妄想ひだまりスケッチ 第4話 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心



宮子「ゆのっち遅いねえ」

開発「確かに俺は今日日直だったから」

今日は絵画の授業の初日なので俺達は美術室にいる。

宮子「さては勘違いして教室で一番乗りで来たと思って待ってたりしてるんじゃない」

開発「あり得そうだ」

宮子「しょうがないなあ」

そういうと宮子は美術室を出ていく

開発「おい。宮子どこ行くんだよ。呼びに行くなら下だろう」

宮子「良い事思い付いたの」

開発「嫌な予感しか思い付かんのだが」

宮子の行動が気になって後を追う

宮子「あったあった」

宮子は放送室に入っていった

開発「彼奴まさか」

宮子「ゆーのー絵画の授業教室移動だよー?」

校内中にに宮子の声が響き渡った

開発「バカ。何やってんだ。すぐに切れ」

宮子「なんだよ。聡邪魔すんなよー」

開発「喧しいとっとと切れ」

宮子「あだっ」

放送を切った

宮子「痛いなあ。何すんのさ。聡。女の子に暴力なんて最低だぞ」

開発「お前は例外だ。取敢えず俺はゆのを迎えに行くから宮子は美術室に戻ってろ」

宮子「じゃあ。もう一回」

開発「戻れ」

宮子「わかりました」

宮子を美術室に戻してゆのを向かえに行った

ゆの「急がなきゃ~。遅刻はイヤだよ」

向こうから走ってきた

開発「ゆの間に合うから走るな」

声を掛けた矢先に

ゆの「わあっ!!」

ゆのが職員室から出てきた人とぶつかった

開発「言わんこっちゃない。大丈夫か」

ゆの「ぶつかっちゃって。って先生」

白い布にくるまった吉野屋先生が転がっていた

開発「何してるんですか?吉野屋先生。その格好は」

吉野屋先生「ちょっとデッサンの準備を…。…起こしてもらえますか?」

開発「たく」

俺は吉野屋先生に肩を貸して起き上がらせ美術室に向かった

ゆの「聡君大丈夫?」

開発「気絶する前に運ぶ」

生徒達がどよめいた

吉野屋先生「皆さん~お待たせしました~今からデッサンの授業を始めます~。私がモデルしますね。この台の真ん中でポーズ取りますので。適当な位置にイーゼルで場所取って下さいね」

芋虫の様に台にあがり

吉野屋先生「それっ」

吉野屋先生が包まっていた布をとった

吉野屋先生「皆さん思う存分描いて下さい」

かなり露出度の高い服を着ていた

開発「そんな事の為に運ばさせられてたのか俺は」

女子生徒「先生…服が難しすぎます…」

吉野屋先生「そんな…先生が可愛い方が皆描いてて楽しいと思って頑張ってきたのに…やっぱり脱ぐしか」

吉野屋先生は服を脱ごうとした

開発「やめんかー!!」

吉野屋先生「きゃん」

俺はスケッチブックで吉野屋先生を一閃した

吉野屋先生「教師をしかも女の子を殴るなんて」

開発「教師なら生徒の前で脱ぐな。皆仕切って申し訳ないが俺が資料室から適当なモチーフ持ってくるからそれをデッサンする。それでいいか」

生徒「はい」

吉野屋先生「先生は私なのにー」

資料室へと向う事となった

ゆの「手伝うよ」

開発「サンキューゆの」

宮子「私も行く」

資料室

ゆの「いっぱいあるね。どれにする?」

開発「そうだなあ」

宮子「ブルータス発見!!コレにしよう。ブルータスお前もか」

宮子が勝手に持ち出した

開発「お前それが言いたいだけだろ」

ゆの「宮ちゃん平気?」

宮子「いける。お前もかーお前もかー」

足がぷるぷるしていた

開発「即刻俺に渡せ」

宮子からモチーフの彫刻を奪い美術室に持っていった

宮子「先生」

吉野屋先生「はい?」

宮子「ちょっと聞きたいのだけど」

開発(宮子の事だからまたろくでもない事だろう)

