僕は童守町を散歩していた
開発(この町に来て随分経つな。あの頃の僕から考えたら…辞めよう。!妖気)
僕は妖気の出所に急いだ
開発「(女の子が襲われてる)臨兵闘者皆陣烈在前。我の中に眠りし猛虎の怨念よ狂器となりて現世に顕れよ。虎徹」
悪霊「ぎゃあ」
開発「討滅完了。そう言えばさっきの女の子は」
辺りを見回すと
座敷わらし「ジーッ」
僕の膝位の背丈の女の子が僕を不思議そうに見上げていた
開発「(この娘座敷童子だ。普段は家の中にいるから移動中の姿に出会う事は滅多にないんだっけ)まさか妖怪が悪霊に襲われてるなんてまあ。戦闘には向かない妖怪だしね。それじゃあもう襲われないように気を付けるんだよ」
僕はそういうとその場を去った
翌日
学校へ行くと
ぬーべー「聡お前昨日座敷童子に会ったろ」
開発「えっなんでそれを」
ぬーべー「ほら」
ぬーべーは外から僕達の教室を指さした
座敷わらしが手を振っていた
開発「付いてきてたんだ」
ぬーべー「説明してくれるか?」
開発「昨日座敷童子が悪霊に襲われてる所を助けたんだよ」
ぬーべー「成程、お前のジゴロは人間だけに留まらずか」
開発「ジゴロ?」
ぬーべー「なんでもない。無害な妖怪だし問題ないだろ」
しばらくして、教室に入ると嬉しそうに僕に駆け寄ってきて僕の周りを走り回り嬉しさを表現した
開発「学校は君の来る所じゃないんだけどまあいいか。皆の邪魔はしないように」
座敷童子「こくん」
ぬーべー「今日は抜き打ちテストするぞ」
勝「ゲゲ」
克也「聞いてねえぞ」
ぬーべー「だから抜き打ちなんだよ。さ。答案配るぞ」
開発「性格の悪い」
郷子「ひー不幸だ」
しかし皆広君まで百点を取った
開発(もしかして君が)
体育の時間も運動が苦手なまこと君がオリンピック選手並みの飛箱の跳び方をしたり晶君が適当に描いた絵が金賞をとったりと不可解な事が起こりすぎていた
開発「どうしよう。ぬーべーまさかこんな展開になるなんて」
ぬーべー「思った以上に深刻だ」
開発「なんで僕なんかに付いてきたんだろ」
座敷童子は僕の肩に乗っている
ぬーべー「そんなの決まっている。お前が悪霊から座敷童子を守ったからそのお礼にお前を幸せにしようとしてるんだろ」
開発「僕が幸せに!?バカげてる」
ぬーべー「聡?」
開発「ちょっと屋上に行ってくる」
屋上に行き扉に人払いの術を施した
開発「座敷童子。君の能力は素晴らしいね。人を幸せにする能力。けど僕に幸せは必要ないんだ」
座敷童子はえっという顔をした
開発「行かないと言うなら仕方ない。顕れよ。虎徹」
座敷童子は涙を流しながら走り去ってしまった
開発(これで良いんだ)
僕は虎徹を抜刀する事なく戻した
下校時間
ぬーべー「聡元気がないじゃないか」
開発「ぬーべー。」
ぬーべー「気にしてるのか?座敷童子の事」
開発「僕間違ったのかな。座敷童子は人の目に見えないから…ずっと一人ぼっちで寂しかったりしたから一緒に遊べる僕に付いてきた。気持ちはわかるよ。僕も元ぼっちだったから。それなのに僕は追い払った。酷いやり方で。」
ぬーべー「酷いのかもしれない。けどお前のした事は正しい。人は幸せを与えすぎると堕落する生き物だ。お前はその誘惑を振り払ったんだ大人でもそう出来る事じゃない。聡お前は大した奴だよ」
開発「そうなのかなあ」
郷子「聡元気ないね」
開発「そうかなあ」
