは僕にツッコミをいれた

開発「あれか?」

美樹「聡って頭も良いのに偶に天然なのよね」

美樹さんに呆れられた

広「今時宇宙人を信じてるなんて幼稚だよなあ」

広君は両手を頭の後ろに回して組みバカにした。

美樹「聡は宇宙人とか信じてるの?」

美樹さんが僕に話を振った。

開発「見た事はないけどいるとは思うよ」

僕は肯定した。

郷子「へえ。意外」

開発「妖怪や幽霊がいるんだし宇宙人がいても可笑しくないでしょ」

皆は成程というか顔をした

秀一「流石は聡君無知で愚民の君達とは視野が違う。宇宙人は既に地球に来ている!見たまえ!」

秀一君は本を開いた

秀一「これがその証拠ミステリーサークル!世界各地で発見されるUFOの着陸跡だ」

本には畑に謎の絵の様な模様が描かれていた。

開発「へえ凄いね」

僕は感心した。

美樹「でもプラズマの竜巻が作るありふれた自然現象なのよ」

開発「そうなの!?」

克也「後話題作りの為の悪戯も多いんだよな」

開発「成程ね」

納得しつつ本を見る」

秀一「これを見てもか??」

秀一君はこれでもかと写真を見せてきた

広「そこまで力説するならさ。昨日見たっていうUFOの写真見せろよ」

秀一「いやそれが突然だったのでカメラを持ってなくて‥」

広「なんだガセネタか」

開発「良いの?なんか聞いてあげないと可愛そうじゃ」

美樹「いいのよ」

秀一「待ちたまえ。」

秀一君は僕達を呼び止めた

秀一「実は今夜再び宇宙人とコンタクトをとれるようにチャネリング大会を企画してるんだ」

広「一人でやんなよ」

秀一「僕んちは高級レストランだからね。最高のディナーでもてなすのさ。言葉は通じなくてもグルメの心は通じ合う筈だ。尚もしもUFOが来なかったらディナーは皆で食べる」

広「よっしゃあ。乗ったぜ」

美樹「宇宙人万歳」

皆は掌を返して盛り上がった。

開発「御免。秀一君今日僕用事があって行けそうに無いんだよ」

秀一「そんなあ」

放課後

職員室

開発「ぬーべー」

ぬーべー「おっどうした?聡」

開発「ここじゃあれだから応接室借りれない?」

応接室

開発「ここ最近空中を移動する発光体が目撃された話が多いんだよね」

ぬーべー「ふむ」

開発「少し調べたんだけど。その現場近くで野良犬とかの不審死が続いてるんだよ。霊気も残ってた」

ぬーべー「確かに妙だな」

開発「もしかしたら秀一君が見た発光体も同一の物の可能性があるんだ。もしそうだとしたら人に危害を加える可能性があるよ」

ぬーべー「わかった。一緒に退治しよう」

開発「帰って準備してくるから8時に校門の前に集合でいいよね?」

ぬーべー「わかった」

支度をして学校へ向かうと、オレンジ色の発光体が裏山に行くのが見えた

ぬーべー「聡!?今の見たか」

開発「あれUFOなんかじゃないよ。急ごう」

ぬーべー「ああ」

裏山へ行くと秀一君が妖怪に捕まっていた

開発「臨兵討者皆陣烈在前。我の中に眠りし猛虎の怨念よ狂器となりて現世に顕れよ。虎徹」

ぬーべー「南無大慈大悲救苦救難。鬼の手よ。その力を示せ」

僕とぬーべーは同時に二体の妖怪を殴り飛ばした

秀一「先生。聡君」

円盤状の発光体は浮かび上がった

開発「ぬーべー。ここは僕にやらせてもらうよ」

ぬーべー「頼んだぞ」

開発「ふぅー」

僕は居合の構えをとり細く息を吐く

開発「虎顎」

一刀両断した

ぬーべー「あれは宇宙人ではない。「クリッター」なんだ」

秀一「クリッター」

ぬーべー「「空中浮遊生物」大気圏内で生きる。エーテル体(霊物質)で出来た生物‥つまりは妖怪だ。不定形で分裂したり合体しながら飛行する」

開発「つまりUFOの形をした妖怪なんだよ」

秀一「宇宙人なんていないんだ」

開発「宇宙人はいるよ」

秀一「えっ」

開発「だって地球って宇宙の中の星の一つなんだから僕達だって宇宙人って言っても間違いじゃないし。だからこの地球と同じように僕ら以上の技術がある宇宙人がいたっておかしくないよね?」

秀一「確かに」

郷子「聡良いこと言うじゃん」

開発「へへっ」

#20 宇宙人、童守町に現る 完