宮子「吉野屋先生ってやっぱ「牛」好き?」

開発(ろくでもないが気になる)

吉野屋先生「それは私の胸が大きいかしら?」

開発(授業中に何言ってやがんだ教師ィィィ)

宮子「何言ってんですか?」

開発(しかも会話噛み合ってねえのかよ。聞いてた俺がアホだった。さっさと描いてしまおう)

吉野屋先生「因みに聡君は巨乳派」

頭をスケッチブックにぶつけた

開発「いきなり何聞いてるんだ!?」

ゆの「聡君大きい方が」

開発「ゆのっ震えてどうした!?」

吉野屋先生「照れちゃって」

開発「照れてねえよ」

吉野屋先生「もう聡君は素直じゃないのね」

吉野屋先生はチラッと胸元を開けてきた

開発「うわっちょっ何してるんですか?」

吉野屋先生「聡君を素直にしてあげようと思って」

開発「素直にしたらクビになるぞアンタ!?」

吉野屋先生「だから素直に」

開発「ふん」

吉野屋先生「イタタタタ。アイアンクローは!!?」

開発「今すぐ着替えてこい」

吉野屋先生は一旦退出して露出度の低い服に着替えてきた

開発「ん?ゆのは木炭デッサンか?」

ゆの「そうだよ。だからこれ」

ゆのは食パンを出してきた

宮子「食パン?」

開発「木炭デッサンの時は練り消しの代わりに食パンを使うんだよ」

ゆの「宮ちゃんも使う?」

宮子は何の躊躇いもなく食パンを食べた

開発「朝飯食ってきてないだろ」

しばらくして

開発「持ってきた俺が言うのなんだが中々難しいな」

ゆの「そうだね。普通初めは林檎とか檸檬とかだよね」

宮子「私胡瓜と卵がいいな」

ゆの「え…?」

宮子「豚カツもあると最高だねー」

ゆの「ええ?」

開発「ゆの其奴の言う事を真面に考えない方が良いぞ」

チャイムが鳴った

宮子「昼休みだっ!!」

開発「急に元気になったな」

宮子「ゆのっち!!も一個パンちょーだーい」

ゆの「もう私のお昼用に買ったのしかないよ?」

開発「お前昼飯持ってきてねえのか?」

宮子「うむ!!そんなお金の余裕なーい!!」

開発「威張って言う事じゃねえだろ。何に使ってんだよ。お前」

宮子「水飲んできます」

開発「待て宮子恥ずかしいからやめろ。俺の弁当半分分けてやるから。戻って…」

宮子「マジで!?」

開発「速い!?」

コンマゼロ秒で戻ってきた

ゆの「聡君は大丈夫なの?」

開発「多めに作ってきてるから問題ねえよ」

宮子「この卵焼き上手い。唐揚げも最高」

ゆの「良いなあ。宮ちゃん」

開発「良かったらゆのもどうだ?」

ゆの「えっ良いの?」

開発「意見とか聞きたいからな」

ゆの「有難う。じゃあその卵焼きが良いな」

開発「はいよ」

箸でひょいと卵焼きを摘まむとゆのの口元に持ってきた

ゆの「えっ聡君?」

開発「ゆのパンだから箸ないだろ」

ゆの「そうだけど」

開発「?ほら口開けて」

ゆの「あっあーん(なんか雛鳥になった気分)」

私が口を開けると卵焼きを口に入れてくれた

ゆの「うん。おいしい」

開発「それは良かった。パクっ。ん中々の出来だ」

ゆの(あれそう言えば恥ずかしさで気が付かなかったけどこれって間接…キス。聡君と間接キス…)

ゆのの顔がトマトの様に真っ赤になって倒れた

開発「ゆのーー」

こうしてドタバタと授業初日は幕を閉じた

第4話 完