広「気晴らしに新しく出来たゲーセンがあるんだ一緒にいこうぜ」
開発「有難う広君」
広「そうとなれば場所とっとくよ。郷子鞄持っててくれ」
郷子「ちょっと広」
広君は横断歩道を使わず横断した
開発「広君」
そこへ大型トラックが迫っていた
開発「間に合わない」
そこへ小さい少女が走っていった
開発「座敷童子」
座敷童子は妖力を使って大型トラックを止めるしかし横転して積み荷が崩れてくる。更に妖力で積み荷をそらした
座敷わらしの奮闘のお陰で広君は助かった
開発「座敷わらし」
妖力の使い過ぎでぐたったりとしていた
ぬーべー「霊力を放出し過ぎたんだ」
開発「待ってて今僕の霊力を」
座敷わらし「ニコッ」
なす術もなく座敷童子は消えた
開発「何でだよ」
その後お巡りさんが来て広君共々説教を受けた
開発「僕の所為で」
鼻先に何かが当たり消えていった
開発「雨?」
郷子「違うよ。雪だよ」
上を見ると雪が降ってきた
まこと「わーい。初雪なのら」
開発「ふっ」
郷子「どうしたのよ。聡」
開発「広君が無事で良かったなって」
広「確かに死ぬかと思ったけど。それでもピンピンしてて」
開発「明日も皆と居れるって思ったら嬉しくなっちゃってこういうのを幸せっていうのかな」
座敷童子「良かったね」
声がした方を向くと走り去っていく座敷童子の後ろ姿があった
開発「座敷童子」
ぬーべー「座敷わらしは教えてくれたんだ。幸せになるのに資格なんかいらないなぜならもうお前は幸せなんだって」
開発「幸せ」
克也「なんだか今日は聡がいつも見せない表情がいっぱい見れる日だな」
開発「やめてよ。恥ずかしいから」
美樹「良いじゃない。聡可愛いわよ」
ぬーべー「よーし今夜は俺の奢りだ。」
開発「じゃあ。僕これで」
ぬーべー「なあに言ってんだ今日はお前を元気付ける為だ。お前が来ないでどーする」
郷子「行こう聡」
僕はこの温かさが幸せなんだと痛感した。
開発「有難う。座敷童子」
#15 幸せを運ぶ少女の巻 完
ぬーべー「霊力を放出し過ぎたんだ」
開発「待ってて今僕の霊力を」
座敷わらし「ニコッ」
なす術もなく座敷童子は消えた
開発「何でだよ」
その後お巡りさんが来て広君共々説教を受けた
開発「僕の所為で」
鼻先に何かが当たり消えていった
開発「雨?」
郷子「違うよ。雪だよ」
上を見ると雪が降ってきた
まこと「わーい。初雪なのら」
開発「ふっ」
郷子「どうしたのよ。聡」
開発「広君が無事で良かったなって」
広「確かに死ぬかと思ったけど。それでもピンピンしてて」
開発「明日も皆と居れるって思ったら嬉しくなっちゃってこういうのを幸せっていうのかな」
座敷童子「良かったね」
声がした方を向くと走り去っていく座敷童子の後ろ姿があった
開発「座敷童子」
ぬーべー「座敷わらしは教えてくれたんだ。幸せになるのに資格なんかいらないなぜならもうお前は幸せなんだって」
開発「幸せ」
克也「なんだか今日は聡がいつも見せない表情がいっぱい見れる日だな」
開発「やめてよ。恥ずかしいから」
美樹「良いじゃない。聡可愛いわよ」
ぬーべー「よーし今夜は俺の奢りだ。」
開発「じゃあ。僕これで」
ぬーべー「なあに言ってんだ今日はお前を元気付ける為だ。お前が来ないでどーする」
郷子「行こう聡」
僕はこの温かさが幸せなんだと痛感した。
開発「有難う。座敷童子」
#15 幸せを運ぶ少女の巻 完